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南下沼駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南下沼駅
駅全景(2005年5月)
みなみしもぬま
Minami-shimonuma
幌延 (6.2 km)
(1.6 km) 下沼
地図
所在地 北海道天塩郡幌延町字下沼
北緯45度1分34.8秒 東経141度46分17.7秒 / 北緯45.026333度 東経141.771583度 / 45.026333; 141.771583座標: 北緯45度1分34.8秒 東経141度46分17.7秒 / 北緯45.026333度 東経141.771583度 / 45.026333; 141.771583
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 205.6 km(旭川起点)
電報略号 ミシ
開業年月日
廃止年月日 2006年(平成18年)3月18日
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駅名標(2006年3月)
1977年の南下沼仮乗降場の状況。周囲約500m範囲。左上が稚内方面。ホームの稚内側に踏切があり、その手前左手に水色屋根の待合室が見える。その先の跨線橋は国道40号。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

南下沼駅(みなみしもぬまえき)は、北海道留萌支庁天塩郡幌延町字下沼にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線廃駅)である。電報略号ミシ。利用者僅少に伴い2006年(平成18年)3月18日に廃駅となった[1]

歴史

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駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の南西側(稚内方面に向かって左手側)に存在した[5]分岐器を持たない棒線駅となっていた[5]

仮乗降場に出自を持つ無人駅となっており、駅舎は無いがホーム出入口附近に待合所を有していた[5]。待合所はトタン張りの建物であった[5]。ホームは木造で稚内方(西側)にスロープを有し[5]駅施設外に連絡していた。

いわゆる秘境駅のひとつに数えられていた[6]

駅名の由来

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当駅の所在する地「下沼」の南に位置していたため「南」を冠していた[7]

利用状況

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かつては隣駅の下沼駅から当駅そばの小中学校(ともに1982(昭和57)年3月閉校)への通学に使用された[8]

  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は0人[5]

駅周辺

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南下沼駅の上り方(名寄方面)には、かつてトンネルが存在した。当時、そのトンネルを列車が通過する際に「男女の幽霊が出没し、ヒソヒソ話の声がする」といった、石北本線常紋トンネルと類似する風説が広まり、世間の間で恐れられたためにトンネルが切通し化された[9]。また、その近くには見張り所が存在し、1955年(昭和30年)頃にはトンネルの切通しの法面改良試験工事の飯場が建てられた。そこで人夫として勤務していた夫婦が悲惨な最期を遂げたらしく、その怨みからか夜間になると「下駄の足音が聞こえる」「見張り所の戸を叩く音がし、女性の幽霊が出没した」という[10]

現在は、南下沼駅付近の203キロポスト地点付近(切通しの西側)に地蔵尊が祀られている。

隣の駅

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北海道旅客鉄道
宗谷本線
幌延駅 - 南下沼駅 - 下沼駅

脚注

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  1. ^ a b 平成18年3月ダイヤ改正について”. 北海道旅客鉄道 (2015年12月22日). 2005年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
  2. ^ a b c 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)47ページより。
  3. ^ a b 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 123. ISBN 4-89391-549-5 
  4. ^ 幌延町内の各駅ご紹介”. 幌延町 (2017年11月6日). 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)150ページより。
  6. ^ 書籍『秘境駅へ行こう!』(著:牛山隆信小学館文庫2001年8月発行)212ページより。
  7. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)124-125ページより。
  8. ^ 山野辺享 (2017年9月27日). “<秘境駅の里・幌延>中 下沼 妖怪も一役 駅舎大変身”. 北海道新聞(どうしん電子版) (北海道新聞社). 2017-09-27. https://www.hokkaido-np.co.jp/article/134797?rct=n_railroad 2018年10月7日閲覧。2017年9月27日&rft.pub=北海道新聞社&rft_id=https://www.hokkaido-np.co.jp/article/134797?rct=n_railroad&rfr_id=info:sid/ja.wikipedia.org:下沼駅"> 
  9. ^ 宮脇 俊三, 原田 勝正 編『全線全駅鉄道の旅 1.北海道2800キロ』小学館、1991年1月10日、168頁。ISBN 4-09-395301-5 
  10. ^ 「恐い話」第一話 宗谷線「下沼」の怪”. 北海道旅客鉄道旭川支社. 2004年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月17日閲覧。
  11. ^ 幌延町史跡標柱等について”. 幌延町. 2017年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月19日閲覧。

関連項目

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