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佐藤風雅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐藤 風雅
さとう ふうが
Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Fuga SATOH
国籍 日本の旗 日本
競技 トラック競技
種目 短距離走
所属 ミズノトラッククラブ
大学 作新学院大学
生年月日 (1996-06-01) 1996年6月1日(28歳)
出身地 茨城県
公式サイト プロフィール
自己ベスト
400m 44秒88
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佐藤 風雅(さとう ふうが、1996年6月1日 - )は、日本陸上競技選手[1][2]。専門は短距離走ミズノトラッククラブ所属[2]

来歴

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茨城県笠間市立友部中学校では野球部に所属していたが、3年生時に校内陸上大会の400 mで優勝し、これを契機に陸上競技に取り組む[3]。進学した茨城県立中央高等学校では陸上競技部に所属し、3年生時には県大会の400 mに49秒台のタイムで優勝した[3]

高校卒業後は作新学院大学に進み、3年生時の第101回日本陸上競技選手権大会では予選に自己ベストとなる45秒99を記録したものの、0秒04差で予選落ちとなった[3]。このショックにより、以後の在学中は記録が伸び悩んだ[3]

大学卒業後は足利銀行に就職したが1年で那須環境技術センターに転職し、その間は勤務先の理解で自主的なトレーニングを続けていた[3]。インターネットのトップアスリートの動画などからトレーニング方法を模索し、2020年にはようやく自己ベストに近い記録を出すまで回復した[3]。同年の第104回日本陸上競技選手権大会では46秒50で3位となる[4]

2021年は6月の第105回日本陸上競技選手権大会では5位だったが[5]、9月の第69回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会に45秒84で優勝した[6]

2022年の第106回日本陸上競技選手権大会に、45秒49の記録で初優勝を遂げた[7]。この結果により2022年世界陸上競技選手権大会の代表に選出され、400 mでは準決勝敗退だったが[8]4×400 mリレーでは決勝に第1走者として出場し、2分59秒51のアジア新記録で4位に入賞した[9]

2023年4月にミズノに移籍する[3]第107回日本陸上競技選手権大会では400 mでは中島佑気ジョセフに敗れて2位に終わったが[10]、7月のアジア陸上競技選手権大会代表に選出され、日本歴代5位タイの45秒13で2位となった[11]。この結果により、2023年世界陸上競技選手権大会代表に選ばれ、同大会の400 mでは決勝には届かなかったものの準決勝で44秒88の自己ベストをマークした[12]。4×400 mリレーでは第2走として予選に出場し、チームは日本歴代2位の3分00秒39を記録したが、決勝には進めなかった[13]

2024年パリオリンピックの陸上競技男子400メートルでは予選6組に出場したが、46秒13で6着となり、上位3着に入れず敗者復活ラウンドに回った[14]。しかし、男子1600メートルリレーに専念するため、男子400メートル予選で上位3着に入れなかった佐藤拳太郎中島佑気ジョセフの両選手とともに敗者復活ラウンドのレースは欠場することになった[15]

脚注

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  1. ^ 【選手名鑑】佐藤風雅 - 月陸ONLINE(2024年4月30日閲覧。)
  2. ^ a b 佐藤風雅 - ミズノトラッククラブ(2024年4月30日閲覧。)
  3. ^ a b c d e f g “遅咲き27歳大輪へ心血 陸上400メートル 佐藤風雅選手”. 読売新聞. (2024年1月15日). https://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/feature/CO071976/20240114-OYTAT50059/ 2024年4月30日閲覧。 
  4. ^ リザルトデータ (PDF) - 第104回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟、p.12を参照)
  5. ^ NCH 400Metres Men (PDF) - 第105回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  6. ^ リザルト (PDF) - 第69回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  7. ^ リザルト (PDF) - 第106回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  8. ^ “400m日本王者・佐藤風雅は準決勝敗退「そもそものスピードが違った」リレーで奮起誓う/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2022年7月21日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/78289 2024年4月30日閲覧。 
  9. ^ “男子マイルリレー 日本新&&ジア新!2分59秒51!18年ぶり世界大会入賞の4位!/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2022年7月25日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/78977 2024年4月30日閲覧。 
  10. ^ リザルト (PDF) - 第107回日本陸上競技選手権大会(日本陸上競技連盟)
  11. ^ “佐藤風雅 45秒13の自己新で銀メダルも「悔しいですね」 ブダペスト世界陸上はほぼ確実に/アジア選手権”. 月陸ONLINE. (2023年7月13日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/108383 2024年4月30日閲覧。 
  12. ^ “400m・佐藤風雅は自己新44秒88で準決勝4着「今出せる限界を出せた」マイルリレーで「メダルを形に」/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2023年8月23日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/112132 2024年4月30日閲覧。 
  13. ^ “男子4×400mRは日本歴代2位の力走もまさかの予選落ち 佐藤拳太郎「信じられない結果」中島「冷静さに欠けた」/世界陸上”. 月陸ONLINE. (2023年8月27日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/112889 2024年4月30日閲覧。 
  14. ^ “陸上 男子400m 予選 日本3選手は敗者復活ラウンドへ パリ五輪”. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240805/k10014537101000.html 2024年8月6日閲覧。 
  15. ^ “陸上 男子400m 日本3選手は敗者復活欠場 リレー専念 パリ五輪”. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240805/k10014537961000.html 2024年8月6日閲覧。