休日おでかけパス
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休日おでかけパス(きゅうじつおでかけパス)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が発売する特別企画乗車券(トクトクきっぷ)。2011年春期に大人の休日倶楽部会員限定で発売され、2012年3月17日利用分からホリデー・パスの後継商品として一般向け発売を開始した。
概要
[編集]東京都内のJR東日本全路線と、隣接する近郊6県(神奈川県・埼玉県・千葉県・栃木県・茨城県・山梨県)のJR東日本の一部路線(後述)の普通列車(快速含む)の普通車自由席および、東京臨海高速鉄道りんかい線、東京モノレール羽田空港線に乗車できる。
特急・急行列車および東北・上越新幹線は特急券や急行券を購入することで乗車できる。また指定席への乗車は座席指定券が、グリーン車への乗車はグリーン券の購入がそれぞれ条件となる。
利用可能日
[編集]土曜・休日および大型連休(4月29日 - 5月5日)、夏休み期間(7月20日 - 8月31日)、および年末年始(12月29日 - 1月3日)のうちの1日間。
発売
[編集]- 発売は通年で行われ、使用日の1か月前より発売する。また、使用日当日の購入も可能である。
- フリーエリア内のJR東日本の駅の指定席券売機、提携販売センターで発売(東京モノレール・東京臨海高速鉄道では発売しない)。
- 羽田空港第1旅客ターミナル地下1階の案内所7で購入可能。
- みどりの窓口での販売は2022年3月31日で終了した。
- 発売額(2022年2月時点)
- 大人 2,720円
- 小児 1,360円
有効区間
[編集]フリーエリアの東西および南北の端になる駅と路線を以下に記す(*印は終端駅でない境界駅)。
- 東日本旅客鉄道
- 東北新幹線:小山駅*
- 上越新幹線:本庄早稲田駅*
- 川越線:高麗川駅 (全線)
- 中央本線:大月駅*
- 青梅線:奥多摩駅 (全線)
- 五日市線:武蔵五日市駅 (全線)
- 総武本線:成東駅*
- 横須賀線:久里浜駅(全線)
- 東海道本線:小田原駅*
- 相鉄線直通列車:羽沢横浜国大駅*
- 東北本線(宇都宮線):自治医大駅*
- 高崎線:神保原駅*
- 常磐線:土浦駅*
- 両毛線:足利駅*(小山駅から)
- 水戸線:下館駅*(小山駅から)
- 外房線:茂原駅*
- 内房線:君津駅*
- 成田線:成田駅*(佐倉駅 - 成田駅 - 我孫子駅、成田駅 - 成田空港駅・空港第2ビル駅がフリーエリア)
- 八高線:寄居駅*
- 久留里線:上総亀山駅(全線)
- 東金線:成東駅(全線)
- 東京臨海高速鉄道りんかい線(全線)
- 東京モノレール(全線)
備考
[編集]- 東海道新幹線等、東海旅客鉄道(JR東海)の路線は利用できない。
- 綾瀬駅、分倍河原駅等他社管理駅、および無人駅では発売されていない。
- 大人の休日倶楽部割引の適用を受けた料金券を利用する場合、大人の休日倶楽部会員用のきっぷと併用しなければならない。
- 乗車した列車が翌日に跨って運転される場合はフリー区間内の最終停車駅まで乗車できる(継続乗車)。
- 東北新幹線を利用し宇都宮駅以遠まで、上越新幹線を利用し高崎駅以遠まで乗り越す場合は、在来線利用の際と同様に前者は自治医大駅から、後者は神保原駅からの運賃を収受する。
- フリー区間外への乗り越し精算の際、自動精算機で精算すると回収されてしまうので、有人改札で精算する必要がある。
- 当商品の発売に伴い、ホリデー・パスと東京週末フリーきっぷ(普通列車用)は2012年3月11日利用分を以って発売を終了した。
- ホリデー・パスと比べ、エリアが拡大されたが300円の値上げとなった。また、ホリデー・パスで利用できたトレン太くん(レンタカー)は利用できなくなった。
- 当きっぷで、非電化区間に乗車できるのは、八高線の高麗川駅 - 寄居駅間と久留里線(全線)のみである。
- 2019年9月1日から本きっぷのICカード版とも言える、「のんびりホリデーSuicaパス」が発売された。フリーエリアも休日おでかけパスとほぼ同じではあるが、東北・上越新幹線とSuica利用可能エリア外である久留里線は除外となっている。料金は50円安い2670円に設定されている。注意点として、東京駅100周年記念Suicaといった記念Suicaに書き込もうとすると強制的に通常のSuicaに交換となるほか、モノレールSuica、りんかいSuica、Suica以外のICカード(PASMOなど)や、Suica定期券の場合は書き込み(上書き)ができないので、新たに別のSuicaを購入する必要がある[1]。2022年3月12日からモバイルSuicaにも対応している[2]。
- 2021年7月1日から19日までの平日と9月の平日に「ひみつの平日パス」が発売された。フリーエリアや発売額も本きっぷと同じで駅レンタカーでの優遇措置も受けられた[3]。
前述のとおり、2022年3月31日を以てみどりの窓口での発売が終了した。同年4月1日からは指定席券売機・自動券売機のみで発売している。
出典・脚注
[編集]- ^ “おトクなきっぷが Suica でご利用いただけます! - 東日本旅客鉄道株式会社(2019年6月4日)
- ^ 臼田勤哉 (2022年1月27日). “モバイルSuicaに新機能。「おトクなきっぷ」や通学定期オンライン申込”. Impress Watch. 2023年3月20日閲覧。
- ^ “JR東日本は混雑を避けた平日の旅や移動を応援します!”. 東日本旅客鉄道株式会社. p. 2 (2021年6月24日). 2021年6月25日閲覧。