丹波明
表示
丹波 明(たんば あきら、1932年12月5日 - 2023年4月14日[1])は、日本の現代音楽作曲家、音楽学者。丹波哲郎は従兄。クラシック音楽に能音楽を融合させた独自の作曲語法を確立した[1]。
来歴・人物
[編集]神奈川県横浜市出身[1]。東京芸術大学音楽学部作曲科を卒業後、1960年にフランス政府給費留学生として渡仏して以来、フランスに在住。
渡仏後、パリ高等音楽院に入学し[1]、オリヴィエ・メシアン[1]、トニー・オーバンに師事。1963年にパリ音楽院卒業後、1964年から3年間、フランス国立放送研究所にてミュージック・コンクレートを研究。1968年よりフランス国立科学研究センターに入り、1998年から主任研究員。パリ大学で教えていた。
1971年、日本の能の音楽の研究によって、パリ第4大学(ソルボンヌ大学)より音楽博士号。1984年、日本音楽の理論の研究により、同大学よりフランス国家博士号[2]。
2023年4月14日、フランスで死去[1]。90歳没。
主要作品
[編集]- 邦楽器のための「音の干渉」シリーズ(8曲)。
- ピアノとオーケストラのための「曼荼羅」
- チェロ協奏曲「オリオン」
- 弦楽四重奏とポテンションメーターのための「タタター(真如)」
- 第1、第2ヴァイオリン協奏曲
- 電気楽器のための「乱流」
- フルートと弦楽オーケストラのための室内協奏曲
著書
[編集]- 『創意と創造』音楽之友社、1972年 - 絶版
- 『「序破急」という美学』音楽之友社、2004年、ISBN 4276133084
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “作曲家の丹波明さん死去 クラシックに能音楽を融合、オペラ「白峯」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年4月19日). 2023年9月11日閲覧。
- ^ Akira Tamba (1986). La theorie musicale japonaise (du 8e a la fin du 19e siecle) (doctorat en Musicologie thesis). Paris 4. 2021年12月19日閲覧。