世界点字デー
世界点字デー(せかいてんじデー 仏: Journée Mondiale du Braille、英: World Braille Day)は、世界盲人連合によって定められた記念日で1月4日。国際点字デー、世界点字の日などとも記載される。
概要
[編集]2000年11月20日から11月25日に開催された世界盲人連合総会にて議題に登り採択された[1]。それによれば「点字の歴史を踏まえ、1月4日を国際点字デーとする。」としている[1]。
1824年[2]もしくは1825年[3]に世界初の盲学校パリ訓盲院生徒ルイ・ブライユがブライユ式点字表記を完成させた[4]。なお、このブライユが作成した点字の改良はその後も続いた為に、どの時点が「完成」であり、どの時点からが「完成後の改良」であったか解釈の余地があり、世界盲人連合は1824年説[2]、国内研究者は1825年説[3]をとっている。完成した日も特定できない為に、このブライユの誕生日1月4日からこの日をもって「点字の日」としていた。また、前述の通り2000年に世界盲人連合により世界点字デーと国際記念日された[5]。ルイ・ブライユは10歳で入学し、点字を発明したのはわずか15歳頃であり、視覚障害者に新たな希望を与えた[6]。以降、ルイ・ブライユは、その改良に務めた[7]後に 1852年1月6日に肺結核のため43歳で亡くなった。その後フランス政府に認められブライユの点字は採用され世界に広まった。その後は、ブライユ(Braille)がフランス語で点字を示すようになり、またこの名前からとった英語読みのブレイル(同スペルbraille)が点字の英語等における点字語源となった[4]。
5歳で失明したルイ・ブライユは視力を失ってもあきらめずに工夫を続け、その後、視覚障害者の世界を変えたとされる[6]。
脚注
[編集]- ^ a b 第5回 WBU(World Blind Union:世界盲人連合)総会報告公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
- ^ a b Journee Mondiale du Braille 4 Janvier 2015世界盲人連合(WBU)フランス語版
- ^ a b 世界の点字新潟大学 工学部 福祉人間工学科 渡辺研究室 ICTを活用した視覚障害者支援技術の研究・開発 渡辺哲也
- ^ a b 点字の歴史山口県立山口図書館 点字なんでも教室
- ^ 1月4日は世界点字デー賃貸・不動産のホームメイト 土地活用の東建コーポレーション
- ^ a b 5 Interesting Facts for World Braille Day 2016Braille Works
- ^ WORLD BRAILLE DAY - Celebrate January 4
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 第5回 WBU(World Blind Union:世界盲人連合)総会報告 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター