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世界中の誰よりきっと

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「世界中の誰よりきっと」
中山美穂&WANDSシングル
初出アルバム『Dramatic Songs
B面 世界中の誰よりきっと〈PART II〉
リリース
規格
ジャンル J-POP
レーベル キングレコード
作詞
作曲 織田哲郎
プロデュース
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 1992年盤
    • 週間1位(4週連続、オリコン[2]
    • 1992年度年間37位(オリコン)
    • 1993年度年間10位(オリコン)
    • オリコン歴代シングルランキング36位
  • 2023年盤
    • 週間28位(オリコン)[3]
  • 中山美穂 年表
    Mellow
    (1992年)
    世界中の誰よりきっと
    (1992年)
    幸せになるために
    1993年
    WANDS 年表
    もっと強く抱きしめたなら
    (1992年)
    世界中の誰よりきっと
    (1992年)
    時の扉
    (1993年)
    テンプレートを表示

    世界中の誰よりきっと」(せかいじゅうのだれよりきっと)は、日本歌手である中山美穂の25枚目のシングルで、ロックバンドであるWANDSによるコラボレーション・シングルとしてリリースされた。

    コラボレーションをしたWANDSは本作より先に発売されていたシングル「もっと強く抱きしめたなら」が後にオリコンチャートの1位を獲得しミリオンセールスを達成するなど、ブレイクを果たしている。

    制作

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    メインボーカルを中山、コーラスを上杉昇(WANDS・当時)が担当したが、2曲目の「PART II」では逆になっている。また、「PART II」では曲調がバラード調にアレンジされており、2コーラス目のサビがラストサビとなっている。上杉と中山のコーラスラインとアレンジは制作段階から関わっていた宇徳敬子大黒摩季によるものである。1曲目では、同じコーラスラインを上杉と一緒に歌っている。

    中山は以前からデュエットをやりたいと思っていたが、これまで自身の感性に触れる男性がいなかったという。作詞にも携わった中山は今作が初めて納得のいく曲になったと語っている[4]

    WANDS側としては元々歌詞を提供するだけの話であったが、その後コーラスもお願いされコラボレーションという経緯に至ったと上杉が述べている[5]

    リリース

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    プロモーション

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    1992年の『第43回NHK紅白歌合戦』に中山がこの曲で出場した際、正式な出場歌手ではないもののWANDSも参加した。

    チャート成績、受賞歴など

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    ディスコグラフィでは中山美穂の単独名義のシングルとされていて、WANDSのディスコグラフィには記載されていない[注釈 1]

    1992年盤

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    • 発売20日間で100万枚を突破し、累計売上は200万枚を超える[6]
    • オリコン集計で183万枚を売り上げ、オリコン年間シングルチャートで1992年度では発売が10月末であるにもかかわらず37位を記録し、翌年1993年度でも10位となり、2年連続で50位以内にランクインした。同週間シングルチャートでは初登場2位、8週目にして1位を獲得。1992年末から1993年始にかけて実に4週に亘り首位を維持した。
    • 第7回ゴールドディスク大賞ベスト5・シングル賞、第12回JASRAC賞金賞及び、作詞を担当した中山・上杉が 日本作詩家協会賞を受賞。
    • 織田哲郎が作曲を手がけてきた中では最も売れた作品である。ビーイング関連のアーティストのシングルとしても3番目のヒットとなっている[注釈 2]
    • 1982〜2011年度の過去30年間でCDやカラオケ、放送などの著作権使用料が多かった分配額上位楽曲の23位にランクイン。(日本音楽著作権協会(JASRAC)が2012年11月発表)
    • 日本レコード協会が2021年1月に公表した2020年12月度ダウンロード認定作品でプラチナ認定された[7]

    2023年盤

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    • オリコン週間シングルチャート[注釈 3]の2023年11月13日付に28位でチャートインした[3]。同シングルチャート100位以内へのチャートインは1993年5月17日付の93位が最後であったが、30年6ヶ月ぶりとなる再チャートインを果たした。

    シングル収録曲

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    全作詞: 上杉昇、中山美穂、全作曲: 織田哲郎、全編曲: 葉山たけし
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.「世界中の誰よりきっと」上杉昇、中山美穂織田哲郎
    2.「世界中の誰よりきっと〈PART II〉」上杉昇、中山美穂織田哲郎
    3.「世界中の誰よりきっと(オリジナル・カラオケ)」上杉昇、中山美穂織田哲郎

    スタッフ・クレジット

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    • 長戸大幸ビーイング - プロデューサー
    • 樋口紀男(バーニングパブリッシャーズ - コ・プロデューサー
    • 中島正雄(ビーイング) - ディレクター
    • 福住アキラ - ディレクター
    • オオスミマサト - ディレクター
    • シマダマサヒロ(スタジオバードマン) - レコーディング・エンジニア
    • 近藤誠 - レコーディング・エンジニア
    • 田中邦明 - レコーディング・エンジニア

    メディアでの使用

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    # 曲名 タイアップ 出典
    1 世界中の誰よりきっと フジテレビドラマ誰かが彼女を愛してる』主題歌 [8]

    別バージョン

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    • 世界中の誰よりきっと
      • 中山美穂がメインヴォーカル、WANDSはコーラス担当。
    • 世界中の誰よりきっと〈PART II〉
      • 上杉昇がメインヴォーカル、中山美穂がコーラスを担当。バラード調になっている。
    • 世界中の誰よりきっと〈PART II〉(アコースティック・バージョン)
      • <PART II>をオーケストラ調にアレンジ。
      • 編曲は千住明
    • 世界中の誰よりきっと 〜Album version〜
      • WANDSをメイン、宇徳敬子をコーラスに再録されたもの。中山美穂は参加していない。WANDS名義の作品にはバージョン違いのみで、原曲が収録されていないのは、当シングルが中山の所属レコード会社であるキングレコードから発売されており、原盤権も同社にあるためで、キングレコードの許諾無く原曲を維持したまま他レーベルで発売できないためである。
      • 編曲は明石昌夫
      • 以降、WANDSのベスト盤には、このバージョンが収録されている。
    • 世界中の誰よりきっと〜Live version〜
      • WANDSをメイン、LIVEで演奏されたアコースティックバージョンを収録されたもの。
    • 世界中の誰よりきっと [WANDS 第5期ver.]
      • 上原大史、柴崎浩木村真也による第5期WANDSのバージョン。
      • 柴崎浩が編曲を手掛けている。

    収録アルバム

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    中山美穂のアルバム

    WANDSのアルバム

    テレビ出演

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    ※下記は中山のみが出演。

    カバー

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    • 織田哲郎(セルフカバー)
      アルバム『Songs』、『MELODIES』(このアルバムでは編曲をゴンチチが担当)に収録。
      2009年3月25日発売のオムニバスアルバム『オトナのアイのうた』に『MELODIES』のバージョンが収録。
    • 稲垣潤一
      2009年10月28日に発売されたデュエットカヴァーアルバム『男と女2』に「世界中の誰よりきっと(duet with 寺田恵子)」として収録。
    • エリック・マーティン
      英語詞。デビー・ギブソンとのデュエット。2010年11月3日発売のカバーアルバム『MR. VOCALIST3』に収録。デビー・ギブソンの『MS.VOCALIST』には別バージョンが収録。
    • 酒井法子
      2007年8月22日にシングルとしてリリース[9]トヨタ・ノアCMソング。
      2007年9月27日発売のベストアルバム『大好き 〜My Moments Best〜』にはVersion2も収録されている。
      オムニバスアルバム『Beautiful Covers』、『Life-Size Music~いつまでも大切にしたいうた[邦楽カバー編]』にも収録。
    • 島谷ひとみ
      2006年に発売されたオムニバスアルバム『Beautiful Woman』にて「世界中の誰よりきっと〜crossover version〜」として収録。
      2009年7月29日発売のベストアルバム『BEST & COVERS』にも同バージョンが収録。
    • 白石涼子&三宅淳一
      2006年1月18日に発売されたドラマCD『まんすりぃ 萌音 chapter6〜はっぴぃ!バレンタイン〜』に収録。
      白石涼子がメインボーカル、三宅淳一がバックコーラスを担当。
      2006年2月22日発売の『まんすりぃ 萌音 ぼーかるこれくしょん vol.2』にも収録。
    • 坂田おさむ&坂田めぐ美
      坂田めぐ美は坂田おさむの娘。
      2008年6月25日に発売されたオムニバスアルバム『こどもと歌いたい!ファミリーヒットソング〜おしえて・花の子ルンルン・世界中の誰よりきっと〜』に収録。
    • 中西保志
      2008年11月5日に発売されたカバーアルバム『Standards3』に収録。
    • Milini Khan
      チャカ・カーンの娘。
      2008年2月2日に発売されたオムニバスアルバム『E35〜英語で歌おうJ-Pop〜』にて英語詞でカバー。
    • 徳永英明
      2011年4月27日に発売の『VOCALIST & BALLADE BEST』に収録。
    • COVER LOVER PROJECT
      2007年11月21日に発売の『THE BEST OF BOSSA COVERS~青春ポップ~』に収録。
    • jyA-Me
      2013年8月7日発売のカバーアルバム『With. Me -Duet Cover-』に収録。
    • Position(韓国
    • Sin Hueyシンガポール
    • 鄭秀文(サミー・チェン香港、「衝動點唱」)
    • 許志安(アンディ・ホイ、香港、「唯獨你是不可取替」)
    • 黎明詩(ステファニー・ライ、香港、「敢恨敢愛」)
    • Dougal & Gammer
    • 王馨平(リンダ・ウォン)&高明駿(ガオ・ミンジュン)(台湾、「今生註定」)
    • The Nuts(韓国、「愛のバカ(사랑의 바보)」)
    • 相川七瀬
      2015年10月28日発売のカバーアルバム『Treasure Box -Tetsuro Oda Songs-』に収録[10]
      つるの剛士がゲストボーカルで参加[10]
    • DAIGO
      2018年12月5日に発売の『Deing』に収録。
    • 上白石萌音
      2021年6月23日に発売のカバーアルバム『あの歌』に収録。
    • 山内惠介
      2021年9月1日発売のアルバム『Roots』に収録。
    • J-Cera(韓国) 2023年6月10日 『Love Fool (사랑의 바보)』

    脚注

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    注釈

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    1. ^ オリコンチャートには「中山美穂&WANDS」として記載されている[3]
    2. ^ 上位2曲はB'zの「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」と「LOVE PHANTOM」である。
    3. ^ シングル総合チャートではない。

    出典

    [編集]
    1. ^ “2020年12月度DL認定、back number、May’n/中島 愛、LiSAがトリプル・プラチナ”. Musicman (エフ・ビー・コミュニケーションズ). (2021年1月20日). https://www.musicman.co.jp/chart/372251 2020年1月22日閲覧。 
    2. ^ 世界中の誰よりきっと | 中山美穂&WANDS”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2023年11月25日閲覧。
    3. ^ a b c 中山美穂&WANDSのシングル売上TOP2作品”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2023年11月25日閲覧。
    4. ^ 【1993年1月】世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS 初めて納得の初ミリオン!”. スポーツニッポン (2012年1月27日). 2018年7月12日閲覧。
    5. ^ (インタビュー)「『WANDS』初代ボーカル・上杉昇「当時の受け入れられなかった『スラダン』に今は感謝しています」」『FRIDAYデジタル』、株式会社講談社、1頁、2023年11月25日https://friday.kodansha.co.jp/article/344650?page=12023年11月30日閲覧 
    6. ^ 本音を抑えながら歌うのはもうイヤ日刊スポーツ、2019年6月19日7時0分。
    7. ^ “2020年12月度DL認定、back number、May’n/中島 愛、LiSAがトリプル・プラチナ”. Musicman (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2021年1月20日). https://www.musicman.co.jp/chart/372251 2021年6月11日閲覧。 
    8. ^ 誰かが彼女を愛してる”. テレビドラマデータベース. 2023年11月25日閲覧。
    9. ^ 酒井法子/世界中の誰よりきっと”. TOWER RECORDS ONLINE. 2023年6月6日閲覧。
    10. ^ a b 全ナンバー織田哲郎作曲!相川七瀬カバー集、つるの剛士や大黒摩季ら参加”. 音楽ナタリー (2015年10月28日). 2015年10月28日閲覧。