ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン
『ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン』 | ||||
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ヴァン・ヘイレン の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ヴァン・ヘイレン アルバム 年表 | ||||
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『ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン』(原題:The Best Of Both Worlds)は、ヴァン・ヘイレンが2004年に発表した、キャリアにおいて2作目のベスト・アルバム。
背景
[編集]2004年のカムバック・ツアー(2代目ボーカリストのサミー・ヘイガーが再加入)に伴い発売された[15]。デイヴィッド・リー・ロスおよびヘイガーの在籍時のアルバムから選曲され、ゲイリー・シェローン在籍時の曲は収録されていない[16]。
「イッツ・アバウト・タイム」、「アップ・フォー・ブレックファスト」、「ラーニング・トゥ・シー」は、ヘイガーを含むラインナップで録音された新曲で[17]、これらの曲はマイケル・アンソニー不在の時期にバッキング・トラックが録音され、アンソニーはコーラスのみの参加となった[18]。なお、ヘイガーは2021年のインタビューで「アップ・フォー・ブレックファスト」を自信作として挙げ、自身のバンド「ザ・サークル」のセットリストにも入れたいと語っている[16]。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは、合計17週にわたりBillboard 200入りし、最高3位を記録して[1]、2004年8月にはRIAAによりプラチナ・ディスクの認定を受けた[14]。Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「堂々としたロック・スターを崇拝するファンにとっては、夢を体現してみせたダイアモンド・デイヴ時代の曲に惹かれるのは当然のことだが、両名の音楽性には各々の良さがあり、最終的には優れた音楽として結実している。しかし、デイヴ在籍時とサミー在籍時の曲が、時系列も音楽性もまとまりも無視して並べられている『ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン』では、そうしたことが分かりにくくなっている」と評している[15]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はサミー・ヘイガー、エドワード・ヴァン・ヘイレン、マイケル・アンソニー、アレックス・ヴァン・ヘイレンの共作。
ディスク1
[編集]- 暗闇の爆撃 - "Eruption" (David Lee Roth, Edward Van Halen, Michael Anthony, Alex Van Halen) - 1:43
- 『炎の導火線』(1978年)収録
- イッツ・アバウト・タイム - "It's About Time" (Sammy Hagar, E. Van Halen, A. Van Halen) - 4:15
- 新曲
- アップ・フォー・ブレックファスト - "Up for Breakfast" (S. Hagar, E. Van Halen, A. Van Halen) - 4:57
- 新曲
- ラーニング・トゥ・シー - "Learning to See" (S. Hagar, E. Van Halen, A. Van Halen) - 5:15
- 新曲
- エイント・トーキン・アバウト・ラヴ - "Ain't Talkin' 'Bout Love" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:48
- 『炎の導火線』収録
- フィニッシュ・ホワット・ヤ・スターテッド - "Finish What Ya Started" - 4:24
- 『OU812』(1988年)収録
- ユー・リアリー・ガット・ミー - "You Really Got Me" (Ray Davies) - 2:38
- 『炎の導火線』収録
- ドリームス - "Dreams" - 4:53
- 『5150』(1986年)収録
- ホット・フォー・ティーチャー - "Hot for Teacher" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 4:43
- 『1984』(1984年)収録
- パウンドケーキ - "Poundcake" - 5:20
- 『F@U#C%K』(1991年)収録
- ロックン・ロール・ベイビー - "And the Cradle Will Rock..." (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:34
- 『暗黒の掟』(1980年)収録
- ブラック・アンド・ブルー - "Black and Blue" - 5:27
- 『OU812』収録
- ジャンプ - "Jump" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 4:04
- 『1984』収録
- トップ・オブ・ザ・ワールド - "Top of the World" - 3:54
- 『F@U#C%K』収録
- オー・プリティ・ウーマン - "(Oh) Pretty Woman" (Roy Orbison, Bill Dees) - 2:53
- 『ダイヴァー・ダウン』(1982年)収録
- ラヴ・ウォークス・イン - "Love Walks In" - 5:11
- 『5150』収録
- ビューティフル・ガールズ - "Beautiful Girls" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:57
- 『伝説の爆撃機』(1979年)収録
- キャント・ストップ・ラヴィン・ユー - "Can't Stop Lovin' You" - 4:08
- 『バランス』(1995年)収録
- アンチェインド - "Unchained" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:29
- 『戒厳令』(1981年)収録
ディスク2
[編集]- パナマ - "Panama" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:32
- 『1984』収録
- ベスト・オブ・ボース・ワールズ - "Best of Both Worlds" - 4:49
- 『5150』収録
- ジェイミーの涙 - "Jamie's Cryin'" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:30
- 『炎の導火線』収録
- ランアラウンド - "Runaround" - 4:20
- 『F@U#C%K』収録
- ウェイト - "I'll Wait" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen, Michael McDonald) - 4:42
- 『1984』収録
- ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ - "Why Can't This Be Love" - 3:48
- 『5150』収録
- 悪魔のハイウェイ - "Runnin' with the Devil" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:36
- 『炎の導火線』収録
- ホエン・イッツ・ラヴ - "When It's Love" - 5:38
- 『OU812』収録
- ダンシング・イン・ザ・ストリート - "Dancing in the Street" (Marvin Gaye, Ivy Jo Hunter, William Stevenson) - 3:45
- 『ダイヴァー・ダウン』収録
- ノット・イナフ - "Not Enough" - 6:48
- 『バランス』収録
- フィールズ・ソー・グッド - "Feels So Good" - 4:32
- 『OU812』収録
- ライト・ナウ - "Right Now" - 5:22
- 『F@U#C%K』収録
- エヴリバディ - "Everybody Wants Some!!" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 5:10
- 『暗黒の掟』収録
- 踊り明かそう - "Dance the Night Away" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 3:10
- 『伝説の爆撃機』収録
- エイント・トーキン・アバウト・ラヴ(ライヴ) - "Ain't Talkin' 'Bout Love (Live)" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 4:43
- 『ライヴ:ライト・ヒア、ライト・ナウ』(1993年)収録
- パナマ(ライヴ) - "Panama (Live)" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 6:39
- 『ライヴ:ライト・ヒア、ライト・ナウ』収録
- ジャンプ(ライヴ) - "Jump (Live)" (D. L. Roth, E. Van Halen, M. Anthony, A. Van Halen) - 4:20
- 『ライヴ:ライト・ヒア、ライト・ナウ』収録
参加ミュージシャン
[編集]- サミー・ヘイガー - ボーカル(on Disc 1 - #2, #3, #4, #6, #8, #10, #12, #14, #16, #18 / Disc 2 - #2, #4, #6, #8, #10, #11, #12, #15, #16, #17)
- デイヴィッド・リー・ロス - ボーカル(on Disc 1 - #5, #7, #9, #11, #13, #15, #17, #19 / Disc 2 - #1, #3, #5, #7, #9, #13, #14)
- エドワード・ヴァン・ヘイレン - ギター、キーボード、ベース(on Disc 1 - #2, #3, #4)
- マイケル・アンソニー - ベース、バッキング・ボーカル
- アレックス・ヴァン・ヘイレン - ドラムス
脚注
[編集]- ^ a b “Van Halen - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年12月14日閲覧。
- ^ finnishcharts.com - Van Halen - The Best Of Both Worlds
- ^ charts.org.nz - Van Halen - The Best Of Both Worlds
- ^ “ヴェリー・ベスト・オブ・ヴァン・ヘイレン-ザ・ベスト・オブ・ボス・ワールズ”. オリコン. 2023年12月14日閲覧。
- ^ swedishcharts.com - Van Halen - The Best Of Both Worlds
- ^ VAN HALEN songs and albums | full Official Chart history
- ^ norwegiancharts.com - Van Halen - The Best Of Both Worlds
- ^ danishcharts.com - Van Halen - The Best Of Both Worlds
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ australian-charts.com - Van Halen - The Best Of Both Worlds
- ^ Van Halen - The Best Of Both Worlds - austriancharts.at
- ^ italiancharts.com - Van Halen - The Best Of Both Worlds
- ^ Van Halen - The Best Of Both Worlds - hitparade.ch
- ^ a b “Gold & Platinum”. RIAA. 2023年12月14日閲覧。
- ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Van Halen - The Best of Both Worlds Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年12月14日閲覧。
- ^ a b “SAMMY HAGAR And MICHAEL ANTHONY Look Back On VAN HALEN's 'The Best Of Both Worlds'”. Blabbermouth.net (2021年7月23日). 2023年12月14日閲覧。
- ^ “The Best of Both Worlds”. Sammy Hagar (The Red Rocker). 2023年12月14日閲覧。
- ^ “MICHAEL ANTHONY Speaks Candidly About VAN HALEN's Past And Future”. Blabbermouth.net (2006年3月17日). 2023年12月14日閲覧。