ヴィタリー・ゲラシモフ
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年3月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
ヴィタリー・ペトロヴィチ・ゲラシモフ | |
---|---|
原語名 | Виталий Петрович Герасимов |
生誕 | 1977年7月9日 ソビエト連邦 ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 タタール自治ソビエト社会主義共和国、カザン |
死没 | 2022年3月7日 (44歳没) ウクライナ、ハルキウ(ウクライナの主張) |
所属組織 | ロシア陸軍 |
軍歴 | 1995年 – 2022年? |
最終階級 | 少将 |
部隊 | 第41諸兵科連合軍 |
戦闘 |
ヴィタリー・ペトロヴィッチ・ゲラシモフ(ロシア語: Вита́лий Петро́вич Гера́симов、1977年7月9日[1] - 2022年3月7日)は、ロシアの陸軍軍人。最終階級は少将で第41諸兵科連合軍参謀長兼第一副司令官だった。ウクライナ国防省によると、ゲラシモフはウクライナ侵攻の際にハルキウ州で戦死したとウクライナ発表や西側諸国で報じられた[2][3][4][5]。2022年3月時点のロシア軍参謀総長のワレリー・ゲラシモフの甥であるとされる[6]。
教育
[編集]1977年7月9日、カザンに生まれる[7]。1999年にカザン高等戦車学校を、2007年にロシア連邦諸兵科連合大学を卒業した[1][8]。
経歴
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
1999年の第二次チェチェン紛争や、2014年のクリミア併合での作戦、さらに2015年のシリア内戦にも参加し、それぞれの従軍記章を授与された[4][9]。
2013年10月に大佐として第15独立親衛自動車化狙撃旅団の指揮官に就任[7]。2016年6月には少将に昇進[10]。
戦死
[編集]ウクライナ国防省によれば、ゲラシモフはウクライナ侵攻に従軍中の2022年3月7日にハリキウ近郊で他の数人のロシア高官とともに戦死したという[4][11][12]。
オランダを拠点とするオープン・ソース・インテリジェンス(OSINT)のファクトチェックグループの「ベリングキャット」は、ロシアの通信のウクライナの傍受にアクセスすることで、また「ロシアの情報源」によりゲラシモフの死を確認したと声明している[12][13]。
ロシア側は死亡情報に公式に反応していないが、事実ならアンドレイ・スホベツキーに続き2022年ロシアのウクライナ侵攻で戦死した二人目のロシア陸軍将官となる[14]。
死亡情報漏洩の経緯
[編集]死亡の情報は、2021年に鳴り物入りで運用が始まったロシア軍の機密情報を送受信をする新暗号化電話システムEraの回線が使い物にならず、戦場からロシア連邦保安庁への報告が一般SIMを使った携帯電話回線から行われたことからアマチュア無線家に傍受され公になったとされる[14][15]。西側の専門家は、Eraの運用には一般の3Gや4Gのネットワークが必要なのではないかと推察しており、地表での進軍に先駆けてウクライナ側の情報網を打尽のため、基地局(鉄塔)を事前に破壊したことが原因ではないかと報じられている[15]。
親族
[編集]ワレリー・ゲラシモフ - ロシア軍参謀総長。ヴィタリーは彼の甥とみられる[6]。
脚注
[編集]- ^ a b “Назначения в Вооруженных Силах России [Appointments in the Armed Forces of Russia]” (Russian). Российское военное обозрение [Russian Military Review] (Russian Ministry of Defence) 9 (185): 78. (September 2019). ISSN 0134-921X. OCLC 913825191. オリジナルの25 May 2021時点におけるアーカイブ。 10 March 2022閲覧。.
- ^ 「ウクライナ、ロシア軍高官殺害を発表」『Reuters』2022年3月8日。2022年3月16日閲覧。
- ^ “ウクライナ、ロシア軍少将の殺害を発表”. CNN.co.jp. 2022年3月16日閲覧。
- ^ a b c Massie, Graeme (7 March 2022). “Ukraine claims it has killed another Russian general during fighting in Kharkiv”. The Independent. 7 March 2022閲覧。
- ^ “Під Харковом ліквідовано генерал-майора російської армії” [A major general of the Russian army was liquidated near Kharkiv] (uk, en). Chief Directorate of Intelligence of the Ministry of Defence of Ukraine. Government of Ukraine (7 March 2022). 8 March 2022閲覧。
- ^ a b Detsch, Jack (2023年3月23日). “将官が次々と死亡し暴徒と化すロシア軍 [Winging It’: Russia Is Getting Its Generals Killed on the Front Lines]”. Newsweek 2022年3月23日閲覧。
- ^ a b “Полковник Виталий Герасимов назначен командиром самарских миротворцев” [Colonel Vitaly Gerasimov appointed commander of Samara peacekeepers] (ロシア語). Новости Волги (Volga News) (21 October 2013). 8 March 2022閲覧。
- ^ “Commanders of 15th MRB ready to carry out Kremlin's criminal orders”. InformNapalm.org (November 19, 2017). 8 March 2022閲覧。
- ^ Borger, Julian (8 March 2022). “Vitaly Gerasimov: second Russian general killed, Ukraine defence ministry claims”. The Guardian 8 March 2022閲覧。
- ^ “Указ Президента Российской Федерации от 11.06.2016 г. № 276” [Decree of the President of the Russian Federation of June 11, 2016 No. 276] (ロシア語). President of Russia. 11 March 2022閲覧。
- ^ “Ukraine: Russian general killed near Kharkiv, say defenders” (英語). BBC News. (2022年3月8日) 2022年3月8日閲覧。
- ^ a b Bowman, Verity (2022年3月8日). “Second Russian general killed on the battlefield as 'demoralised' troops suffer heavy losses” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235. オリジナルの2022年3月8日時点におけるアーカイブ。 2022年3月8日閲覧。
- ^ Martin, Alexander (8 March 2022). “Russians reportedly take out own secure communications system during Kharkiv assault”. Sky News 8 March 2022閲覧。
- ^ a b “Vitaly Gerasimov: second Russian general killed, Ukraine defence ministry claims” (英語). the Guardian (2022年3月8日). 2022年3月17日閲覧。
- ^ a b Sandhu, Serina (2022年3月8日). “Russian Army's advance being delayed by its own poor communications system” (英語). inews.co.uk. 2022年3月17日閲覧。