ライノル・エニミア
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ライノル・ローウェン・エニミア[1](Lionel Rouwen Aingimea、1965年9月2日 - [2])は、ナウルの人権派弁護士、政治家。2019年8月27日より2022年9月28日まで同国大統領を務めた。姓は「アインギメア」[3]や「エンガミア」[4]と書かれたこともある。
2013年6月8日の国会議員選挙にメネン選挙区(メネン地区)から立候補したが落選した[5]。2016年7月9日の議員選挙では当選を果たした[6]。2019年8月24日の議員選挙ではエニミアは再選したが、現職大統領のバロン・ワカは落選した[7]。ナウルでは大統領は国会議員の中から選出されるため、ワカは大統領を退任することとなった[7]。後任の大統領には当初、財務大臣兼大統領補佐大臣のデビッド・アデアンが有力視されていた[7]。エニミアはアデアンの下で法務秘書官 (justice secrtary) を務めていた[8][9]。ナウル議会内において実施された大統領選挙においてエニミアはアデアンに12対6で勝利した[8]。大統領就任後、新任国会議員6名からなる内閣を組織した[10]。エニミアは大統領のほかに外務大臣も兼任することになった[10]。
大統領就任から1か月後の2019年9月26日には第73回国際連合総会にて持続可能な開発目標(SDGs)などに関する一般討論演説をおこなった[3][11][12]。9月28日には台湾を訪問し中華民国総統の蔡英文と会見した[13]。10月22日には、令和の天皇徳仁の即位礼正殿の儀に参列するため日本を訪問し、23日に内閣総理大臣の安倍晋三と会談した[1]。
2020年7月1日から1年間、出身校である南太平洋大学の第28代総長の座にいた[14]。
出典
[編集]- ^ a b “安倍総理大臣とエニミア・ナウル大統領との会談”. 外務省 (2019年10月23日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “Government Gazette 13th September 1965”. Ronlaw.gov.nr. Administration of Nauru. 2022年10月15日閲覧。
- ^ a b “ナウル新大統領、国連総会で演説 台湾受け入れ呼び掛け”. 中央通訊社 (2019年9月27日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “日・ナウル首脳会談”. 時事通信社 (2019年10月23日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “June 2013 Nauru General Parliamentary Elections results”. ナウル共和国政府. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “Elected members for Nauru elections 2016”. ナウル共和国政府. 2020年2月8日閲覧。
- ^ a b c “ナウル大統領、退任へ”. 時事通信社 (2019年8月25日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ a b “Nauru's Parliament elects former human rights lawyer Lionel Aingimea as President”. オーストラリア放送協会 (2019年8月27日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “Nauru defends crackdown on free speech as protecting minority groups such as asylum seekers”. オーストラリア放送協会 (2015年6月22日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ a b “All new Cabinet named by Nauru President Aingimea”. Loopnauru (2019年8月29日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “Nauru President warns of possible climate change ‘economic Armageddon’”. 国際連合 (2019年9月26日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “Statement by His Excellency the President, Lionel Rouwen Aingimea MP: General Debate, UNGA, New York, 26 September 2019”. ナウル共和国政府 (2019年9月26日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “蔡總統恭賀諾魯安格明總統當選第15任總統,並邀請儘快來臺國是訪問”. 中華民国総統府 (2019年9月28日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ “Lionel Rouwen Aingimea”. Forum Sec. 2021年9月4日閲覧。