モーガン・フィッシャー
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モーガン・フィッシャー Morgan Fisher | |
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モーガン・フィッシャー(2007年) | |
基本情報 | |
出生名 | Stephen Morgan Fisher |
生誕 | 1950年1月1日(74歳) |
出身地 | イングランド、ロンドン・メイフェア |
担当楽器 | キーボード |
活動期間 | 1960年代 - |
共同作業者 |
ラブ・アフェアー モーガン モット・ザ・フープル ブリティッシュ・ライオンズ クイーン ハイブリッド・キッズ |
公式サイト |
morgan-fisher |
モーガン・フィッシャー(Morgan Fisher、1950年1月1日 - )は、イギリス、イングランド、ロンドン出身のキーボード奏者、作曲家、ミュージシャンである。モット・ザ・フープルにも在籍した。
来歴
[編集]シンセサイザーを使用した曲を作曲・演奏することが多い。ゆったりとしたテンポの曲が多く、ヒーリングミュージックの作家としても知られている。日本のCM曲の作曲も手掛けた[1]。
オルガン奏者としてキャリアをスタートし、1966年にソウル・サバイバーズへ加入。ソウル・サバイバーズは1967年、ラブ・アフェアーへと改名し、1968年に「エバーラスティング・ラブ」をヒットさせた[2]。
- 1972年 - ティム・スタッフェルらとプログレッシブ・ロック・バンド、モーガンを結成[3]。また、モット・ザ・フープルのサポートメンバーとして活動する。
- 1974年 - モット・ザ・フープルの正式メンバーとなる。「ロックンロール黄金時代」がイギリスや日本でもヒットした。
- 1978年 - ロンドンにてスタジオ&レコード・レーベルの「パイプ・ミュージック」を設立。
- 1982年 - クイーンのヨーロッパ・ツアーに、サポート・キーボーディストとして帯同[4]。
- 1985年 - 日本へ拠点を移す。日本に来て最初の頃は、英語の先生やYAMAHAシンセサイザーの広告カタログのキャッチコピーのコピーライターなどをしながら、インディーズレーベルから2枚のアルバムをリリース[5]。ハンドメイド・スタジオを設立。映画やテレビ番組の音楽を制作。
- 1990年 - ジョン・レノンの楽曲のカヴァー・アルバム『エコーズ・オブ・レノン』発表。同作にはオノ・ヨーコがゲスト参加。
- 1992年 - アニメ『アップフェルラント物語』の音楽を担当。
- 1994年 - THE BOOMのアルバム『極東サンバ』に参加。
- 1996年 - 世界初のモット・ザ・フープルのトリビュート・アルバム『MOTH POET HOTEL』を計画、プロデュース。
- 1997年 - ヒートウェイヴに正式メンバーとして加入(1999年まで)。『TOKYO CITY MAN』、『月に吠える』に参加。
- 1998年 - おおたか静流のアルバム『HOME』に参加。
- 2007年 - モーガンがピアニスト役で出演した映画『神童』公開。
- 2015年 - イアン・ハンター来日公演ではゲストとして登場している。
- 2018年 - イアン・ハンター、アリエル・ベンダー(ルーサー・グロヴナー)と共にモット・ザ・フープルを再結成し、スペインのフェスAzkena Rock Festival、イングランドのフェスRamblin' Man Fairに出演[6]。スウェーデンでも公演した。
- 2019年 - モット・ザ・フープルとしてUSツアー(8公演)、UKツアー(6公演)を行う。
ディスコグラフィ
[編集]ソロ・アルバム
[編集]- Centuri Maya Nexus (1973年) ※EP
- 『ハイブリッド・キッズ』 - Hybrid Kids - A Collection Of Classic Mutants (1979年)
- 『聖・クラウズ』 - Claws: The Christmas Album (1980年) ※ハイブリッド・キッズ名義。「聖」に「サンタ」のルビ
- 『スロー・ミュージック』 - Slow Music (1980年) ※Lol Coxhill/Morgan Fisher名義
- 『シーズンズ』 - Seasons (1983年)
- Play Loud / Play Quiet (1983年) ※Morgan Fisher/John White名義
- Ivories (1984年)
- 『ルック・アット・ライフ』 - Look At Life (1984年)
- 『気まぐれなサティ』 - Inside Satie (1985年)
- 『ウォーター・ミュージック』 - Water Music (1985年)
- 『フロー・オーヴァー・フロー』 - Flow Overflow (1987年)
- 『ライフ・アンダー・ザ・フロア』 - Life Under The Floor: Soundtrack to "Twilight of the Cockroaches" (1987年) ※映画『ゴキブリたちの黄昏』サントラ
- 『都市生活者のための音楽』 - Peace in the Heart of the City (1988年)
- Outer Beauty, Inner Mystery (1989年)
- 『エコーズ・オブ・レノン』 - Echoes of Lennon (1990年)
- 『re-lax 転換』 - Re-Lax (1992年)
- 『re-fresh 展開』 - Re-Fresh (1992年)
- 『リ・チャージ』 - Re-Charge (1992年)
- 『リ・バランス』 - Rebalance (1994年)
- 『リフレッシュ』 - Refresh (new version) (1995年)
- 『リラックス』 - Relax (new version) (1996年)
- 『リチャージ』 - Recharge (new version) (1996年)
- 『都市生活者のための音楽II』 - Peace in the Heart of the City (new version) (1997年)
- 『都市生活者のための音楽III フラワーミュージック』 - Flower Music (1998年)
- 『リ・ミックス』 - Remix (remixed selections from Re series) (1999年)
- Neverless (2005年) ※Roedelius & Morgan Fisher名義
- 『NON MON-Morgan Fisher CM Works-』 - Non Mon (2009年)
- The Great White Obi (2011年)
- 『ハートの詩神 ―ハートを開くための音楽―』 - Heartmuse (2014年)
コンピレーション・アルバム
[編集]- 『ミニチュアーズ』 - Miniatures: A Sequence of Fifty-One Tiny Masterpieces (1980年)
- 『エコーズ・オブ・ア・シティ・ライフ』 - Echoes of a City Life (1998年) ※『Life Under The Floor』『Peace in the Heart of the City』『Echoes of Lennon』からのセレクト
- 『ミニチュアーズ2』 - Miniatures 2: A Sequence of Sixty Tiny Masterpieces (2000年)
ラヴ・アフェアー
[編集]- 『エヴァーラスティング・ラヴ・アフェアー』 - The Everlasting Love Affair (1968年)
- New Day (1971年) ※LA名義
モーガン
[編集]- 『ノヴァ・ソリス』 - Nova Solis (1972年)
- 『ブラウン・アウト』 - Brown Out (1976年) ※1973年録音。CD再発の際に『The Sleeper Wakes』と改題したヴァージョンもある。
モット・ザ・フープル
[編集]- 『ロックンロール黄金時代』 - The Hoople (1974年)
- 『華麗なる煽動者 - モット・ライブ』 - Mott The Hoople Live (1974年)
モット
[編集]- 『ドライブ・オン』 - Drive On (1975年)
- 『華麗なる襲撃者』 - Shouting and Pointing (1976年)
ブリティッシュ・ライオンズ
[編集]- 『ブリティッシュ・ライオンズ』 - British Lions (1978年)
- 『トラブル・ウィズ・ウーマン』 - Trouble With Women (1980年)
with Portmanteau
[編集]- 『PORTMANTEAU』 - Portmanteau (2013年) ※木村達司(dip in the pool)、安田寿之(元Fantastic Plastic Machine)とのコラボレーション
Tom Guerra
[編集]- All of the Above (2014年)
- Trampling Out the Vintage (2016年)
- American Garden (2018年)
脚注
[編集]- ^ CM WORKS モーガン・フィッシャー[リンク切れ]
- ^ ロバート・ナイト、カール・カールトンも歌っている
- ^ Ankeny, Jason. “Morgan Fisher”. AllMusic. 3 January 2012閲覧。
- ^ 1971年に結成したモーガンのティム・スタッフェルがクイーンの前身バンド、スマイルに参加していたことがあり彼からブライアン・メイに紹介された。その後、クイーンとの交流が続いた。1982年、音楽をもう一度やりたいと思っていたモーガンがブライアンにも手紙を書いたところ、ブライアンから電報が来てサポート・メンバーとしてクイーンと一緒にやっていく話が進んだ。(「ベストヒットUSA」2019年7月5日BS朝日、2019年7月14日TOKYO MX2放送)
- ^ 全英1位を経験し、デヴィッド・ボウイがプロデュースしたバンドやクイーンのツアーキーボーディストとして活躍後、渡日し30年。モーガン・フィッシャーが見た日本」
- ^ モット・ザ・フープル復活 今夏に英フェス出演、1973〜74年時のメンバー3人が再集結