メンフクロウ科
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メンフクロウ科 | |||||||||||||||||||||
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メンフクロウ Tyto alba
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
(ワシントン条約附属書II類) | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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属 | |||||||||||||||||||||
メンフクロウ科(メンフクロウか、Tytonidae)は、鳥綱フクロウ目に属する科。模式属はメンフクロウ属。
分布
[編集]アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸南部および西部、インドネシア、オーストラリア、スリランカ、ソロモン諸島、パプアニューギニア、マダガスカル
形態
[編集]顔の周囲を縁取る羽毛(顔盤)はハート型。目の虹彩は黒く、足の指に羽毛は生えていない。
鎖骨(暢思骨)と胸骨は癒合する。第2趾と第3趾はほぼ同じ長さで、第3趾内側には鋸状の突起がある。
分類
[編集]以下の分類・英名はIOC World Bird List (v 9.1)[2]に、属和名は山階 (1986)[3]に、種和名は山崎ら (2017)[4]に従う。
- ニセメンフクロウ属 Phodilus
- Phodilus assimilis セイロンニセメンフクロウ Sri Lanka bay owl
- Phodilus badius ニセメンフクロウ Oriental bay owl
- Phodilus prigoginei コンゴニセメンフクロウ Congo bay owl
- メンフクロウ属 Tyto
- Tyto alba メンフクロウ Western barn owl
- Tyto aurantia ニューブリテンメンフクロウ Golden masked owl
- Tyto capensis ミナミメンフクロウ African grass owl
- Tyto deroepstorffi アンダマンメンフクロウ Andaman masked owl
- Tyto furcata アメリカメンフクロウ American barn owl
- Tyto glaucops ヒスパニョラメンフクロウ Ashy-faced owl
- Tyto inexspectata ミナハサメンフクロウ Minahassa masked owl
- Tyto javanica オーストラリアメンフクロウ Eastern barn owl
- Tyto longimembris ヒガシメンフクロウ Eastern grass owl
- Tyto manusi マヌスメンフクロウ Manus masked owl
- Tyto multipunctata ヒメススイロメンフクロウ Lesser sooty owl
- Tyto nigrobrunnea スラメンフクロウ Taliabu masked owl
- Tyto novaehollandiae オオメンフクロウ Australian masked owl
- Tyto rosenbergii セレベスメンフクロウ Sulawesi masked owl
- Tyto sororcula モルッカメンフクロウ Moluccan masked owl
- Tyto soumagnei マダガスカルメンフクロウ Red owl
- Tyto tenebricosa ススイロメンフクロウ Greater sooty owl
生態
[編集]森林や草原などに生息する。主に夜行性だが、昼間に活動する種もいる。
食性は動物食で、昆虫、魚類、両生類、鳥類、哺乳類などを食べる。消化できなかった毛や骨は小さな塊(ペレット)にして吐き出す。
繁殖形態は卵生。樹洞や岩の隙間、地表に巣を作り、卵を産む。抱卵はメスのみが行う。
人間との関係
[編集]民家に巣を作り、ネズミを捕食するため大切に扱われる事もある。
開発による生息地の破壊、獲物の減少などにより生息数が減少している種もいる。逆に人為的に移入され在来の動物を捕食している種もいる。
画像
[編集]-
ニセメンフクロウ
P. badius
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ CITES (2017). Appendices I, II and III valid from 4 October 2017. <http://www.cites.org/> (Accessed 27 March 2019)
- ^ Gill, F & D Donsker (Eds). 2019. “Owls”. IOC World Bird List (v 9.1). doi:10.14344/IOC.ML.9.1. www.worldbirdnames.org (Accessed 27 March 2019)
- ^ 山階芳麿 「メンフクロウ科」『世界鳥類和名辞典』 大学書林、1986年、222-223頁。
- ^ 山崎剛史・亀谷辰朗・太田紀子 「フクロウ目の新しい種和名」『山階鳥類学雑誌』第49巻 1号、山階鳥類研究所、2017年、31-40頁。
参考文献
[編集]- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社、2000年、93、187頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、177-178頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社、2000年、190-191頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、91、206-207頁。
- 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥II』、平凡社、1986年、86-95頁。
- 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、57頁。
- 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、158頁。