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メリッサ (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メリッサ
欧字表記 Melissa[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2004年4月1日(20歳)[1]
ホワイトマズル[1]
ストーミーラン[1]
母の父 トニービン [1]
生国 日本の旗 日本北海道静内町[1]
生産者 岡田スタッド[1]
馬主 岡田牧雄[1]
調教師 佐山優栗東[1]
競走成績
生涯成績 35戦6勝
獲得賞金 1億4275万4000円[1]
勝ち鞍
GIII 北九州記念 2010年
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メリッサ(欧字名:Melissa2004年4月1日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2010年北九州記念

馬名の意味は、「地の女神神官」。

競走馬時代

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3歳(2007年)

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2007年1月7日京都競馬場第6競走の3歳新馬戦(芝1400m)で、鮫島良太を鞍上にデビューするも5着に敗れる[注 1]。2戦目からはダートの未勝利戦を7戦使い、ようやく初勝利を挙げると、芝コースの白藤賞(500万下)へ挑んだ。しかし、結果は14頭立て12着の大敗であった[注 2]。この後4ヶ月ほど休養し、再びダートに転向し、10月14日に条件戦へ出走すると2着となる。さらに27日に条件戦へ再び出走するが、1番人気を裏切る5着となり、この年のレースを終えた。かなり使い込まれ、最終的にこの1年だけでレースを11戦(1勝10敗)も使ったことになった。

4歳(2008年)

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年明け後はダートの条件戦をまず4戦使い、500万下をようやく勝利。続いて挑んだ知多特別(1000万下・芝1200m)では5着に健闘するも、次走から再び500万下に出走し4戦目で勝利、そして続く1000万下も勝って2連勝を果たし、この年はこれ以降出走しなかった。

5歳(2009年)

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約半年間の休養を経て、1600万下条件の4連敗を挟み、1番人気で臨んだ7月の北九州短距離ステークス(芝1200m)では人気に応える勝利を掴み、ようやくオープンクラスへ昇格。ここまで26戦を要した。その後4戦するも、北九州記念5着以外は全て着外に終わり、この年のレースを終えた。

6歳(2010年)

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半年以上の休養を経て、5月のテレビ愛知オープンより始動も8着に敗れる。続くCBC賞では、12番人気の低評価であったが4着と健闘し、アイビスサマーダッシュでは1番人気での出走となったが、1000mという極端な短距離に適性がなかったのか、17着のエーシンエフダンズに5馬身付けられたシンガリ負けを喫した。その後北九州記念に再び参戦、前走の大敗もあり5番人気の支持であったが、2着のスカイノダン(ジャスタウェイの半姉である)に半馬身付けて勝利。悲願の重賞制覇を果たした。この後はセントウルステークス3着、夕刊フジ杯オパールステークス6着の結果を残したのちに引退が決まり、10月15日付で登録を抹消した[2]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[3]およびJBISサーチ[4]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2007.01.07 京都 3歳新馬 芝1400m(稍) 16 5 10 008.50(4人) 05着 R1:25.4(35.6) -0.2 0鮫島良太 53 シュガーヴァイン 458
0000.01.27 京都 3歳未勝利 ダ1800m(良) 12 6 8 003.40(2人) 02着 R1:56.1(37.9) -0.0 0武幸四郎 54 カネトシリベルテ 456
0000.02.25 阪神 3歳未勝利 ダ1800m(良) 16 3 6 001.50(1人) 03着 R1:58.3(38.7) -0.2 0武豊 54 インプレスゴールド 460
0000.03.11 阪神 3歳未勝利 ダ1800m(不) 12 8 11 001.80(1人) 06着 R2:00.2(38.8) -0.8 0武豊 54 センターグランタス 454
0000.03.17 阪神 3歳未勝利 ダ1800m(良) 12 3 3 004.20(2人) 03着 R1:56.8(38.9) -0.7 0武豊 54 イタリアンオリーブ 458
0000.04.01 阪神 3歳未勝利 ダ1400m(重) 16 3 5 005.80(3人) 05着 R1:27.2(38.5) -0.8 0武幸四郎 54 レインボーアーチ 452
0000.05.06 京都 3歳未勝利 ダ1800m(重) 16 3 6 004.50(2人) 02着 R1:53.8(38.4) -0.5 0鮫島良太 53 オーミチェリッシュ 460
0000.05.19 中京 3歳未勝利 ダ1700m(良) 15 3 5 004.30(3人) 01着 R1:49.3(37.6) -0.0 0武豊 54 (セフティプラスワン) 456
0000.06.02 中京 白藤賞 500万下 芝1800m(良) 14 7 12 033.20(9人) 12着 R1:49.5(36.7) -1.8 0長谷川浩大 54 ファーストレイター 452
0000.10.14 京都 3歳上500万下 ダ1800m(良) 12 5 5 007.30(3人) 02着 R1:55.2(37.6) -0.3 0武豊 53 アメジストリング 466
0000.10.27 京都 3歳上500万下 ダ1800m(稍) 11 6 7 002.60(1人) 05着 R1:54.6(39.9) -1.3 0武豊 53 セイウンハレルヤ 460
2008.02.16 京都 4歳上500万下 ダ1400m(稍) 16 7 13 010.10(4人) 12着 R1:27.7(37.5) -1.6 0岩田康誠 55 アースコマンダー 460
0000.03.30 中京 4歳上500万下 ダ1700m(良) 14 3 3 010.10(3人) 04着 R1:46.9(38.7) -0.3 0福永祐一 55 ヒカルアモーレ 458
0000.04.20 福島 4歳上500万下 ダ1700m(重) 15 8 15 006.90(4人) 03着 R1:44.8(37.2) -0.7 0田中健 52 ポートムテキ 454
0000.05.17 京都 4歳上500万下 ダ1400m(良) 16 7 14 010.00(5人) 01着 R1:24.1(36.7) -0.4 0武幸四郎 55 (サイキックダイブ) 464
0000.06.14 中京 知多特別 1000万下 芝1200m(良) 17 7 14 006.70(3人) 05着 R1:08.7(35.4) -0.3 0福永祐一 55 ライブリシュロム 468
0000.07.12 阪神 3歳上500万下 ダ1400m(良) 15 7 13 002.50(2人) 02着 R1:23.6(36.7) -0.1 0武豊 55 マルヨカレッジ 470
0000.08.03 小倉 筑紫特別 500万下 芝1200m(良) 15 4 6 004.30(2人) 02着 R1:08.2(34.5) -0.1 0池添謙一 55 テーオーギャング 482
0000.08.23 小倉 伊万里特別 500万下 芝1200m(良) 12 8 11 001.80(1人) 04着 R1:08.9(34.8) -0.7 0武豊 55 プラチナムペスカ 480
0000.09.20 阪神 3歳上500万下 ダ1400m(良) 15 4 7 001.90(1人) 01着 R1:24.2(36.5) -0.1 0武豊 55 (スリーアリスト) 476
0000.11.01 京都 3歳上1000万下 ダ1400m(良) 16 6 11 003.60(2人) 01着 R1:23.9(36.7) -0.2 0武豊 55 (タガノクリスエス) 472
2009.05.09 京都 高瀬川S 1600万下 ダ1400m(稍) 16 5 10 004.90(3人) 16着 R1:26.0(39.0) -2.8 0武豊 55 ストーリーテリング 472
0000.06.06 中京 飛騨S 1600万下 芝1200m(良) 18 3 6 017.30(6人) 05着 R1:08.0(34.2) -0.2 0福永祐一 53 メジロシリング 474
0000.06.20 阪神 ストークS 1600万下 芝1600m(良) 18 6 12 029.5(10人) 15着 R1:33.7(35.4) -1.5 0生野賢一 53 エリモファイナル 478
0000.07.11 阪神 ジュライS 1600万下 芝1400m(良) 12 7 10 044.40(9人) 05着 R1:20.6(33.7) -0.3 0福永祐一 55 タマモナイスプレイ 478
0000.07.25 小倉 北九州短距離S 1600万下 芝1200m(良) 16 3 5 005.40(1人) 01着 R1:07.5(34.1) -0.2 0福永祐一 55 (テーオーギャング) 482
0000.08.16 小倉 北九州記念 GIII 芝1200m(良) 16 3 6 006.70(3人) 05着 R1:08.0(34.3) -0.5 0武豊 52 サンダルフォン 486
0000.09.13 阪神 セントウルS GII 芝1200m(良) 15 7 14 037.0(10人) 15着 R1:09.5(35.2) -1.7 0武幸四郎 55 アルティマトゥーレ 482
0000.10.24 京都 室町S OP ダ1200m(良) 16 6 11 023.10(9人) 14着 R1:11.6(36.0) -1.3 0石橋守 52 ダイワディライト 486
2010.05.22 京都 テレビ愛知OP OP 芝1400m(良) 18 2 4 121.2(13人) 08着 R1:20.6(34.1) -0.4 0池添謙一 54 ショウナンラノビア 480
0000.06.13 京都 CBC賞 GIII 芝1200m(稍) 18 8 16 035.1(12人) 04着 R1:09.3(34.6) -0.4 0池添謙一 52 ヘッドライナー 484
0000.07.18 新潟 アイビスサマーD GIII 芝1000m(良) 18 4 7 005.80(1人) 18着 R0:55.9(34.0) -2.0 0福永祐一 54 ケイティラブ 486
0000.08.15 小倉 北九州記念 GIII 芝1200m(良) 18 2 4 013.40(5人) 01着 R1:07.1(34.0) -0.1 0福永祐一 52 (スカイノダン) 484
0000.09.12 阪神 セントウルS GII 芝1200m(良) 15 3 6 010.20(5人) 03着 R1:08.2(33.7) -0.2 0福永祐一 55 ダッシャーゴーゴー 488
0000.10.09 京都 オパールS OP 芝1200m(不) 18 3 5 005.60(2人) 06着 R1:10.6(35.6) -1.0 0福永祐一 56 グランプリエンゼル 494

繁殖牝馬時代

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引退後は岡田スタッドで繁殖牝馬となった。初年度はマンハッタンカフェが種付けされ、無事出産した。

2年目はディープインパクトが種付けされ、その間に生まれたのがミッキーグローリーであった。デビュー後は母と同じようにすんなりオープン入りとはいかなかったが、デビュー10戦目で1600万下条件を勝ち、その約2ヶ月後の京成杯オータムハンデキャップではロジクライらを破り、1番人気に応える勝利を掴む。さらに1年後の関屋記念も優勝し、重賞2勝の成績を残し引退。種牡馬となった。

3年目もディープインパクトとの仔を無事出産したものの、デビューは果たせなかった。

4年目も再びディープインパクトを種付けした。その産駒がカツジである。カツジは新馬戦を1番人気に応え快勝。続くデイリー杯2歳ステークスジャンダルムの2着、きさらぎ賞5着を挟み、2番人気で臨んだニュージーランドトロフィーを制して重賞初制覇を果たした。NHKマイルカップで8着に敗れたあとは古馬混合戦に出走し、この年のマイルチャンピオンシップでは16番人気ながら4着と健闘した。なお、このマイルCSにはミッキーグローリーも出走しており、唯一の兄弟対決となった。結果は先述のように4着で、兄のミッキーグローリー(5着)に先着を果たしている。その後は凡走と惨敗を繰り返すが、2020年スワンステークスを11番人気の低評価からアドマイヤマーズステルヴィオらのGI馬を蹴散らして勝利した。

その後2年は不受胎と死産が続いたが、7年目と8年目もディープインパクトを種付けし出産している。9年目ははじめジャスタウェイを種付けしたものの受胎せずドゥラメンテを種付けし直し出産。10年目もドゥラメンテを付けたが流産となった。2021年度も再びドゥラメンテを種付けするも受胎せず、キズナを種付けした。

繁殖成績

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馬名 誕生年 毛色 馬主 厩舎 戦績・備考 出典
初仔 ネミッサ 2012年 青鹿毛 マンハッタンカフェ 岡田牧雄
→組)オールザベスト組合
栗東・牧光二
園田森沢友貴
→園田・松平幸秀
→園田・森沢友貴
→園田・稻田彰宏
40戦1勝(引退) [5]
2番仔 ミッキーグローリー 2013年 青鹿毛 ディープインパクト 野田みづき 美浦国枝栄 13戦7勝
京成杯オータムH関屋記念優勝、種牡馬)
[6]
3番仔 2014年 青鹿毛 (不出走) [7]
4番仔 カツジ 2015年 鹿毛 (株)カナヤマホールディングス 栗東・池添兼雄 28戦3勝(NZTスワンS優勝、引退) [8]
5番仔 パープルレディー 2018年 鹿毛 ディープインパクト 井山登 美浦・奥村武 19戦3勝(引退) [9]
6番仔 ホウオウカグヤ 2019年 黒鹿毛 小笹芳央
→岡田牧雄
→小笹芳央
美浦・池上昌和
名古屋川西毅
笠松笹野博司
→美浦・池上昌和
18戦3勝(引退) [10]
7番仔 ホウオウムサシ 2020年 黒鹿毛 ドゥラメンテ 小笹芳央 美浦・蛯名正義 12戦2勝(現役) [11]
8番仔 (メリッサの2022) 2022年 鹿毛 キズナ (デビュー前) [12]
9番仔 (メリッサの2024) 2024年 鹿毛 ブリックスアンドモルタル [13]
  • 2024年10月6日現在

血統表

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メリッサ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 リファール系
[§ 2]

*ホワイトマズル
White Muzzle
2002 鹿毛
父の父
*ダンシングブレーヴ
1983 鹿毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Navajo Princess Drone
Olmec
父の母
Fair of the Furze
1982 鹿毛
Ela-Mana-Mou *ピットカーン
Rose Bertin
Autocratic Tyrant
Flight Table

ストーミーラン
1991 鹿毛
*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
*カンパラ Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
母の母
ウインドオブサマー
1983 栗毛
*ノーザリー Northern Dancer
Politely
アイレバース *ソロナウェー
サンマリノ
母系(F-No.) フロリースカツプ(GB)系(FN:3-l) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×4 [§ 4]
出典
  1. ^ [14]
  2. ^ [15]
  3. ^ [14]
  4. ^ [14]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ この新馬戦にはのちにスプリンターズステークスを制するスリープレスナイトも出走しており、2着であった
  2. ^ 同レースには、のちにエリザベス女王杯を制するクィーンスプマンテも出走しており、こちらは3着であった

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n メリッサ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年5月15日閲覧。
  2. ^ メリッサ引退、繁殖生活に - ラジオNIKKEI 競馬実況web、2022年5月15日閲覧。
  3. ^ メリッサの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年5月15日閲覧。
  4. ^ メリッサ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年5月15日閲覧。
  5. ^ ネミッサ”. JBISサーチ. 2022年9月30日閲覧。
  6. ^ ミッキーグローリー”. JBISサーチ. 2022年5月16日閲覧。
  7. ^ エメラルドアイル”. JBISサーチ. 2019年11月29日閲覧。
  8. ^ カツジ”. JBISサーチ. 2022年5月16日閲覧。
  9. ^ パープルレディー”. JBISサーチ. 2022年5月16日閲覧。
  10. ^ ホウオウカグヤ”. JBISサーチ. 2022年5月16日閲覧。
  11. ^ ホウオウムサシ”. JBISサーチ. 2022年5月16日閲覧。
  12. ^ _________”. JBISサーチ. 2022年9月16日閲覧。
  13. ^ __________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月9日閲覧。
  14. ^ a b c 血統情報:5代血統表|メリッサ 5代血統表 JBISサーチ、2022年5月15日閲覧
  15. ^ メリッサの血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年5月15日閲覧。

外部リンク

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