コンテンツにスキップ

マクラーレン・アプライド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マクラーレン・アプライド
種類
子会社
設立 1992年(前身のTAG・エレクトロニック・システムズとして)
創業者 ロン・デニス
本社
主要人物
アンソニー・マレー
(CEO)
製品 エレクトロニクスおよびその他の自動車部品
親会社 グレイブル・キャピタル
ウェブサイト www.mclarenapplied.com
マクラーレン・アプライドのモーター、電子機器を使用した、スパーク・ルノー・SRT 01E

マクラーレン・アプライドMcLaren Applied Limitedは、グレイブル・キャピタル英語版の子会社のイギリスのテクノロジー企業である。

主にフォーミュラ1(F1)のエレクトロニックコントロールユニット(ECU)、センサーなどといったモータースポーツ用電子制御部品を製造・供給している。

以前は、マクラーレン・グループ英語版の子会社だったが、2021年8月にグレイブル・キャピタルに売却された[1]

歴史

[編集]

1992年に前身の、TAG・エレクトロニック・システムズ (TAG Electronic Systems) として設立された[2]。その後2003年に、マクラーレン・エレクトロニック・システムズに改名された[2]

また2004年に同じマクラーレン・グループだった、マクラーレン・コンポジットと合併した。この会社は、マクラーレン・F1メルセデス・ベンツ・SLRマクラーレンなどの高機能素材の開発、生産を担当した。

2014年にマクラーレン・アプライド・テクノロジーズ、2020年1月にマクラーレン・アプライドに社名変更した[3]

製品

[編集]

1993年、マクラーレン・レーシングF1で当社のECUを使用した[2][4]。2006年5月7日、2008年から2010年までF1で使用される標準ECUを供給することがFIAから発表された[5]。この標準ECUはマイクロソフトと共同開発したものであり、マイクロソフトMES名義となった。なおこの業績に対して「英国女王革新的企業賞」(Queen's Award for Enterprise in Innovation)がイギリス女王から贈られている[6]。2010年以降も、FIAはマクラーレン・アプライドが開発したECUを標準ECUとして定めた[7][4]

2011年2月14日、2012年からNASCARに標準ECUを供給することを発表した[8][9]。また2012年から、インディカー・シリーズでも同社製の共通ECUが使用される[10]

フォーミュラEでは、初年度2014‐15年ワンメイクレースで使用された、スパーク・ルノー・SRT 01E電気モーター、電子機器を供給した[11]。また2018-2022年まで、バッテリーがマクラーレン・アプライド製のワンメイクとなった[12]

脚注

[編集]
  1. ^ マクラーレン・グループ、テクノロジービジネス部門『アプライド』の売却を決定”. autosport web. 2021年8月7日閲覧。
  2. ^ a b c F1: SECU - At The Heart Of F1SPEEDtv.com(インターネットアーカイブ)、2008年1月25日付、2011年4月8日閲覧
  3. ^ Information services: McLaren Applied Limited”. gov.uk. 10 June 2022閲覧。
  4. ^ a b Formula 1 ECU”. mclarenapplied.com. 22/08/27閲覧。
  5. ^ FIA World Motorsport council awards Single ECU Contract”. FIA.com. Fed (5 June 2007). 13 July 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。29 January 2015閲覧。
  6. ^ An award for McLarenpitpass.com、2009年4月21日付、2011年4月8日閲覧
  7. ^ ECU(CE)とは?”. formula1-data.com/. 2020年4月5日閲覧。
  8. ^ McLaren to supply electronics to NASCAR seriesmotorsport.com、2011年2月14日付、2011年4月8日閲覧
  9. ^ NASCAR ECU”. mclarenapplied.com. 22/08/27閲覧。
  10. ^ ECU エンジンコントロールユニット”. GAORA. 2012年3月15日閲覧。
  11. ^ McLaren the power behind Formula E”. Motorsport.com (10 September 2013). 6 October 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。29 January 2015閲覧。
  12. ^ Formula E-Battery”. mclarenapplied.com. 22/8/27閲覧。

外部リンク

[編集]