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ヘキサフルオロリン酸銀(I)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘキサフルオロリン酸銀(I)
識別情報
CAS登録番号 26042-63-7
特性
化学式 AgPF6
モル質量 252.83 g/mol
外観 白色粉末
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
EU分類 腐食性(C)
NFPA 704
 
3
 
Rフレーズ R34
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヘキサフルオロリン酸銀(I)(ヘキサフルオロリンさんぎん いち、: silver(I) hexafluorophosphate, silver PF-6)は、無機化学有機金属化学で用いられるヘキサフルオロリン酸塩である。吸湿性の白色粉末で、遮光のもと保管される。

用途・反応

[編集]

化学反応ではテトラフルオロホウ酸銀(I) (AgBF4) と同様に、ハロゲン化物イオンもしくはハロゲン配位子を配位性の弱いヘキサフルオロリン酸イオンに置換し、対カチオンの反応性を高めるために用いられる。ハロゲン化物イオンの引き抜きは、対応するハロゲン化銀沈殿生成を駆動力として進行する。ハロゲン化銀は多くの溶媒に対して難溶であるため、平衡はハロゲン引き抜き・沈殿形成側へ片寄る。