プロトラム405N
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プロトラム405N | |
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405N(2012年撮影) | |
基本情報 | |
種車 | コンスタル105Na |
改造所 | プロトラム |
改造年 | 2011年 - 2012年 |
改造数 | 1両 |
運用開始 | 2012年 |
投入先 | クラクフ市電 |
主要諸元 | |
編成 | 5車体連接車、片運転台 |
軸配置 | Bo'Bo'Bo'Bo'Bo'Bo' |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 70 km/h |
車両定員 | 297人(着席57人) |
車両重量 | 63.5 t |
全長 | 40,570 mm |
全幅 | 2,354 mm |
全高 | 3,750 mm |
床面高さ |
915 mm(高床部分) 365 mm(低床部分) (低床率25 %) |
車輪径 | 650 mm |
固定軸距 | 1,900 mm |
主電動機 | 誘導電動機 |
主電動機出力 | 50 kw |
出力 | 600 kw |
制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
制動装置 | 回生ブレーキ、ドラムブレーキ、電磁吸着ブレーキ |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。 |
405Nは、かつてポーランドに存在した鉄道車両メーカーのプロトラムが開発した路面電車車両。社会主義時代に製造された車両の機器を流用した部分超低床電車で、クラクフのクラクフ市電で使用されている[1][2][4][6][7]。
概要
[編集]片運転台式の5車体連接車で[注釈 1]、そのうち前方から2車体目・4車体目の中間車体は乗降扉付近の床上高さを365 mmに抑えた低床構造となっている。6基存在するボギー台車は全て1次ばね・2次ばねを備えた動力台車で、各台車には2基の誘導電動機が搭載されており、動力は自在継手やかさ歯車を用いて各車軸に伝導される。また、台車が設置されている1車体目(前方車体)・3車体目・5車体目(後方車体)にはVVVFインバータ制御方式に対応した制御装置(IGBT素子)が搭載されている。制動装置は電力が回収可能な回生ブレーキ、台車に設置されたドラムブレーキ、電磁吸着ブレーキが用いられている。車内には冷房に対応した空調装置や換気システムが搭載されており、乗客の快適性の向上が図られている[1][2][3]。
車両の製造に際しては、社会主義時代に製造されたボギー車の105Naの車体や機器が再利用されている[1][2][3][8]。
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車内
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低床部分と高床部分の間には階段が存在する
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運転台
2012年にヴロツワフにあったプロトラムの工場で生産され、ヴロツワフ市電やクラクフ市電で実施された試運転を経て、同年4月20日から営業運転を開始した。2023年現在は1両がノワ・フタ車庫(Stacja Obsługi Tramwajów Nowa Huta)に在籍し、4号線で使用されている[4][9][10]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “Wagon 405N”. Miejskie Przedsiębiorstwo Komunikacyjne S.A. w Krakowie. 2023年5月20日閲覧。
- ^ a b c d e Stanisław Jurga (2012). “405N”. Ponad 40-metrowy tramwaj przyjechał już do Krakowa (Miejskie Przedsiębiorstwo Komunikacyjne S.A. w Krakowie) 1 (43): 8-10 2023年5月20日閲覧。.
- ^ a b c Miejskie Przedsiębiorstwo Komunikacyjne S.A. w Krakowie (2014). “405N”. Przewoźnik Krakowski 3 (53): 43-44 2023年5月20日閲覧。.
- ^ a b c “Tramwaj 405N już wozi pasażerów”. Miejskie Przedsiębiorstwo Komunikacyjne S.A. w Krakowie (2012年4月19日). 2015年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月20日閲覧。
- ^ “Tramwaje”. Protram. 2016年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月20日閲覧。
- ^ “Polský Protram stojí před krachem”. Československý Dopravák (2016年2月26日). 2023年5月20日閲覧。
- ^ Bartosz Józefiak (2016年2月3日). “Protram bankrutuje i prosi o pomoc MPK Wrocław”. Transport Publiczny. 2023年5月20日閲覧。
- ^ Jacek Kołodziej (2012-8). “Krakowski wagon 405N”. Świat Kolei (Emi-Press): 46-47. ISSN 1234-5962.
- ^ “Tramwaje”. Miejskie Przedsiębiorstwo Komunikacyjne S.A. w Krakowie. 2023年5月20日閲覧。
- ^ “Contact”. Miejskie Przedsiębiorstwo Komunikacyjne S.A. w Krakowie (2010年6月8日). 2023年5月20日閲覧。