フランソワ=アルフォンス・フォーレル
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フランソワ=アルフォンス・フォーレル(François-Alphonse Forel、1841年2月2日 - 1912年8月7日)は、スイスの科学者。湖沼学(後の陸水学)の先駆けとされる。
略歴
[編集]レマン湖畔のヴォー州モルジュで生まれ、1869年-1895年までローザンヌ大学の教授として教鞭をとった。考古学、地震学、生物学、物理学、氷河学など研究は多岐にわたる。しかし彼が本当に愛してやまなかったのは湖であった。レマン湖における30年間の調査結果に基づいて、1894年から1904年にかけてフランス語で『レマン湖の陸水学的研究』(Le Léman, monographie limnologique)3巻を、1901年にはドイツ語で『湖沼学教科書』(Handbuch der Seekunde)を著わした。また水色標準液の発明や水温、水位、底性生物の分類、命名などにも大いに寄与した。これらの業績で、湖沼学の礎を築いた。この2著は後にアウグスト・ティーネマンとアイナル・ナウマンが登場するまでは湖沼学研究の規範であった。