ニセハナマオウカマキリ
ニセハナマオウカマキリ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Idolomantis diabolica Saussure, 1869 | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ニセハナマオウカマキリ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
devil's flower mantis |
ニセハナマオウカマキリ(学名:Idolomantis diabolica、英語: devil's flower mantis)は、カマキリ目ヨウカイカマキリ科の昆虫。
分布
[編集]中央アフリカから南アフリカにかけて分布。原産地はエチオピア、ケニア、マラウイ、ソマリア、タンザニア、南スーダン、ウガンダなど[1]。
形態・生態
[編集]体長は成虫のオスで体長約100ミリメートル[1]、メスは約130ミリメートルほど。アフリカに生息するカマキリの中でも、特に大型の美麗種であり、世界最大のカマキリの一種。また、花に擬態するカマキリの中では世界最大のものと思われる。成虫は、黄緑や鮮やかなワインレッドなど、まるでアニメなどに登場する怪物のような派手な体色をしており、和名の通り魔王のような外見。体は、他のヨウカイカマキリ科と類似しているが、本種は、花に上手く擬態するため、他の種と比べて極めて鮮やかな体色を持っている。オスの触覚は、メスよりも長く発達する。他のカマキリと同様、捕食者と出会うと、羽と前足を広げ、威嚇体制となり[2]、体を大きく見せたり、捕食者を驚かせたりして、混乱させる。同色の花などの中で擬態し、付近によってきたチョウなどを鎌で捕食する、ハナカマキリなどと似た習性を持つ種類。幼虫は対照的に枯れ葉のような体色であり、この頃は枯れ葉に擬態して、同じ行動を行う。また、このカマキリは、自然の害虫なども捕食すると言われている。こちらも他のカマキリと同様、共食いをする性質を持つ。交尾の際は、メスは腹部の最上部を露出させる。しかし、このときにも、両者の捕食本能は働いているため、多くの場合、交尾の直後や直前、または最中に、オスより体の大きいメスが、オスを捕食してしまう。メスは、50から100の卵鞘を茎に産み付ける。詳しい生態は分かっていない。
また、この種は、発見事例が極めて少ないため、かなり個体数が少ないと見られる。これらのことは、他のヨウカイカマキリと同様、生息域が断片化されていることが主な原因と思われる。
脚注
[編集]- ^ a b 都沙羅「大きくて派手な体 見にきて ニセハナマオウカマキリ初展示」『中日新聞』2020年9月11日。2024年12月30日閲覧。
- ^ 三井新「魔王と呼びたいカマキリ、展示中 「すごく派手」」『朝日新聞』2020年9月29日。2024年12月30日閲覧。