ティトゥ・クシ
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ティトゥ・クシ(英: Titu Cusi, 西: Don Diego de Castro Titu Cusi Yupanqui, ケチュア語: Titu Kusi Yupanki, ? - 1571年, 在位:1560年-1571年)は、名目上インカ帝国の皇帝である。
概要
[編集]父はマンコ・インカ・ユパンキ(Manku Inka Yupanki)。兄弟にサイリ・トゥパック(Sayri Tupaq)、トゥパック・アマル(Tupaq Amaru)らがいる。
以前に、インカ帝国はフランシスコ・ピサロによって征服されているが、新しい「ビルカバンバ(Vilcabamba)のインカ帝国」の首都を拠点にスペインに抵抗を続けていた。その後、スペインとの折衝によって洗礼されたにもかかわらず、主権を持するように求め、1570年にスペインのフェリペ2世に国民の受けた苦しみを表現する手紙を書いた(Relación de cómo los españoles entraron en Pirú y el subceso que tuvo Mango Inca en el tiempo que entre ellos vivió)。1571年5月、天然痘で死去。
参考文献
[編集]- Titu Cusi Yupanqui, "An Inca Account of the Conquest of Peru", ISBN 0-87081-821-X
- ティトゥ・クシ・ユパンギ『インカの反乱 被征服者の声』染田秀藤訳、岩波文庫、1987年。ISBN 4-00334-441-3