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ダルメイン邸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダルメイン邸の正面ファサード

ダルメイン邸(Dalemain)は、 イギリスカンブリア州のペンリスの南西約 8 マイルにあるカントリー・ハウスである。グレード I指定建造物である。[1]ダルメイン邸は、湖水地方ユネスコ世界遺産の一部になっている。[2]

歴史

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サクソン時代にダルメインに集落があったという証拠がある。ここでは、カンバーランドウェストモーランドの境界であるイーモント川が渡河可能だったが、谷のこの地点では、ダルメイン邸周辺で最悪の天候が発生することが多いため、川は保護されている。ヘンリー 2 世の治世中にピールタワー英語版がその場所に建てられた。[3] 旧広間の歴史は、12世紀まで遡り、16世紀にウィングが建設された。[3]

1679 年、アン・クリフォード夫人の管理人だったエドワード・ハッセル卿[4]が ダルメインを購入し、それ以来家族が所有し続けている。彼の購入時に、家は大階段を含めて大幅に改修された。 農場は近代化され、テラスの下に擁壁が建てられた。印象的なジョージア様式の正面玄関は 1744 年に息子によって完成され[5]、中央の中庭(courtyard)内に古い家を囲むように建てられた。これらの客室は、新古典主義の特徴を備えたエレガントで対称的なデザインに従っている。新しい正面玄関には片持ち梁の(cantilevered)階段がある。庭園のファサードも新しい正面玄関に合わせて 1748 年に建て直された。[6] それ以降、大きな変更はない。中庭は、防衛上の理由から建てられた中世の集落から何世紀にもわたって進化し、元のピールタワーのすぐ周囲を取り囲み、今日あるような農場の建物に至っている。中庭の上には鹿の囲い場があり、何百年も変わらないダマジカの群れが生息している。[7]

庭園には、ガーデニングのさまざまな流行が反映されている。これにはエリザベス朝のノット・ガーデン英語版も含まれている。 周囲の手入れの行き届いた緑地からはハイフェルズ、草の生い茂るテラス、そして庭師ウィリアム・ロビンソンの作品から描かれた野生の庭園の素晴らしい景色を眺めることができる。ここは、植物の品種の驚くべき広さと深さを備えた植物園で非常に優れたバラのコレクション、生育のいろんな段階の林檎の木、1840年代に植物学者のジョセフ・バンクスから贈られた、英国最大の胴回りをもつ壮大なトドマツ(アビス・セファロニカ)[8]やヒマラヤの青いケシ(Meconopsis grandis Dalemain)がある。 春には、スノードロップトリカブト、そしてその後は水仙の絨毯が広がる。しかし、ここはファンタジーの庭でもある。 刈り込み装飾のドラゴンや眠れる大地の巨人もいる。あるいは、明るいフォーマル・ガーデンから扉を開けると、ブナの木々が緑を茂らせるロブの森がある。ダルメイン邸は、 2013 年に歴史的住宅協会とクリスティーズが主催するガーデン・オブ ザ・イヤー賞を受賞している。[8]

作家で文芸評論家のエリザベス・ジュリア・ハッセルがそこに住んでいた。[9]エヴァ・ハッセルは1886 年にここで生まれた。両親はフランシス・モード (フラッド生まれ) とジョン・エドワード・ハッセル JP DL で、彼女はダルメイン邸で育った。彼女は宣教師としてカナダへ行き、教会と大英帝国の強力な支持者となった。[10]

ワールド・オリジナル・マーマレード・アワードおよびフェスティバル

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ワールド・オリジナルマーマレードアワード・アンド・フェスティバルは、2005年に開始され、毎年3月にダルメイン邸で開催されている。これは、画期的なグルメ・イベントとなっている。台湾、日本、オーストラリア、レバノンなど、世界中から参加者が集まっている。このイベントは、地元の慈善団体ホスピス・アット・ホーム・カーライルとノース・レイクランド、そして英国内外の緩和ケアのために、長年にわたって約25万ポンドを集めてきた。[11][12]

2019年5月、世界的な姉妹祭典である日本マーマレードアワード&フェスティバルが、日本の柑橘類生産の中心地である愛媛県八幡浜市で開催された。[13]

関連項目

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脚注

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  1. ^ Historic England. "Name: Dalemain (1221057)". National Heritage List for England (英語). 2015年7月10日閲覧
  2. ^ The English Lake District” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2021年5月8日閲覧。
  3. ^ a b The History of Dalemain”. The Marmalade Awards. 2 January 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。1 January 2014閲覧。
  4. ^ Dalemain”. Visit Cumbria. 1 January 2014閲覧。
  5. ^ Dalemain”. 20 April 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。1 January 2014閲覧。
  6. ^ Wilkins, Frances (2003). The Hasells of Dalemain: a Cumberland family (1736-1794). Wyre Forest Press. ISBN 1-897725-17-5. OCLC 52456393. http://worldcat.org/oclc/52456393 
  7. ^ Historic England. "Dalemain (1000663)". National Heritage List for England (英語). 2021年4月29日閲覧
  8. ^ a b Dalemain House wins Garden of the Year 2013”. The Telegraph (23 March 2013). 1 January 2014閲覧。
  9. ^ Norman Moore, ‘Hasell, Elizabeth Julia (1830–1887)’, rev. Richard Smail, Oxford Dictionary of National Biography, Oxford University Press, 2004 accessed 9 Jan 2015
  10. ^ Pottle, Mark (2004). "Hasell, (Frances Hatton) Eva (1886–1974), traveller and missionary". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/57177. 2020年10月30日閲覧 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  11. ^ Garnett, Rachel (2018年12月12日). “Marmalade makers raise £22,000 for hospice care in Cumbria”. The Westmorland Gazette. https://www.thewestmorlandgazette.co.uk/news/17293199.marmalade-makers-raise-22000-for-hospice-care-in-cumbria/ 2019年4月15日閲覧。 
  12. ^ 2017 Marmalade Awards WINNERS announced”. Marmalade Awards (2017年3月18日). 2017年8月2日閲覧。
  13. ^ The Marmalade Awards Launched at the Embassy of Japan”. Dalemain. 2019年3月15日閲覧。

外部リンク

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座標: 北緯54度38分05秒 西経2度48分42秒 / 北緯54.6346度 西経2.8116度 / 54.6346; -2.8116