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ソルティ・ドッグ (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ソルティ・ドッグ』
プロコル・ハルムスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロンドン、EMIスタジオ
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗 リーガル・ゾノフォン・レコード
アメリカ合衆国の旗 A&Mレコード
プロデュース マシュー・フィッシャー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 19位(ノルウェー[1]
  • 27位(イギリス[2]
  • 32位(アメリカ[3]
  • プロコル・ハルム アルバム 年表
    月の光
    (1968年)
    ソルティ・ドッグ
    (1969年)
    ホーム
    (1970年)
    テンプレートを表示

    ソルティ・ドッグ』(原題:A Salty Dog)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドプロコル・ハルム1969年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    本作の制作直後の1969年3月、マシュー・フィッシャーデイヴィッド・ナイツがバンドを脱退し、その後にプロコル・ハルムの前身であるパラマウンツのメンバーであったクリス・コッピングが、オルガンとベースの兼任プレイヤーとして加入した[4]。ただし、フィッシャーは1990年代の再結成に参加し、2004年の再脱退まで在籍した[5]

    のちのリマスターCDにボーナス・トラックとして追加収録された「ロング・ゴーン・ジーク」は、元々はシングル「ソルティ・ドッグ」のB面曲として発表された[6]

    反響・評価

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    アメリカのBillboard 200では32位に達し、前作『月の光』(1968年)に続く自身2作目の全米トップ40アルバムとなった[3]

    バンドの母国イギリスでは、先行シングル「ソルティ・ドッグ」が全英シングルチャートで最高44位を記録[7]。続いて本作が発売されると、バンド初の全英アルバムチャート入りを果たし、最高27位を記録した[2]。なお、1972年にはデビュー・アルバム『青い影』(1967年)と本作を抱き合わせた2枚組LPがフライ・レコードから発売されており[8]、全英アルバムチャートではオリジナル・リリース時を上回る26位に達した[2]

    ノルウェーのアルバム・チャートでは4週連続でトップ20入りし、最高19位を記録した[1]

    Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、タイトル曲に関して「プログレッシブ・ロック界における最上の曲の一つ」、「ジューシー・ジョン・ピンク」に関して「戦前のカントリー・ブルースのスタイルによる素晴らしい曲」、「十字架への流れ」に関して「オーティス・レディング的なスタイルの物凄いソウル」、「巡礼者の道」に関して「技巧的なキーボードの練習曲」と評している[9]

    収録曲

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    全曲とも作詞はキース・リードによる。

    オリジナル

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    Side 1
    1. ソルティ・ドッグ "A Salty Dog" – 4:41
    2. 自然への愛 "The Milk of Human Kindness" – 3:44
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    3. トゥー・マッチ "Too Much Between Us" – 3:43
    4. カンサスからやってきた悪魔 "The Devil Came from Kansas" – 4:36
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    5. ボーダム "Boredom" – 4:33
    Side 2
    1. ジューシー・ジョン・ピンク "Juicy John Pink" – 2:05
      • 作曲:ロビン・トロワー
    2. 宵の明星 "Wreck of the Hesperus" – 3:47
      • 作曲:マシュー・フィッシャー
    3. 果てしなき希望 "All This and More" – 3:47
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    4. 十字架への流れ "Crucifiction Lane" – 4:55
      • 作曲:ロビン・トロワー
    5. 巡礼者の道 "Pilgrim's Progress" – 4:31
      • 作曲:マシュー・フィッシャー

    1999年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. ロング・ゴーン・ジーク "Long Gone Geek" – 3:09
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
    2. 果てしなき希望 [テイク1] "All This and More [Take 1]" – 4:11
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    3. 自然への愛 [テイク1] "The Milk of Human Kindness [Take 1]" – 3:56
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    4. 巡礼者の道 [テイク1] "Pilgrim's Progress [Take 1]" – 3:13
      • 作曲:マシュー・フィッシャー
    5. マクレガー "McGregor" – 2:46
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    6. スティル・ゼアル・ビー・モア [テイク8] "Still There'll Be More [Take 8]" – 5:02
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー

    パーソネル

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    演奏者
    スタッフ
    • マシュー・フィッシャー - プロデューサー
    • ケン・スコット - エンジニア(A1-5, B3-5)
    • イアン・スチュワート - エンジニア(B1)
    • ヘンリー・レヴィー - エンジニア(B2)
    • ディッキンソン - カバー・アート

    カヴァー

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    脚注

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    1. ^ a b norwegiancharts.com - Procol Harum - A Salty Dog
    2. ^ a b c PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    3. ^ a b Procol Harum - Awards”. AllMusic. 2016年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月28日閲覧。
    4. ^ Eder, Bruce. “Procol Harum - Biography & History”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
    5. ^ Eder, Bruce. “Matthew Fisher - Biography & History”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
    6. ^ Procol Harum - A Salty Dog (Vinyl) at Discogs
    7. ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company
    8. ^ Procol Harum - A Whiter Shade Of Pale / A Salty Dog (Vinyl, LP, Album, LP, Album) at Discogs
    9. ^ Eder, Bruce. “A Salty Dog - Procol Harum”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
    10. ^ Demalon, Tom. “Dive - Sarah Brightman”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
    11. ^ Styx - Big Bang Theory (CD, Album) at Discogs
    12. ^ Sayin' Hello to the Folks - Jules Shear”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
    13. ^ Moon, Tom (2014年10月19日). “First Listen: Yusuf/Cat Stevens, 'Tell 'Em I'm Gone'”. NPR. 2017年3月28日閲覧。