ソラスズメダイ
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ソラスズメダイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Pomacentrus coelestis Jordan & Starks, 1901 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Neon damselfish Heavenly damselfish |
ソラスズメダイ(学名:Pomacentrus coelestis)は、スズキ目・スズメダイ科に分類される魚の一種。[1]別名「ソラスズメ」。
形質
[編集]体長は7-8cm。基本的に体色は、前上部が青色で、後下部が黄色となるが、黄色の範囲や色の濃淡には個体差がある[2]。背びれは13棘14-15軟条、臀鰭は2棘14-15軟条[2]。
生態
[編集]沿岸の岩礁やサンゴ礁に生息する。5-9月に岩の割れ目などに産卵する。
海中を漂うプランクトンをついばむほか、底質面に生育する藻類を噛みとって食物とする。胃の内容物の分析によれば、カイアシ類に属する動物プランクトンと底生藻類とが主な餌となっており、特に後者の比率が高いとされている。なお、潜水による食餌行動の観察や水槽内における飼育実験の結果から、底質面からちぎりとられて水中を浮遊する藻類の断片は、ついばむことはあっても飲み込むことはなく、餌としてはほとんど利用しないという[3]。
分布
[編集]北海道南部以南[4]、琉球列島、朝鮮半島、太平洋の西部に分布する[2]。
近縁種
[編集]- モンツキスズメダイ Pomacentrus alexanderae Evermann and Seale, 1907
- ニセネッタイスズメダイ Pomacentrus amboinensis Bleeker, 1868
- メガネスズメダイ Pomacentrus bankanensis Bleeker, 1853
- オジロスズメダイ Pomacentrus chrysurus Cuvier,1830
- アサドスズメダイ Pomacentrus lepidogenys Fowler and Bean, 1928
- ネッタイスズメダイ Pomacentrus moluccensis Bleeker, 1853
- ナガサキスズメダイ Pomacentrus nagasakiensis Tanaka, 1917
- ニセモンツキスズメダイ Pomacentrus nigromarginatus Allen, 1973
- クジャクスズメダイ Pomacentrus pavo (Bloch,1787)
- フィリピンスズメダイ Pomacentrus philippinus Evermann and Seale, 1907
- スミゾメスズメダイ Pomacentrus taeniometopon Bleeker, 1852
- オリオンスズメダイ Pomacentrus tripunctatus Cuvier, 1830
- クロメガネスズメダイ Pomacentrus vaiuli Jordan and Seale, 1906
脚注
[編集]- ^ Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2008). "Pomacentrus coelestis" in FishBase. December 2008 version.
- ^ a b c 多紀保彦・河野博・坂本一男・細谷和海『新訂 原色魚類大圖鑑 圖鑑編』北隆館、2005年12月15日。ISBN 4-8326-0820-7。p.683
- ^ 野田,幹雄・池田至・橋本博明・具島健二、1996.口永良部島におけるシコクスズメダイChromis margaritifer とソラスズメダイPomacentrus coelestis の採餌生態.広島大学生物生産学部紀要35: 113-123.
- ^ 尼岡邦夫・仲谷一宏・矢部 衞『北海道の魚類 全種図鑑』北海道新聞社、2020年、284頁。