スリランカ人民戦線
スリランカ人民戦線 Sri Lanka People's Front ශ්රී ලංකා පොදුජන පෙරමුණ இலங்கை பொதுஜன முன்னணி | |
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マヒンダ・ラージャパクサ | |
党首 | マヒンダ・ラージャパクサ |
議長 | G・L・ピーリス |
幹事長 | バジル・ラージャパクサ |
本部所在地 | 1316 Nelum Mawatha, Jayanthipura, Battaramulla |
スリランカ議会 |
3 / 225 (1%) |
政治的思想・立場 |
社会民主主義 シンハラ・ナショナリズム 社会保守主義 左翼ナショナリズム 反連邦主義 反帝国主義 ポピュリズム |
シンボル | |
公式サイト | www.slpp.org |
スリランカ人民自由同盟に加盟 |
スリランカ人民戦線(スリランカじんみんせんせん、英語: Sri Lanka People's Front, シンハラ語: ශ්රී ලංකා පොදුජන පෙරමුණ Śrī Laṃkā Podujana Peramuna、タミル語: இலங்கை பொதுஜன முன்னணி、略称:SLPP)は、スリランカの政党。以前はスリランカ国民戦線(SLNF)、我々のスリランカ自由戦線(OSLFF)という名称で活動していた小規模政党であったが、2016年に現名称に変更して統一人民自由同盟に参加した。日本語では他にスリランカ大衆党と表記されることがある[1]。
2020年時点での党首はマヒンダ・ラージャパクサ。
歴史
[編集]スリランカ国民戦線
[編集]スリランカ国民戦線(SLNF)は2001年総選挙の際に結成され、22選挙区中15選挙区に候補者を擁立したが、全体で1,000票以下の得票しか集められなかった[2]。2004年総選挙でも候補者を擁立したが、結果は同じであった[3]。2005年大統領選挙にはSLNF党首のウィマル・ジーガナガが立候補したが、全国で1%以下の得票率しか得られなかった[4]。
2010年総選挙でも候補者を擁立したが、得票数は5,313票で1議席も獲得できなかった[5]。ジーガナガは2015年大統領選挙にも出馬したが、19人中最下位の得票数しか集められなかった[6]。
我々のスリランカ自由戦線
[編集]2015年、SLNFは我々のスリランカ自由戦線(OSLFF)に党名を変更し、シンボルもクリケットのバットから花のつぼみに変更した[7][8]。
スリランカ人民戦線
[編集]2016年11月、OSLFFはスリランカ人民戦線(SLPP)に党名を再変更し、元外務大臣G・L・ピーリスを会長に指名した[9][10][11]。同月5日には党名変更後初の政治集会をキャンディ県で開いた[9]。また、スリランカ自由党結成にも関わった弁護士サーガラ・カリヤワッサムを事務局員に指名した[12][13]。カリヤワッサムはマヒンダ・ラージャパクサやその兄弟ゴーターバヤ・ラージャパクサの弁護士も務めていた[14][15][16]。
2018年10月、元大統領マヒンダ・ラージャパクサに党首就任を正式に依頼することを発表し、ラージャパクサは「党首就任を受け入れる準備はできている」と述べた[17]。
2020年8月に開催された国政選挙では145議席を獲得して大勝した[18][19]。
2024年9月21日の大統領選挙で人民解放戦線(JVP)党首のアヌラ・クマラ・ディサナヤカが当選し、23日に就任すると翌24日に議会を解散[20]。11月14日の議会総選挙ではディサナヤカ率いる、JVPを含む左派政党連合・国民の力 (NPP)が225議席中、解散前の3議席から議会の3分の2を上回る159議席を獲得する圧勝を収め、それまで最大勢力だったSLPPはわずか3議席と惨敗した[21]。
脚注
[編集]- ^ 荒井悦代 (2020年12月). “スリランカの20次憲法改正ーー大統領の権限強化”. アジア経済研究所. 2022年7月22日閲覧。
- ^ “Results of Parliamentary General Election - 2001”. Colombo, Sri Lanka: Election Commission of Sri Lanka. 17 December 2017閲覧。
- ^ “Results of Parliamentary General Election - 2004”. Colombo, Sri Lanka: Election Commission of Sri Lanka. 17 December 2017閲覧。
- ^ “Results Of Presidential Election - 2005 (Summary)”. Colombo, Sri Lanka: Election Commission of Sri Lanka. 17 December 2017閲覧。
- ^ “Results of Parliamentary General Election - 2010”. Colombo, Sri Lanka: Election Commission of Sri Lanka. 17 December 2017閲覧。
- ^ “Results Of Presidential Election - 2015”. Colombo, Sri Lanka: Election Commission of Sri Lanka. 17 December 2017閲覧。
- ^ “If UPFA nomination foils; Mahinda prepared to contest through 'budding flower'”. Ada Derana (Colombo, Sri Lanka). (7 July 2015) 17 December 2017閲覧。
- ^ “G.L. Peiris to Chair Sri Lanka Podujana Peramuna changed”. puvath.lk. (November 2016) 17 December 2016閲覧。
- ^ a b “当国情勢”. 在スリランカ日本国大使館 (2016年12月1日). 2020年12月11日閲覧。
- ^ “GL named Chairman of Podujana Peramuna”. The Daily Mirror. (2 November 2016) 17 December 2017閲覧。
- ^ Sri Abeyratne, Dharma (3 November 2016). “Renamed political party under GL's chairmanship”. Daily News (Colombo, Sri Lanka) 17 December 2017閲覧。
- ^ Dharmasena, Ranil (3 November 2016). “Sri Lanka Podujana Peramuna formed”. The Island (Colombo, Sri Lanka) 17 December 2017閲覧。
- ^ “'Our Sri Lanka Freedom Front' changes name; GL named Chairman”. Ada Derana. (2 November 2016) 17 December 2017閲覧。
- ^ Jayakody, Rasika (14 February 2016). “SLFP cracks down on dissidents as pro-MR party suffers birth-pangs”. Sunday Observer (Colombo, Sri Lanka) 17 December 2017閲覧。
- ^ Fonseka, Piyumi (26 July 2015). “MR sends Letters of Demand”. The Daily Mirror (Colombo, Sri Lanka) 17 December 2017閲覧。
- ^ Ramakrishnan, T. (24 April 2015). “Gotabaya Rajapaksa appears before anti-graft body”. The Hindu (Chennai, India) 17 December 2017閲覧。
- ^ “スリランカ情勢(2018年10月)”. 在スリランカ日本国大使館 (2018年11月19日). 2020年12月11日閲覧。
- ^ “スリランカ、大統領派が大勝 議会選で145議席獲得、政権基盤固まる”. 朝日新聞 (2020年8月8日). 2020年12月11日閲覧。
- ^ “スリランカ議会選、大統領派勝利 過半数獲得、基盤固める”. 佐賀新聞. 共同通信社. (2020年8月7日) 2020年12月11日閲覧。
- ^ “Sri Lanka president dissolves parliament to clear way for Nov. 14 polls”. ロイター. (2024年9月25日) 2024年11月15日閲覧。
- ^ “スリランカ総選挙、左派勢力が大勝 財政難でも国民の負担減アピール”. 朝日新聞. (2024年11月15日) 2024年11月15日閲覧。
外部リンク
[編集]- www.slpp.org - 党公式サイト