コンテンツにスキップ

ジャレット・ジャック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャレット・ジャック
Jarrett Jack
デトロイト・ピストンズ AC
ポジション PG
役職 アシスタントコーチ
基本情報
愛称 J.J. J-Jack
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1983-10-28) 1983年10月28日(41歳)
出身地 メリーランド州フォートワシントン
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 90kg (198 lb)
ウィングスパン(現役時) 195cm  (6 ft 5 in)
キャリア情報
出身 ジョージア工科大学
ドラフト 2005年 22位
選手経歴
2005-2008
2008-2009
2009-2010
2010-2012
2012-2013
2013-2014
2014-2016
2017
2017-2018
ポートランド・トレイルブレイザーズ
インディアナ・ペイサーズ
トロント・ラプターズ
ニューオーリンズ・ホーネッツ
ゴールデンステート・ウォリアーズ
クリーブランド・キャバリアーズ
ブルックリン・ネッツ
ニューオーリンズ・ペリカンズ
ニューヨーク・ニックス
指導者経歴
2021-2023
2023-
フェニックス・サンズ(AC)
デトロイト・ピストンズ(AC)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

ジャレット・マシュー・ジャックJarrett Matthew Jack1983年10月28日 - )はアメリカ合衆国メリーランド州フォートワシントン出身の元プロバスケットボール選手で現指導者。NBAのデトロイト・ピストンズのアシスタントコーチを務めている。

学生時代

[編集]

高校卒業後、ジョージア工科大学でプレーした。2年次には、平均12.5得点、5.6アシストをあげて、チームがNCAAトーナメント決勝に進出するのに貢献した。3年次には平均15.5得点、4.8リバウンド、4.5アシストをあげた。最終学年には進学せず、NBAドラフトにアーリーエントリーを行った[1]

NBA

[編集]

ポートランド・トレイルブレイザーズ

[編集]

2005年のNBAドラフトデンバー・ナゲッツより全体22位で指名され、直後にポートランド・トレイルブレイザーズリナス・クレイザ(ドラフト27位)、リッキー・サンチェス(同35位)と交換でトレードされた。2005年のルーキーシーズンはスティーブ・ブレイクセバスチャン・テルフェアの控えとしての起用であり出場時間も限られていたが、2006年にブレイクがミルウォーキー・バックスへ、テルフェアがボストン・セルティックスへそれぞれ移籍するとネイト・マクミランHCによって先発ポイントガードとして起用されるようになった。2007年にブレイクがポートランドに舞い戻ると、ジャックは一時期シックスマンとして起用されることもあった。

インディアナ・ペイサーズ

[編集]

2008年7月、ジョシュ・マクロバーツその年のドラフトで指名されたブランドン・ラッシュらとともに、アイク・ディオグジェリッド・ベイレスとのトレードでインディアナ・ペイサーズへ移籍した[2]。 2008-09シーズンは全82試合に平均33.1分出場し、平均10.4得点、3.4リバウンド、4.1アシストをあげた。制限付きフリーエージェントのジャックにトロント・ラプターズがオファーを行い[3]、ペイザーズはラプターズのオファーにマッチせずジャックの移籍が成立した。

ニューオーリンズ・ホーネッツ

[編集]

2010年11月、ペジャ・ストヤコビッチ(その後、ダラス・マーベリックスへ移籍。)らとの交換トレードでニューオーリンズ・ホーネッツへ移籍した[4]

ゴールデンステート・ウォリアーズ

[編集]

2012年7月11日、3チーム間のトレードで、ゴールデンステート・ウォリアーズに移籍[5]。2013年3月22日のサンアントニオ・スパーズ戦ではベンチスタートながら、30得点、10アシストを記録した。ベンチスタートした選手がこうした記録を達成したのは、1996年のマジック・ジョンソン以来のことであった[6]。2012-13シーズンは、NBAシックスマン賞の投票で3位となった[7]。先発4試合を含む79試合に平均29.8分出場し、平均12.9得点、3.1リバウンド、5.5アシストをあげた。

クリーブランド・キャバリアーズ

[編集]

2013年7月12日、クリーブランド・キャバリアーズと契約を結んだ[8]。2013-14シーズンは先発31試合を含む80試合に出場し、平均9.5得点、2.8リバウンド、4.1アシストをあげた。

ブルックリン・ネッツ

[編集]

2014年7月10日、ボストン・セルティックスを含む3チームによるトレードでブルックリン・ネッツに移籍した[9]

2014年12月、ジョージア工科大学を卒業した。その足で同日ノースカロライナ州シャーロット行われるシャーロット・ホーネッツ戦に試合1時間前に合流した[10]

2015年11月14日、ゴールデンステート・ウォリアーズ戦でオーバータイムの末敗れたが、自身キャリアハイとなる28得点を記録した[11]。2016年1月3日、ボストン・セルティックス戦で、右膝前十字靭帯の断裂と半月板を損傷し、残りのシーズンを全休[12]。6月30日に解雇された[13]

ニューオーリンズ・ペリカンズ

[編集]

2016年7月10日、アトランタ・ホークスと契約した[14]が、10月20日に解雇[15]。2017年2月24日にニューオーリンズ・ペリカンズ10日間契約を結んだ[16]。しかし、左膝を痛め、3月5日に解雇された。

ニューヨーク・ニックス

[編集]

2017年9月15日、ニューヨーク・ニックスと契約した[17]

スーフォールズ・スカイフォース

[編集]

2019年3月5日、NBA G Leagueスーフォールズ・スカイフォースと契約した[18]

NBAGリーグ・イグナイト

[編集]

2021年1月14日、NBAGリーグ・イグナイトと契約した[19]

指導者

[編集]

フェニックス・サンズ

[編集]

2021年8月7日、フェニックス・サンズのアシスタントコーチに雇われた[20]

デトロイト・ピストンズ

[編集]

サンズでアシスタントコーチを務めていたときのヘッドコーチであるモンティ・ウィリアムズに招集されたことにより、2023年6月16日にデトロイト・ピストンズのアシスタントコーチに就任した。

成績

[編集]

レギュラーシーズン

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2005–06 POR 79 4 20.2 .442 .263 .800 2.0 2.8 .5 .0 6.7
2006–07 79 79 33.6 .454 .350 .871 2.6 5.3 1.1 .1 12.0
2007–08 82* 16 27.2 .431 .342 .867 2.9 3.8 .7 .0 9.9
2008–09 IND 82* 53 33.1 .453 .353 .852 3.4 4.1 1.1 .2 13.1
2009–10 TOR 82* 43 27.4 .481 .412 .842 2.7 5.0 .7 .1 11.4
2010–11 13* 13 26.7 .393 .167 .870 3.2 4.5 1.1 .0 10.8
2010–11 NOH 70* 2 19.6 .412 .345 .845 1.9 2.6 .6 .1 8.5
2011–12 45 39 34.0 .456 .348 .872 3.9 6.3 .7 .2 15.6
2012–13 GSW 79 4 29.7 .452 .404 .843 3.1 5.5 .8 .1 12.9
2013–14 CLE 80 31 28.2 .410 .341 .839 2.8 4.1 .7 .3 9.5
2014–15 BKN 80 27 28.0 .439 .267 .881 3.1 4.7 .9 .2 12.0
2015–16 32 32 32.1 .391 .304 .893 4.3 7.4 1.1 .2 12.8
2016–17 NOH 2 0 16.5 .667 .000 1.000 .0 2.5 1.0 .0 3.0
2017–18 NYK 62 56 25.0 .427 .291 .840 3.1 5.6 .6 .1 7.5
Career 867 399 27.8 .440 .343 .855 2.9 4.6 .8 .1 10.8

プレーオフ

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2011 NOH 6 0 18.5 .353 .000 .688 2.5 2.2 .2 .2 5.8
2013 GSW 12 4 35.5 .506 .292 .896 4.4 4.7 .9 .3 17.2
2015 BKN 6 0 25.5 .519 .333 1.000 4.2 4.5 1.2 .2 12.3
Career 24 4 28.8 .488 .273 .870 3.9 4.0 .8 .3 13.1

脚注

[編集]
  1. ^ Ken Sugiura (2014年12月12日). “Tech great Jarrett Jack to graduate”. ジョージア工科大学. 2015年6月7日閲覧。
  2. ^ Pacers announce two trades; acquire seven players”. nba.com (2008年7月9日). 2015年6月7日閲覧。
  3. ^ Raptors Sign Jack To Offer Sheet”. nba.com (2009年7月13日). 2015年6月7日閲覧。
  4. ^ HORNETS ACQUIRE JACK, ANDERSEN AND BANKS FROM RAPTORS”. nba.com (2010年11月20日). 2015年6月7日閲覧。
  5. ^ Hornets join 76ers-Warriors swap”. ESPN (2012年7月12日). 2015年6月7日閲覧。
  6. ^ Golden State Warriors debut new-look uniforms in 107-101 overtime win over the San Antonio Spurs”. ニューヨーク・デイリーニューズ (2013年2月23日). 2015年6月7日閲覧。
  7. ^ Knicks' J.R. Smith wins Kia Sixth Man Award”. nba.com (2013年4月22日). 2015年6月7日閲覧。
  8. ^ Cavaliers Sign Jack and Clark”. nba.com (2013年7月12日). 2015年6月7日閲覧。
  9. ^ Brooklyn Nets Acquire Jarrett Jack and Sergey Karasev”. nba.com (2014年7月10日). 2015年6月7日閲覧。
  10. ^ Brett Pollakoff (2014年12月13日). “Jarrett Jack, 10-year NBA veteran, graduates from Georgia Tech”. NBCスポーツ. 2015年6月7日閲覧。
  11. ^ Curry leads Warriors past Nets 107-99 in overtime
  12. ^ Jarrett Jack Medical Update
  13. ^ Nets waive Jarrett Jack
  14. ^ Hawks to sign Jarrett Jack to a one-year minimum deal
  15. ^ Hawks Waive Point Guard Jarrett Jack
  16. ^ Pelicans sign Jarrett Jack to a 10-day contract
  17. ^ Knicks Sign Jarrett Jack”. NBA.com (September 15, 2017). September 15, 2017閲覧。
  18. ^ Sioux Falls Skyforce Acquire NBA Veteran Jarrett Jack”. NBA.com (March 5, 2019). March 10, 2019閲覧。
  19. ^ NBA Veterans Donta Hall, Jarrett Jack Join Ignite” (英語). NBA G League. 2021年1月14日閲覧。
  20. ^ SUNS ANNOUNCE COACHING STAFF ADDITIONS”. NBA.com (August 7, 2021). August 8, 2021閲覧。

外部リンク

[編集]