コンテンツにスキップ

ゲオルク・ペンツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲオルク・ペンツ
Georg Pencz
19世紀の版画家、Maximilian Franckによる肖像画
生誕 1500年ころ
Westheim
死没 1550年
ライプツィヒ
テンプレートを表示

ゲオルク・ペンツ(Georg Pencz、1500年ころ - 1550年)は16世紀のドイツの画家、版画家である。ニュルンベルクで働いた。肖像画や寓意画、神話を題材とした作品などで知られる。異称はJörg Pentzとも、姓は Benntz、Bentz、Benzなどとされることがある。

生涯

[編集]

出自ははっきりしていないが、現在のバイエルン州ノイシュタット・アン・デア・アイシュ=バート・ヴィンツハイム郡の Westheimに生まれたとする研究がある。文書にペンツの名前が現れるのは、1523年にニュルンベルクの市民であったことで、ペンツの初期の作品のスタイルから、この頃、版画家のアルブレヒト・デューラーの弟子であったと推定されている。

ドイツ農民戦争などの宗教的対立の混乱の後の1525年にペンツは、同じ版画家のバーテル・ベーハム(Barthel Beham)、ゼーバルト・ベーハム(Sebald Beham)とともに、無神論的な言動のために裁判にかけられ、ニュルンベルク追放の判決を受けるが、この年の暮れ、この処置は許されることになった。

ペンツはイタリアを訪れたと考えられていて、作品にはイタリア美術の影響が見られる。イタリアを訪れたのは1度目は1530年以前で、1542年にもイタリアを訪れたとされている。

1532年にかつてアルブレヒト・デューラーが務めていた、ニュルンベルクの「市の画家(Stadtmaler)」に任じられた。1550年にプロイセン公国アルブレヒト公宮廷画家に任じられ、宮廷のあるケーニヒスベルクに移る旅の途中のライプツィヒで没した。

作品

[編集]

絵画

[編集]

版画

[編集]

参考文献

[編集]
  • AA.VV., Alte Pinakothek Munich, Edition Lipp, Monaco di Baviera, 1986. ISBN 978-3-87490-701-9
  • Wilhelm Adolf Schmidt: Pencz, Georg. In: Allgemeine Deutsche Biographie (ADB). Band 25, Duncker & Humblot, Leipzig 1887, S. 353–355.
  • Herbert Zschelletzschky: Die drei gottlosen Maler von Nürnberg. Sebald Beham, Barthel Beham und Georg Pencz. Historische Grundlagen und ikonologische Probleme ihrer Graphik zur Reformations- und Bauernkriegszeit. Leipzig 1975.
  • David Landau (Hrsg.): Catalogo completo dell’opera grafica di Georg Pencz. Mailand 1978 (= I Classici dell’incisione 6–7).
  • Matthias Mende (Hrsg.): Albrecht Dürer – ein Künstler in seiner Stadt. Nürnberg 2000; passim auch zu Georg Pencz; insbesondere S. 288 ff.