ゲイリー・トレント・ジュニア
トロント・ラプターズでのトレント (2021年) | |||||||||||||||||||||
ミルウォーキー・バックス No.5 | |||||||||||||||||||||
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ポジション | SG | ||||||||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
生年月日 | 1999年1月18日(25歳) | ||||||||||||||||||||
出身地 | オハイオ州コロンバス | ||||||||||||||||||||
身長 | 196cm (6 ft 5 in) | ||||||||||||||||||||
体重 | 93kg (205 lb) | ||||||||||||||||||||
ウィングスパン | 203cm (6 ft 8 in)[1] | ||||||||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||||||||
高校 |
アップル・バレー高等学校 プロリフィック・プレップ (カリフォルニア州ナパ) | ||||||||||||||||||||
大学 | デューク大学 | ||||||||||||||||||||
NBAドラフト | 2018年 / 2巡目 / 全体37位[1] | ||||||||||||||||||||
サクラメント・キングスから指名 | |||||||||||||||||||||
プロ選手期間 | 2018年–現在 | ||||||||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||||||||
2018-2021 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | ||||||||||||||||||||
2019 | →テキサス・レジェンズ | ||||||||||||||||||||
2021-2024 | トロント・ラプターズ | ||||||||||||||||||||
2024- | ミルウォーキー・バックス | ||||||||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||||||||
キャップ | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
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ゲイリー・ダジョーン・トレント・ジュニア(Gary Dajaun Trent Jr. , 1999年1月18日 - )は、アメリカ合衆国・オハイオ州コロンバス出身のプロバスケットボール選手。NBAのミルウォーキー・バックスに所属している。ポジションはシューティングガード。
経歴
[編集]ハイスクール
[編集]ミネソタ州アップルバレーにあるアップルバレー高2年時に平均21.5得点を記録した。3年時には平均26.4得点5.8リバウンドを記録し、ゲータレード・ミネソタ州年間最優秀選手に選出された。4年生を前にカリフォルニア州ナパ群のプロリフィック・プレップに移り[2]、平均31.8得点6.4リバウンド3.8アシストで計29勝3敗の成績を残した[3]。2017年のジョーダン・ブランド・クラシックとマクドナルド・オール・アメリカンゲームの参加選手に選出された。
カレッジ
[編集]デューク大学に入学。2017年12月9日のボストン大学戦では25得点の内6本のスリーポイントを決め同大学の新人記録に並んだ。2018年1月15日のマイアミ大学戦ではキャリアハイを30得点に塗り替えて逆転勝利に貢献し、1月22日にはACCの週間最優秀選手賞と週間最優秀新人賞を同時受賞した。1月29日にはノートルダム大学を相手に22得点10リバウンドを記録。キャリア初となるダブルダブルを達成した。ACCトーナメント準決勝のノースカロライナ大学戦で20得点6リバウンドを記録するも74-69で敗れた[2]。
2018年NBAドラフトにエントリーする意向を宣言[4]。大学では2017-18シーズンの全試合に出場した3選手のうちの1人となり、スリーポイントパーセンテージは40.2%を記録した。NCAAオール-ミッドイースト地区チームに選出されたほか、ジュリアス・アービング賞の最終候補者にも残った[2]。
ポートランド・トレイルブレイザーズ
[編集]2018年6月21日に行われた2018年NBAドラフトにて2巡目全体37位でサクラメント・キングスから指名された後、ポートランド・トレイルブレイザーズへトレードされた。7月6日にトレイルブレイザーズとの3年契約に合意した[5]。
2年目のシーズンではチーム内に怪我人が相次いだことにより出場機会が増加。2020年1月18日のオクラホマシティ・サンダー戦ではキャリアハイの30得点を残した[6]。また同シーズンに初めてプレーオフに出場し5試合すべてでプレーした[7]。翌年は主力のCJ・マッカラムが負傷したため出場機会がさらに増加。マッカラムが欠場した25試合中23試合でスターターを務め、その間平均34.4分に出場し17.1得点と39.3%の3P%を残した。
トロント・ラプターズ
[編集]2021年3月25日にノーマン・パウエルとのトレードでロドニー・フッドとともにトロント・ラプターズに移籍した[8]。奇しくも父と同じチームへの移籍となった。
3月31日のオクラホマシティ・サンダー戦で当時キャリアハイとなる31得点を記録し[9]フランチャイズ史上5番目の若さで30得点以上をマークした選手となった。4月5日のワシントン・ウィザーズ戦ではブザービーターを決め[10]存在感を示した。同月10日のクリーブランド・キャバリアーズ戦でキャリアハイとなる44得点を記録し、チームは135-115で勝利した[11]。
8月2日にラプターズとの3年総額5,400万ドルの延長契約に合意した[12]。2022年1月31日のアトランタ・ホークス戦でキャリアハイとなる9本のスリーポイントを含む31得点、6リバウンドを記録し、チームは106-100で勝利した。なお、ラプターズの選手が4試合連続で5本以上のスリーポイントを沈めたのは、カイル・ラウリーに次いでフランチャイズ史上2人目であった[13]。2月1日のマイアミ・ヒート戦で33得点を記録し、チームは110-106で辛勝した。なお、ラプターズの選手が5試合連続で30得点以上を記録したのは、デマー・デローザンに次いでフランチャイズ史上2人目であった[14]。同月10日のヒューストン・ロケッツ戦でシーズンハイとなる42得点を含む1リバウンド、4アシスト、4スティールを記録し[15]、チームは139-120で勝利した[16]。
2023年6月20日に、トレントは2022-23シーズンにおいての1,856万ドルのプレイヤーオプションを行使した[17]。12月18日のシャーロット・ホーネッツ戦で自身初のダブル・ダブルとなる22得点、10リバウンドを記録し、チームは114-99で勝利した[18]。2024年3月7日のフェニックス・サンズ戦でシーズンハイとなる30得点を記録したが、チームは113-120で敗れた[19][20][21]。
ミルウォーキー・バックス
[編集]7月20日にミルウォーキー・バックスとの単年契約に合意した[22]。
家族
[編集]元NBA選手であるゲイリー・トレントの息子として生まれた。ゲイリーソン、グレイソン、グレイドンの3人の兄弟をもつ。父親であるゲイリー・トレントはオハイオ大学でプレーしたほか、NBAで9年間にわたってポートランド・トレイルブレイザーズ、トロント・ラプターズ、ダラス・マーベリックス、ミネソタ・ティンバーウルブズでプレーした。また、キャリア晩年にはギリシャやイタリアでもプレーした[23]。
個人成績
[編集]略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
NBA
[編集]レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2018–19 | POR | 15 | 1 | 7.4 | .320 | .238 | .429 | .7 | .3 | .1 | .1 | 2.7 |
2019–20 | 61 | 8 | 21.8 | .444 | .418 | .822 | 1.6 | 1.0 | .8 | .3 | 8.9 | |
2020–21 | 41 | 23 | 30.8 | .414 | .397 | .773 | 2.2 | 1.4 | .9 | .1 | 15.0 | |
TOR | 17 | 15 | 31.8 | .395 | .355 | .806 | 3.6 | 1.3 | 1.1 | .2 | 16.2 | |
2020-21計 | 58 | 38 | 31.1 | .408 | .385 | .783 | 2.6 | 1.4 | 1.0 | .2 | 15.3 | |
2021–22 | 70 | 69 | 35.0 | .414 | .383 | .853 | 2.7 | 2.0 | 1.7 | .3 | 18.3 | |
2022–23 | 66 | 44 | 32.1 | .433 | .369 | .839 | 2.6 | 1.6 | 1.6 | .2 | 17.4 | |
2023–24 | 71 | 41 | 28.1 | .426 | .393 | .771 | 2.6 | 1.7 | 1.1 | .1 | 13.7 | |
通算 | 341 | 201 | 28.8 | .422 | .386 | .819 | 2.4 | 1.5 | 1.2 | .2 | 14.3 |
プレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2020 | POR | 5 | 1 | 30.6 | .356 | .417 | .857 | 2.0 | .6 | .8 | .0 | 9.6 |
2022 | TOR | 6 | 6 | 33.2 | .378 | .333 | .895 | 1.8 | 1.3 | 1.0 | .5 | 15.3 |
通算 | 11 | 7 | 32.0 | .370 | .365 | .885 | 1.9 | 1.0 | .9 | .3 | 12.7 |
カレッジ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2017–18 | デューク | 37 | 37 | 33.8 | .415 | .402 | .876 | 4.2 | 1.4 | 1.2 | .2 | 14.5 |
脚注
[編集]- ^ “gary-trent-jr” (英語). nbadraft.net (2017年). 2021年3月13日閲覧。
- ^ a b c “Gary Trent - 2017-18 - Men's Basketball” (英語). Duke University. 2021年4月1日閲覧。
- ^ Spears, Marc J. (2017年3月28日). “Duke-bound Gary Trent Jr. has been schooled by his father on and off the court” (英語). The Undefeated. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Gary Trent Jr. leaving Duke for NBA draft” (英語). USA TODAY. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Trail Blazers Acquire Draft Rights to Gary Trent Jr.” (英語). Portland Trail Blazers. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Trail Blazers vs. Thunder - Game Recap - January 18, 2020 - ESPN” (英語). ESPN.com. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Gary Trent Stats” (英語). Basketball-Reference.com. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Raptors Acquire Trent Jr. and Hood from Portland” (英語). Toronto Raptors. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Gary Trent Jr.'s career night not enough as Toronto Raptors fall to Oklahoma City Thunder” (英語). NBA.com Canada | The official site of the NBA. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Gary Trent Jr. keeps Raptors clinging to Play-In picture” (英語). NBA.com. Oct 2, 2021閲覧。
- ^ Rose, Aaron (April 10, 2021). “Gary Trent Jr.'s Career Night Leads Raptors to Surprising Victory” (英語). Sports Illustrated Toronto Raptors News, Analysis and More. 2021年4月11日閲覧。
- ^ Bontemps, Tim (August 3, 2021). “Sources: Toronto Raptors, Gary Trent Jr. agree to 3-year, $54 million deal”. ESPN.com. December 11, 2021閲覧。
- ^ “Gary Trent Jr.'s hot shooting night helps Raptors snap Hawks' seven-game win streak” (英語). www.sportingnews.com (February 2022). 2022年2月2日閲覧。
- ^ “Sharing a record with DeMar DeRozan 'surreal' for Gary Trent Jr.” (英語). ca.movies.yahoo.com (February 2, 2022). 2022年2月2日閲覧。
- ^ Matange, Yash (February 11, 2022). “Gary Trent Jr.'s season-high 42 points help Raptors extend win streak to eight with win over Rockets”. The Sporting News February 13, 2022閲覧。.
- ^ “Trent has 42; Raptors push streak to 8 with win over Rockets” (英語). ESPN.com. March 13, 2022閲覧。
- ^ “Toronto Raptors' Gary Trent Jr. picks up $18.5M option” (June 20, 2023). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ “Trent has season-high points, rebounds as Raptors rally past Hornets” (英語). tsn.com (December 18, 2023). December 18, 2023閲覧。
- ^ “Toronto Raptors”. twitter.com. March 8, 2024閲覧。
- ^ Wolstat, Ryan (March 7, 2024). “Quickley's brilliance not enough as Raptors fight hard but fall to Durant, Phoenix Suns”. torontosun.com. March 8, 2024閲覧。
- ^ “Suns 120-113 Raptors (March 7, 2024) Final Score ESPN”. ESPN.com. March 8, 2024閲覧。
- ^ “Milwaukee Bucks Sign Gary Trent Jr.”. NBA.com (July 20, 2024). July 20, 2024閲覧。
- ^ “Gary Trent Jr.” (英語). www.usab.com. 2021年4月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM、Yahoo
- Duke Blue Devils bio
- カレッジ通算成績と情報 Sports-Reference、ESPN College、Rivals、ESPN Recruting、247Sports