グリーブ
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グリーブ(英:greave, 古フランス語で「向こうずね」もしくは「向こうずね当て」の意味。アラビア語のjaurabより[1])は、鎧の一部で、足を保護するもの。
概要
[編集]多くの場合左右一対で作成される。材質としては、芯を入れた布や、鋼板などが使われる。足の下部のみを保護するタイプや、上方に伸びて腿も保護するタイプなどがある。
グリーブは重歩兵の鎧の一般的な部品で、古代から使われてきた。ギリシアの重装歩兵は両足に青銅製のグリーブをつけていた。軍制改革以前のローマ共和国の軍隊において、最上級の装備をつけた隊はトリアリイ(Triarii)と言われるが、彼らは両足の向こうずねに古代ギリシア風のグリーブをつけていた。装備のクラスがやや落ちるプリンキペス(Principes)、さらに下のハスタティ(Hastati)と言われる隊では、しばしば片方(左足)だけのグリーブをつけたか、あるいはつけていなかった。ローマの百人隊長は一般とは違った形のグリーブをつけていた。帝国後期の兵士は百人隊長以外はグリーブをつけないようになった。
中世になると、足の後部も保護するグリーブが開発された。それはフルグリーブと呼ばれる。前面だけを保護するものはハーフグリーブ、デミグリーブなどと言われる。
グリーブは、旧約聖書のダビデ対ゴリアテの話で、ゴリアテが身につけていたとも記されている。
日本の侍は同様の脛当をつけていた。
脛当
[編集]小具足のうち、着用者の脛を保護する防具。後に立挙(たてあげ)というものが付けられ、膝も保護できるようになった。大きく分けて、古い形式である筒脛当と新しい形式である篠脛当の2つに分類される[要出典]。
ギャラリー
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ギリシアのグリーブ
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トラキアのグリーブ
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江戸時代の脛当
出典
[編集]- ^ “Greave definition”. Yourdictionary.com. 2009年4月25日閲覧。