グランド・ホテル (アルバム)
『グランド・ホテル』 | ||||
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プロコル・ハルム の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | クリサリス・レコード | |||
プロデュース | クリス・トーマス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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プロコル・ハルム アルバム 年表 | ||||
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『グランド・ホテル』(Grand Hotel)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、プロコル・ハルムが1973年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]本作の完成を目前とした1972年9月にデイヴ・ボールがバンドを脱退し、最終的には後任ギタリストのミック・グラバムがギター・ソロをオーバー・ダビングした[6]。ただし、ボールが2015年に『インデペンデント』紙のインタビューで語ったところによれば、「スーヴェニア・オブ・ロンドン」におけるギターとスプーンはボールの演奏であり、また、ジャケットに写っているバンド・ショットはボール在籍時に撮影されて、顔だけがグラバムの写真に差し替えられ、体はボールのものだという[6]。なお、2009年に発売されたリマスターCDには、ボールの演奏が使用された「ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン」がボーナス・トラックとして収録されている[7]。
プロコル・ハルムの多くの曲を作詞したキース・リードは、2009年のインタビューにおいて「ラム・テール」を特に好きな曲の一つとして挙げており、「本当に素晴らしいメロディを持つ、上品な曲」と語っている[8]。
本作より、アメリカ盤の発売元もイギリスと同様クリサリス・レコードとなった[9]。
反響・評価
[編集]バンドの母国イギリスでは、『ソルティ・ドッグ』(1969年)より続いてきた全英アルバムチャート入りが途絶える結果となった[10]。一方、アメリカのBillboard 200では21位に達し、プロコル・ハルムのアルバムとしてはライヴ・アルバム『プロコル・ハルム・ライヴ〜イン・コンサート・ウィズ・ザ・エドモントン・シンフォニー・オーケストラ』(1972年)に次ぐ高順位となった[4]。また、ノルウェーのアルバム・チャートでは10週連続でトップ30入りし、うち2週にわたって8位を記録する大ヒットとなった[2]。
ジェイムズ・A・ガードナーはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ギター・リフよりも華美なアレンジに頼った作品で、『ホーム』や『ブロークン・バリケーズ』といった以前のスタジオ・アルバムよりも幾らか威厳がある」と評している[11]。
収録曲
[編集]全曲とも作詞はキース・リード、作曲はゲイリー・ブルッカーによる。
- グランド・ホテル "Grand Hotel" – 6:12
- トゥジュールズ・ラムール "Toujours l'amour" – 3:34
- ラム・テール "A Rum Tale" – 3:23
- T.V.シーザー "TV Caesar" – 5:56
- スーヴェニア・オブ・ロンドン "A Souvenir of London" – 3:23
- ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン "Bringing Home the Bacon" – 4:23
- フォー・リコリス・ジョン "For Liquorice John" – 4:30
- ファイアーズ "Fires (Which Burnt Brightly)" – 5:12
- ロバーツ・ボックス "Robert's Box" – 4:44
2009年リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- グランド・ホテル[ロウ・トラック/オーケストラ無し] "Grand Hotel (Raw Track Without Orchestra)" – 6:07
- ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン[ロウ・トラック/フィーチャリング・デイヴ・ボール] "Bringing Home the Bacon (Raw Track Featuring Dave Ball)" – 6:06
参加ミュージシャン
[編集]- ゲイリー・ブルッカー - ボーカル、ピアノ
- ミック・グラバム - ギター
- クリス・コッピング - ハモンドオルガン
- アラン・カートライト - ベース
- B.J.ウィルソン - ドラムス、パーカッション、マンドリン
- キース・リード - 作詞
アディショナル・ミュージシャン
- クリスチャンヌ・ルグラン - ボーカル(on #8)※スウィングル・シンガーズのオリジナル・メンバーの1人で、作曲家ミシェル・ルグランの実姉。
脚注
[編集]- ^ Procol Harum - Grand Hotel - austriancharts.at
- ^ a b norwegiancharts.com - Procol Harum - Grand Hotel
- ^ Procol Harum - Grand Hotel - dutchcharts.nl
- ^ a b “Procol Harum - Awards”. AllMusic. 2016年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月1日閲覧。
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b “Dave Ball: Lead guitarist who joined prog-rockers Procol Harum in time to feature on their seminal 1972 live album”. The Independent (2015年5月28日). 2017年4月1日閲覧。
- ^ Procol Harum - Grand Hotel (CD, Album) at Discogs - 2009年リマスターCDの情報
- ^ “Keith Reid of Procol Harum: Songwriter Interviews”. Songfacts (2009年4月2日). 2017年4月1日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. “Procol Harum - Biography & History”. AllMusic. 2017年4月1日閲覧。
- ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ Gardner, James A. “Grand Hotel - Procol Harum”. AllMusic. 2017年4月1日閲覧。