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クヌート・ラスムッセン級哨戒艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クヌート・ラスムッセン級哨戒艦
基本情報
艦種 哨戒艦
前級 セティス級哨戒艦
要目
排水量 1,720トン
全長 71.8メートル (236 ft)
最大幅 14.6メートル (48 ft)
吃水 4.95メートル (16.2 ft)
機関方式 CODAD方式
MAN B&W ALPHA 8L27/28
ディーゼルエンジン×2基
スクリュープロペラ×1軸
出力 5,440 kW (7,300 hp)
速力 17ノット
航続距離 3,000海里 (5,600 km)
乗員 18名(最大43名)
兵装 M/85 76mm単装速射砲×1基
M/01 12.7mm機銃×2挺
レーダー テルマ・スキャンター4100 対空・対水上捜索用
古野電気製 航海用
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クヌート・ラスムッセン級哨戒艦デンマーク語: Inspektionsfartøj af KNUD RASMUSSEN-klassen)は、デンマーク海軍哨戒艦(OPV)の艦級。

概要

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本級は、1970年代就役のアグドレク級カッター英語版を代替し、北大西洋上で領海排他的経済水域における警備救難砕氷活動を遂行するために計画された。同海域の過酷な海象条件でも活動できるよう設計されており、ビューフォート風力階級6(風速25m/s、波高3-4m)の気象・海象状況での活動や少なくとも40cmの砕氷能力(フィヨルド内であれば70cm)を実証している[1]

メインセンサーとしては、テルマ社製の対空・対水上捜索用レーダーであるスキャンター4100を搭載する。これはXバンドを使用する2次元レーダーで、90海里 (170 km)の探知距離を備える[2]

また本級はスタンダード・フレックス・コンセプトの適用を受けており、艦首甲板と上部構造物後方に1ヶ所ずつのスタンフレックス・モジュール設置位置が設定されている。このうち艦首側には、通常、M/85 76mm単装速射砲(スーパー・ラピッド砲)モジュールが設置されている。また必要に応じて、後方のモジュール設置位置にも、ESSM発射機などの兵装モジュールを搭載することで、フリゲートとして改装することができる[3]

後甲板はヘリコプター甲板とされている。格納庫は備えていないため固有の艦載ヘリコプターは持たないが、給油設備は備えている。艦尾にはスリップ・ウェイが設置されており、12メートル級高速艇であるLCPスウェーデンSB90Eのデンマーク海軍版)を運用する。また上部構造物右舷側のダビットには、7メートル級および4.8メートル級複合艇が各1艇収容されている。艦尾スリップ・ウェイと右舷ダビットは、いずれも、普段は門扉とシャッターで遮蔽されている[1]

同型艦

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# 艦名 起工 進水 就役 退役
P570 クヌート・ラスムッセン
HDMS Knud Rasmussen
2005年11月21日 2006年10月19日 2008年2月18日
P571 アイナー・ミケルセン
HDMS Ejnar Mikkelsen
2006年11月10日 2007年7月1日 2009年1月16日
P572 ラウゲ・コッホ
HDMS Lauge Koch
2014年5月 2017年12月11日

出典

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  1. ^ a b CASR (2008年5月). “An Overview of Current, On-Going Danish Naval projects 2005-2009 Knud Rasmussen class Ice-Resistant OPV (Offshore Patrol Vessel)” (英語). 2013年12月17日閲覧。
  2. ^ テルマ (2011年9月). “SCANTER 4100” (PDF) (英語). 2013年12月17日閲覧。
  3. ^ Johnny E. Balsved (January 24, 2009). “KNUD RASMUSSEN Class (2008- ), Offshore Patrol Vessels” (英語). 2013年12月17日閲覧。

関連項目

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  • セティス級哨戒艦 - 先行して配備されていた哨戒艦。同様にスタンフレックスに対応しているが、より大型である。