クヌート・ラスムッセン級哨戒艦
クヌート・ラスムッセン級哨戒艦 | |
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基本情報 | |
艦種 | 哨戒艦 |
前級 | セティス級哨戒艦 |
要目 | |
排水量 | 1,720トン |
全長 | 71.8メートル (236 ft) |
最大幅 | 14.6メートル (48 ft) |
吃水 | 4.95メートル (16.2 ft) |
機関方式 |
CODAD方式 MAN B&W ALPHA 8L27/28 ディーゼルエンジン×2基 スクリュープロペラ×1軸 |
出力 | 5,440 kW (7,300 hp) |
速力 | 17ノット |
航続距離 | 3,000海里 (5,600 km) |
乗員 | 18名(最大43名) |
兵装 |
M/85 76mm単装速射砲×1基 M/01 12.7mm機銃×2挺 |
レーダー |
テルマ・スキャンター4100 対空・対水上捜索用 古野電気製 航海用 |
クヌート・ラスムッセン級哨戒艦(デンマーク語: Inspektionsfartøj af KNUD RASMUSSEN-klassen)は、デンマーク海軍の哨戒艦(OPV)の艦級。
概要
[編集]本級は、1970年代就役のアグドレク級カッターを代替し、北大西洋上で領海・排他的経済水域における警備・救難、砕氷活動を遂行するために計画された。同海域の過酷な海象条件でも活動できるよう設計されており、ビューフォート風力階級6(風速25m/s、波高3-4m)の気象・海象状況での活動や少なくとも40cmの砕氷能力(フィヨルド内であれば70cm)を実証している[1]。
メインセンサーとしては、テルマ社製の対空・対水上捜索用レーダーであるスキャンター4100を搭載する。これはXバンドを使用する2次元レーダーで、90海里 (170 km)の探知距離を備える[2]。
また本級はスタンダード・フレックス・コンセプトの適用を受けており、艦首甲板と上部構造物後方に1ヶ所ずつのスタンフレックス・モジュール設置位置が設定されている。このうち艦首側には、通常、M/85 76mm単装速射砲(スーパー・ラピッド砲)モジュールが設置されている。また必要に応じて、後方のモジュール設置位置にも、ESSM発射機などの兵装モジュールを搭載することで、フリゲートとして改装することができる[3]。
後甲板はヘリコプター甲板とされている。格納庫は備えていないため固有の艦載ヘリコプターは持たないが、給油設備は備えている。艦尾にはスリップ・ウェイが設置されており、12メートル級高速艇であるLCP(スウェーデン製SB90Eのデンマーク海軍版)を運用する。また上部構造物右舷側のダビットには、7メートル級および4.8メートル級複合艇が各1艇収容されている。艦尾スリップ・ウェイと右舷ダビットは、いずれも、普段は門扉とシャッターで遮蔽されている[1]。
同型艦
[編集]# | 艦名 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 |
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P570 | クヌート・ラスムッセン HDMS Knud Rasmussen |
2005年11月21日 | 2006年10月19日 | 2008年2月18日 | |
P571 | アイナー・ミケルセン HDMS Ejnar Mikkelsen |
2006年11月10日 | 2007年7月1日 | 2009年1月16日 | |
P572 | ラウゲ・コッホ HDMS Lauge Koch |
2014年5月 | 2017年12月11日 |
出典
[編集]- ^ a b CASR (2008年5月). “An Overview of Current, On-Going Danish Naval projects 2005-2009 Knud Rasmussen class Ice-Resistant OPV (Offshore Patrol Vessel)” (英語). 2013年12月17日閲覧。
- ^ テルマ (2011年9月). “SCANTER 4100” (PDF) (英語). 2013年12月17日閲覧。
- ^ Johnny E. Balsved (January 24, 2009). “KNUD RASMUSSEN Class (2008- ), Offshore Patrol Vessels” (英語). 2013年12月17日閲覧。
関連項目
[編集]- セティス級哨戒艦 - 先行して配備されていた哨戒艦。同様にスタンフレックスに対応しているが、より大型である。