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カランコエの花

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カランコエの花
監督 中川駿
脚本 中川駿
製作 山野淳
木佐優士
出演者 今田美桜
永瀬千裕
笠松将
須藤誠
撮影 伊藤弘典
編集 中川駿
製作会社 中川組
配給 株式会社SDP
公開 日本の旗 2018年7月14日
上映時間 39分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 120万円[1]
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カランコエの花』(カランコエのはな)は、2018年公開の日本の映画中川駿による監督で、今田美桜らが出演する。

舞台は高等学校。2年生のとあるクラスで「LGBTについて」という授業が行われるが、他クラスでは行われておらず、「うちのクラスにLGBTがいるんじゃね?」との言葉が発端で当事者探しが始まってしまう。この映画の特徴は、当事者からの視点で物語が進むのではなく、周囲の人間からの視点を描くことで多数派に翻弄される当事者を映していることにある[2][3]

制作は2016年[2]。監督の中川は、LGBTに関する問題に興味が湧いたが「すごくセンシティブなテーマだから、うかつに手を出したら誰かを傷つけてしまうのでは」と考え、映画仲間にそう相談してみると、「その考え方自体がそもそも差別的」と言われ、自分の「潜在的な差別意識」に気付いたという。その経験やLGBTへの「過剰な配慮」を感じたことなどからこの作品に至った[3]

本作は:

  • 第26回レインボー・リール東京「レインボー・リール・コンペティション2017」グランプリ[4]
  • 第51回TOKYO月イチ映画祭 グランプリ[5]
  • 京都国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー エンターテインメント映像部門グランプリ[6]
  • 第9回下北沢映画祭コンペティション 観客賞・日本映画専門チャンネル賞[7]
  • 第4回新人監督映画祭コンペティション部門 中編作品部門グランプリ[8]
  • 横浜インディペンデントフィルムフェスティバル 中編最優秀作品賞[9]
  • 2018年5月に第16回中之島映画祭でグランプリ[10]

を受賞した。

DVD化においてはクラウドファンディングMotionGallery」を通じて資金調達を行い、目標金額80万円に対して約529万円集まった[11]2019年5月8日にオデッサ・エンタテインメントが販売を代理して発売された[12]

キャスト

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脚注

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  1. ^ 「カランコエの花」中川駿監督、“カメ止め”がインディーズの道をひらいてくれた」『映画.com』2018年11月27日。2024年8月22日閲覧
  2. ^ a b カランコエの花”. 映画ナタリー. ナターシャ. 2023年3月11日閲覧。
  3. ^ a b 松岡宗嗣「「うちのクラスにLGBTがいるんじゃね?」高校で起きた”LGBT探し”を描く。映画「カランコエの花」が1週間限定上映」『HUFFPOST』2018年7月10日。2023年3月11日閲覧。
  4. ^ 祝!『カランコエの花』グランプリ受賞! 英語字幕担当者が監督や出演者と喜びの対面!”. 日本映像翻訳アカデミー株式会社 (2017年7月19日). 2023年5月18日閲覧。
  5. ^ TOKYO月イチ映画祭 (2017年9月9日). “(no title)”. facebook.com. 2023年5月18日閲覧。
  6. ^ 京都国際映画祭2017 開催の結果報告”. 京都国際映画祭. 吉本興業株式会社 (2017年10月15日). 2017年10月26日閲覧。
  7. ^ OB中川駿監督『カランコエの花』が下北沢映画祭で2冠!”. ニューシネマワークショップ (2017年10月14日). 2023年5月18日閲覧。
  8. ^ 新人監督映画祭、各賞の結果発表!!”. 日本映画監督新人協会 (2017年11月17日). 2018年6月10日閲覧。
  9. ^ 横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル受賞結果!中川駿監督『カランコエの花』二冠!音楽部門は大﨑章監督、長編賞は角屋拓海 監督『HIDAMARI』”. 株式会社Miramiru (2017年11月26日). 2023年5月18日閲覧。
  10. ^ 第16回中之島映画祭グランプリ作品決定!!”. 中之島映画祭. 2018年7月7日閲覧。
  11. ^ LGBTを題材とした映画『カランコエの花』を全国に届けたい!DVD化支援プロジェクト!」『MotionGallery』。2024年8月22日閲覧
  12. ^ カランコエの花」オデッサ・エンタテインメント。2024年8月22日閲覧

関連項目

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外部リンク

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