カノーポ級フリゲート
カノーポ級フリゲート | |
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基本情報 | |
艦種 | フリゲート |
命名基準 | 恒星の名前 (スピカ級水雷艇を踏襲) |
就役期間 | 1957年 - 1985年 |
前級 | アルデバラン級 (旧米キャノン級) |
次級 | カルロ・ベルガミーニ級 (初代) |
要目 | |
基準排水量 | 1,807トン |
満載排水量 | 2,250トン |
全長 | 103.1メートル (338 ft) |
最大幅 | 12メートル (39 ft) |
吃水 | 3.8メートル (12 ft) |
機関方式 |
・ボイラー×2缶 ・蒸気タービン×2基 ・スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 22,000 shp |
速力 | 26ノット (48 km/h) |
航続距離 | 3,000海里 (20kt巡航時) |
乗員 | 207名 |
兵装 |
・62口径76mm連装砲×2基 ・70口径40mm連装機銃×2基 ・メノン 305mm対潜迫撃砲×1基 ・533mm3連装魚雷発射管×2基 |
レーダー |
・MLA-1 対空捜索用 ※AN/SPS-6に後日換装 ・SG-6B 対水上捜索用 ※SPQ-2に後日換装 ・MLT-4 砲射撃指揮用 ※RTN-7Xに後日換装 |
ソナー |
・AN/SQS-11A 船底装備式 ※AN/SQS-36に後日換装 |
電子戦・ 対抗手段 |
・AN/WLR-1 電波探知装置 ・MM/SLQ-A電波妨害装置 ※いずれも後日装備 |
カノーポ級フリゲート級(イタリア語: fregate della Classe Canopo)は、イタリア海軍が運用していたフリゲートの艦級[1][2]。
なお、半月遅れて起工された「チェンタウロ」のほうが先に竣工したことから、こちらをネームシップとして扱って、チェンタウロ級フリゲート(イタリア語: fregate della Classe Centauro)と称されることもある。
来歴
[編集]本級は、イタリア共和国憲法体制下のイタリア海軍(Marina Militare Italiana)として初めての国産フリゲートであり、第一次五カ年計画中の1950年計画より建造を開始した。なお、「カストーレ」「チーニョ」の建造費はアメリカ合衆国の相互防衛援助計画(MDAP)によって賄われた[1]。
装備
[編集]対空捜索レーダーとしては、当初はマイクロ・ラムダ社(現在のSELEX社)のMLA-1を搭載していたが、1960年に全艦でアメリカ製のAN/SPS-6に換装した。また対水上捜索レーダーも、当初はアメリカ製のSG-6Bを搭載していたが、後に国産のSPQ-2に換装された。ソナーとしては、当初はAN/SQS-11Aを搭載していたが、後にAN/SQS-4、更にはAN/SQS-36に換装された[1]。
主砲としては、当初はSMP3ソヴラポスト 62口径76mm連装砲が搭載された。これは砲身を上下双連とした独特な設計を採用していたが、維持管理に手間がかかったうえに動作不良が多発し、後に単装版のMMIアラーガトに換装した。主方位盤はオフィシン・ガリレオ社のOG-2を搭載したが、これはアメリカのMk.57に相当するものであり、火器管制レーダーとしては、アメリカ製のMk.39のイタリア版であるMLT-4が用いられていた。後にこれはOG-3に換装されたが、これはアメリカのMk.56に相当するものであり、RTN-7X火器管制レーダーを用いていた。機銃用の射撃指揮装置としては同社のOG-1を搭載したが、これはアメリカのMk.51のカウンターパートであった[1]。
配備
[編集]1952年5月にコストゥルツィオーニ・ナヴァリ・ティグッリオ(CNT)社とアンサルド社で1隻ずつが起工され、また1954年から1955年にかけてCNT社でさらに2隻が起工された[1]。
# | 艦名 | 起工 | 竣工 | 退役 |
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F 531 | カノーポ Canopo |
1952年5月 | 1959年4月 | 1982年9月 |
F 533 | カストーレ Castore |
1955年3月 | 1957年7月 | 1983年1月 |
F 554 | チェンタウロ Centauro |
1952年5月 | 1957年5月 | 1985年5月 |
F 555 | チーニョ Cigno |
1954年2月 | 1957年3月 | 1983年10月 |
参考文献
[編集]関連項目
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、カノーポ級フリゲートに関するカテゴリがあります。
- あけぼの - 海上自衛隊の同級艦