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カウンテスアップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カウンテスアップ
欧字表記 Countess Up
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1981年6月6日
死没 不明(1995年4月5日用途変更)
フェートメーカー
カウンテスドレスアップ
母の父 ドレスアップ
生国 日本北海道新冠町
生産者 渕瀬健一
馬主 佐藤三男[1]
→佐橋五十雄
調教師 千葉忠一(岩手
→福永二三雄(大井
→後藤保(愛知
赤間清松(大井)
競走成績
生涯成績 41戦29勝
獲得賞金 3億589万円
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カウンテスアップCountess Up1981年6月6日 - 不明)は日本競走馬である。1980年代地方競馬において東北南関東東海の3地区に渡り活躍を見せた。

経歴

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競走馬時代

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当初は岩手競馬の千葉忠一厩舎に所属。3歳の1983年8月盛岡競馬場でのデビュー戦は2着だったが、その後は年を挟んで11連勝。1戦2着を挟んだのち特別戦を勝って上山競馬場東北優駿へ駒を進めた。迎え撃った新潟県競馬グレートローマンを1馬身半差の2着に退け、東北4歳馬の頂点に立った[2]。その後も連勝を重ね、暮れの桐花賞古馬相手に優勝[1]、岩手ナンバーワンとなった。岩手所属時は三野宮通、千葉次男、小竹清一の3騎手がレースで騎乗していた。

いわゆる交流重賞の制度が確立した現在なら地方競馬所属でも中央競馬の対象レースに出走出来るが、当時は移籍しなければならなかった為、1984年一杯で賞金の高い南関東の大井に移籍する事となった。岩手競馬での戦績は18戦16勝(2着2回)[3]。この翌年、カウンテスアップが去った岩手ではトウケイフリートが新たに台頭しこちらも長く活躍したが、カウンテスアップとの直接対決は1度もなかった。

年が明けて5歳となった1985年1月大井競馬場の特別戦で転入初戦を飾った。南関東には既にテツノカチドキやロッキータイガーなどがいたが続く川崎記念ではテツノカチドキを下して優勝した[3]。しかしその後は3連敗した為、秋から今度は東海愛知に移籍した。南関東での戦績は5戦2勝。

愛知には前年末に新潟から移籍したばかりのグレートローマンがいた。転入初戦のゴールド争覇は中京競馬場コースということもあり2頭揃って惨敗したものの、ダートに戻ってからは再びグレートローマンと名勝負を繰り広げた。東海菊花賞名古屋大賞典を含む3連勝でこの年を終えたが翌年再び南関東に戻った。愛知での戦績は4戦3勝。愛知所属時は全てのレースを安藤勝己が騎乗した。

6歳となった1986年は前年と同じようなローテーションで3連勝するも、同年から中央地方全国交流競走となった帝王賞では南関東の伏兵トムカウントの3着同着(デッドヒート)に敗れた。カウンテスアップの東海移籍後も大井に残ったロッキータイガーはこのレースの後、夏にもう1戦し引退した為、この帝王賞がロッキータイガーとの最後の対決になった。ロッキータイガー引退後も現役を続けたカウンテスアップは次の大井記念4着の後、報知オールスターカップを勝って中央競馬のオールカマーに駒を進めたが芝は苦手だったため7着に敗れた。その後は60kgを超える斤量となり、苦しいレースが続いたが、56kgで出走できた暮れの東京大賞典をテツノカチドキや南関東三冠馬のハナキオーらを下し優勝した。

1987年も初戦の川崎記念を優勝したが(3連覇)、2戦目の帝王賞はテツノカチドキの3着に終わり引退した。2度目の南関東での戦績は14戦8勝で全てのレースを的場文男が騎乗した。引退レースとなった帝王賞でカウンテスアップに勝利したテツノカチドキも年末の東京大賞典を最後に引退している。

種牡馬時代

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引退後は種牡馬となり、スプリングステークス3着のダッシュフドーなどを送り出した。ブルードメアサイアーとして南関東G2黒潮盃を優勝、ジャパンダートダービー3着と好走したキョウエイプライドがいる。この時に騎乗していたのはカウンテスアップの南関東時代の主戦騎手でもあった的場文男だった。

1995年4月5日付で用途変更となる[4]。それ以降の動向は分かっていない。

競走成績

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血統表

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カウンテスアップ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ケーレッド系
[§ 2]

*フェートメーカー
Fate Maker
1972 栗毛
父の父
Swaps
1952 栗毛
Khaled Hyperion
Eclair
Iron Reward Beau Pere
Iron Maiden
父の母
A-bee Ba-bee
1964 栗毛
*Nadir Nasrullah
Gallita
Stay Smoochie Alquest
Paigle

*カウンテスドレスアップ
Countess Dress Up
1967 青毛
*ドレスアップ
Dress Up
1957 鹿毛
Khaled Hyperion
Eclair
Blue Cloth Blue Larkspur
War Cloth
母の母
Countess Lautrec
1961 栗毛
Toulouse Lautrec Dante
Tokamura
Miss Stakes Priam
Miss Mommy
母系(F-No.) (FN:16-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Khaled 3×3、Nearco 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [5]
  2. ^ [6]
  3. ^ [5]
  4. ^ [5]


半姉フドウゴールドはしらさぎ賞戸塚記念の優勝馬で、その孫にオリオンザサンクスがいる。全姉カウンテスメーカーの産駒に北海優駿優勝馬リバーストンホープがいる。

脚注

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  1. ^ a b 『優駿』1985年3月号、日本中央競馬会、159頁
  2. ^ 『優駿』1985年1月号、日本中央競馬会、158頁
  3. ^ a b 『優駿』1985年4月号、日本中央競馬会、158頁
  4. ^ カウンテスアツプ(JPN) - 血統書サービス、2022年11月10日閲覧。
  5. ^ a b c 血統情報:5代血統表|カウンテスアツプ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年8月9日閲覧。
  6. ^ 小林皓正(編)『サラブレッド血統マップ'93』コスモヒルズ、1993年、24-25頁。 

外部リンク

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