イドラ級フリゲート
イドラ級フリゲート | |
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F454 プサラ | |
基本情報 | |
艦種 | フリゲート |
命名基準 | 島名 |
建造所 |
ブローム・ウント・フォス社 ヘレニック造船所 |
運用者 | ギリシャ海軍 |
建造期間 | 1990年 - 1998年 |
就役期間 | 1992年 - 現在 |
計画数 | 6隻 |
建造数 | 4隻 |
前級 | エリ級 |
次級 | エリ級 (旧蘭コルテノール級) |
要目 | |
基準排水量 | 2,710 t |
満載排水量 | 3,350 t |
全長 | 117.5 m |
最大幅 | 14.8 m |
吃水 | 6.0 m |
機関方式 | CODOG方式 |
主機 |
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推進器 | 可変ピッチ・プロペラ×2軸 |
速力 | 最大31ノット |
航続距離 | 4,100 nmi(18 kt巡航時) |
乗員 | 士官22名+曹士151名+幕僚16名 |
兵装 |
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搭載機 | S-70B-6哨戒ヘリコプター×1機 |
C4ISTAR |
海軍戦術情報システム (STACOS Mod.2+リンク 11) |
レーダー | |
ソナー |
DE-1160 HM/VDS 船底装備式+可変深度式 |
電子戦・ 対抗手段 |
イドラ級フリゲート (ギリシア語: φρεγάτες τύπου Ύδρα, 英: Hydra class frigate) は、ギリシャ海軍が運用するフリゲートの艦級。MEKO 200型フリゲート・シリーズに属する。ギリシャ海軍では、MEKO 200IN型フリゲート(希: Φρεγάτες τύπου ΜΕΚΟ 200ΗΝ)[1]またはMEKO 200HN級フリゲート(英: Frigates Class MEKO 200HN)[2]と呼称している。
実質、ギリシャ海軍の顔といえる存在。
来歴
[編集]ギリシャ海軍は、1980年代初頭にエリ級フリゲートを導入することでその艦隊の近代化に着手したが、これらはいずれもオランダで建造されたものであった。また艦隊には依然として、第二次世界大戦後に供与された各国の中古艦が相当数残っており、その更新は急務であった。このことから、1980年代中盤より、海外の設計に基き、海外からの援助を受けて、ギリシャ国内でフリゲートを建造することが計画されるようになった[3]。
当初はイギリスのリアンダー級フリゲートの改良型やイタリアのルポ級フリゲートが候補とされていたが、1988年4月18日、ドイツのブローム・ウント・フォス(B V)社によるMEKO 200型フリゲートの選定が発表された[3]。これによって建造されたのが本級であり、1989年2月10日に正式な発注がなされた[4]。
設計
[編集]本級は、MEKO 200型のアップデート型であるMEKO 200 Mk.3型の設計を採用している。これは各種配管や配線の設計を見直すことで、シースキマーなどに対する耐堪性を強化したもので、1年ほど先行して整備されていたポルトガル海軍のヴァスコ・ダ・ガマ級フリゲートと同様であるが、同級がヘリコプターを2機搭載していたのに対して、本級は1機のみの搭載となっている。
なお、本級の搭載するVLSについては、2007年の改修によりMk.48 Mod.2 からMod.5に換装されており、ESSM運用能力が付与されている。
配備
[編集]1番艦の建造は1990年12月より開始された。1番艦はドイツで、2番艦以降はギリシャのヘレニック造船所で建造された。なお、本級の建造費用の一部は対外有償軍事援助の形で支払われている。
当初は6隻の建造が計画されていたが、オランダ海軍を退役したコルテノール級フリゲート8隻の導入が決定されたことで、本級の建造数は4隻に削減された。
# | 艦名 | 由来 | 起工 | 進水 | 就役 |
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F452 | イドラ ΒΠ Ύδρα HHMS Hydra |
イドラ島 | 1990年 12月17日 |
1991年 6月25日 |
1992年 11月12日 |
F453 | スペツァイ ΒΠ Σπέτσαι HHMS Spetsai |
スペツェス島 | 1992年 8月11日 |
1993年 12月9日 |
1996年 10月24日 |
F454 | プサラ ΒΠ Ψαρά HHMS Psara |
プサラ島 | 1993年 12月12日 |
1994年 12月20日 |
1998年 4月30日 |
F455 | サラミス ΒΠ Σαλαμίς HHMS Salamis |
サラミス島 | 1994年 12月20日 |
1996年 3月15日 |
1998年 12月16日 |
登場作品
[編集]- 『ザ・ラストシップ』
- シーズン4にて、敵艦としてギリシャ海軍所属の架空艦「トリトン」「プロテウス」「ネレウス」「デメテル」が登場。敵対する主人公一行が乗艦する架空のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ネイサン・ジェームズ」と戦闘を繰り広げる。
脚注
[編集]- ^ ΕΛΛΗΝΙΚΟ ΠOΛΕΜΙΚΟ ΝΑΥΤΙΚΟ - Φ/Γ ΥΔΡΑ (ギリシャ海軍の公式ページ、イドラの解説)ほか
- ^ HELLENIC NAVY - Frigates Class Meko-200HN(ギリシャ海軍の公式ページ)
- ^ a b Robert Gardiner, ed (1996). Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. p. 162. ISBN 978-1557501325
- ^ Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 249. ISBN 978-1591149545
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、イドラ級フリゲートに関するカテゴリがあります。