アカマタ
表示
アカマタ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Dinodon semicarinatum (Cope, 1860) | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Ryukyu odd-tooth snake |
アカマタ(Dinodon semicarinatum)は、ナミヘビ科に分類されるヘビ。
分布
[編集]形態
[編集]全長80-170センチメートル[2][3]。頭胴部の一部液浸標本の発見例から、最大全長200センチメートル以上に達すると考えられている[3]。マダラヘビ属最大種[2]。本種が大型化した要因として、本種の生息地にナメラ属が分布しなかったことにより本種がその生態的地位(ニッチ)を占めたとする説もある[2]。背面の体色は黄褐色で、黒褐色と赤褐色の横縞が入る[2]。
生態
[編集]平地から山地に生息する[2]。夜行性[2][3]。性質はかなり荒い[2][3]。毒は無い。
食性は動物食で、哺乳類、鳥類、爬虫類、カエル、魚類などを食べる[2][3]。小型のハブや[3]、孵化直後のウミガメを襲った例もある[2]。つかむと肛門付近から非常に臭い液をかけられる。この毒自体に特段害があるわけではないが、生臭い、独特な悪臭で服や手に付くとなかなか臭いがとれない。
人間との関係
[編集]方言名として「マッタブ」がある[3]。沖縄の各地に、アカマタが美男子に化けて女性をだますという伝説がある[4][5]。
近年では、ペットとして飼育している人もいる。
参考文献
[編集]- ^ Kidera, N. & Ota, H. (2017). “Lycodon semicarinatus”. IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T47113738A47113751. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-3.RLTS.T47113738A47113751.en 2023年10月2日閲覧。.
- ^ a b c d e f g h i j 池田純「アカマタ」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編、ピーシーズ、2002年、324頁。
- ^ a b c d e f g h 松井孝爾 「アカマタ」『動物大百科12 両生・爬虫類』深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 、平凡社、1986年、162頁。
- ^ 島袋源七『山原の土俗』郷土研究社〈炉辺叢書〉、1929年2月、146-152頁。 NCID BN14777805。
- ^ 日野巌『動物妖怪譚』 下、中央公論新社〈中公文庫〉、2006年12月20日、226頁。ISBN 978-4-12-204792-1。