おどる メイド イン ワリオ
ジャンル | おどる瞬間アクション |
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対応機種 |
Wii Wii U |
開発元 |
任天堂 インテリジェントシステムズ |
発売元 | 任天堂 |
ディレクター | 阿部悟郎 |
人数 | 1 - 12人 |
メディア |
Wii用12cm光ディスク Wii Uダウンロード販売 |
発売日 |
2006年12月2日 2007年1月12日 2007年1月15日 2007年1月25日 2008年7月12日 2009年6月18日 Wii Uダウンロード版 2017年6月21日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E10 (10歳以上) PEGI:7 OFLC:G(General) |
コンテンツアイコン |
[ESRB]Cartoon Violence,Crude Humor [PEGI]VIOLENCE |
デバイス | ヌンチャク対応 |
アスペクト比 | 4:3 |
売上本数 |
約65万本(2010年7月) 235万本[1] |
その他 | Mii対応 |
『おどる メイド イン ワリオ』(WarioWare: Smooth Moves)は、任天堂・インテリジェントシステムズ開発、任天堂発売のWii専用ゲームソフトである。
概要
[編集]任天堂発売のコンピュータゲーム『メイド イン ワリオ』シリーズの一つ。
基本的なルールはそれまでのシリーズと同じで4回失敗するまでにプチゲームをいくつできたかを競う。画面の指示に従い、Wiiリモコン(ゲーム内では作法棒と呼称)を色々な持ち方(同じくお作法)をすることで、次々と現れるプチゲームをクリアする。ただし、「二刀流」のみ、ヌンチャク(同じくにぎり石)を接続する必要がある。この場合は、左右それぞれの手に作法棒とにぎり石を別個に握り、お作法をこなすことになる。
一度最終ステージをクリアすると「みんなであそぶ」という『あつまれ!!メイド イン ワリオ』のような内容の多人数向けモードが追加される。
本作独自の特徴として、各キャラクターのステージが始まる前にプロローグ(2回目以降はスキップが可能)だけではなく、初回のみキャラクターの紹介ムービー(ないキャラクターもある)のような動画が流れる。
前作までと違い100点を超えにくくなった。また、レベル3のボスゲームをクリアした後は、スピードアップの表示がされなくなった。
お作法
[編集]項目先頭から、お作法の名称、構え方の説明、お作法の補足、代表的なプチゲーム名(「さほうでん」において各お作法を選択したときに表示される一覧の先頭にあるゲーム名)の順番。すべてゲーム内の設定に準ずる。また、ここでの表記は全て右利き設定のものである。
なお、Wiiリモコン単体用のゲームしか登場しないステージで拡張コントローラを接続する、また逆に必ずヌンチャクを接続しなくてはいけないステージで接続していない場合は、開始時に警告画面が出てゲームがストップし、適切な状態にするまで始めることができない。
- 正面(英名:The Remote Control)
- 作法棒の先端を正面に向け、離母魂(リモコン)を持つように真っ直ぐ構える。素朴さ故に隙が無いその姿は、全ての作法の基本。
- 単純が故に「お作法」の中では一番人気と言われている。
- 代表的なプチゲーム:かいちゅうでんとう
- 滝登り(英名:The Umbrella)
- 作法棒を縦に構え、親指をそっと牡丹(ボタン)に乗せる。その姿は荒々しい滝を登る鯉のように美しく、見る者の心を奪う。
- 正面に次いで人気の「お作法」で、特に若い女性に人気があるといわれている。
- 代表的なプチゲーム:うちゅうせんそう
- 両握り(英名:The Handlebar)
- 作法棒を横に倒し、両方を上からしっかり握る。ただし、逆さまに持つのは禁じ手。
- 安定感はバツグンであり、スピード感を要求するゲームが多く割り当てられている。
- 代表的なプチゲーム:たまのりトリオ
- 達筆(英名:The Sketch Artist)
- 作法棒の先端を正面に向け、鉛筆のように持つ。指先から作法棒に魂を送り込めるようになると、達人と呼ばれる。
- 細かい作業に適した「お作法」。
- 代表的なプチゲーム:カタヌキ
- まわりゃんせ(英名:The Chauffeur)
- 作法棒を横に倒し、両手で包み込むように持つ。
- 回転運動に適した「お作法」であり、熱狂的な愛好者がいることでも知られている。
- 代表的なプチゲーム:おしずもう
- 下段の構え(英名:The Samurai)
- 作法棒を右手で握り、左の腰のあたりに当てて構える。目を閉じゆっくり息を整え、襲い来る敵を待つ。
- 武士の心意気が感じられる「お作法」であり、呼吸の仕方が正否に大きく影響すると言われている。
- 代表的なプチゲーム:いあいぎり
- 綱引き(英名:The Tug-of-War)
- 作法棒の先端を正面に向け、両手でしっかり握る。臍の上あたりで構えるのが通。
- 古来より伝わる「お作法」であり、右手と左手の間隔を狭めるのが現在の流行。
- 代表的なプチゲーム:かんな
- 手乗り(英名:The Waiter)
- 作法棒の先端を正面に向け、牡丹(ボタン)を上にした状態で掌に乗せる。掌は大海原を、作法棒は小舟を表し、その雄大な姿は見る者を圧倒させる。
- 作法棒をもっとも落としやすい「お作法」。
- 代表的なプチゲーム:バランスほうき
- 天狗(英名:The Elephant)
- 作法棒の先端を正面に向け、鼻の前に掲げる。
- 劇的に鼻が長くなるため、周りにアピールするのに最適。
- 代表的なプチゲーム:めからビーム
- 指相撲(英名:The Thumb Wrestler)
- 作法棒を縦に構え、親指で棒の上部を押さえる。親指を離した時に放たれる力は馬三頭分に匹敵する。
- 「滝登り」が進化して出来た比較的新しい「お作法」。
- 代表的なプチゲーム:しょうりのシャワー
- 置き(英名:The Discard)
- 安定した台の上に作法棒を裏返して置く。踊りが始まるまでは何人たりとも作法棒に触れてはいけない。
- 「持たない持ち方」という特殊性があるため、長い間禁じられていた「お作法」である。なお、近くに平らな台があると非常に便利である。
- 代表的なプチゲーム:でんわ
- 大威張り(英名:The Big Cheese)
- 作法棒を腰に当て、後方に反り返る。自信に満ちた表情をするとより効果的。
- 偉そうな人が得意だが、謙虚な人が苦手とは限らない「お作法」。
- 代表的なプチゲーム:フラフープ
- 聖徳太子(英名:The Janitor)
- 作法棒を縦にし、両手でしっかり握る。右手は天を、左手は大地を表し、作法棒は天地を繋ぐ架け橋となる。
- 偉い人の名前にちなんだ由緒正しい「お作法」だが、実は「綱引き」を縦にしただけという話も。
- 代表的なプチゲーム:はきそうじ
- 鉄亜鈴(てつあれい)(英名:The Dumbbell)
- 作法棒を横に倒し、下から逆手で握る。軽いはずの作法棒から歴史の重みが伝わってくると言われている。
- 古くから力自慢の者たちが得意とした「お作法」。
- 代表的なプチゲーム:ダンベル
- ちょんまげ(英名:The Mohawk)
- 作法棒の先端を正面に向け、頭の上に乗せる。この作法中に頭から作法棒を落とすことは大変無礼な行為とされている。
- この作法で行うゲームは、基本的に体を動かす必要があるものばかり。
- 代表的なプチゲーム:スクワット
- おつまみ(英名:The Finger Food)
- 作法棒の先端を正面に向け、背面からそっとつまむ。優しくかつしっかりと。繊細な力加減が美しさを際だたせる。
- 指先の力を必要とし、また入っているゲームは比較的地味なものばかり、と言われている。
- 代表的なプチゲーム:カギあけ
- 岡っ引き(英名:The Boxer)
- 作法棒を横に倒し、右手で上からしっかり握る。みなぎる力を全て作法棒に注ぎ込む心意気が、新しい時代を切り開く。
- 人間工学的にもっともくつろいだ形で握る「お作法」。
- 代表的なプチゲーム:シュレッダー
- 小坊主(英名:The Mortar and Pestle)
- 作法棒を右手で縦に構え、左の掌にそっと乗せる。自在に動く作法棒の姿からいつしか「小坊主」の呼び名がついた。
- 持ち手とは逆の左手に大きな意味を与えるミニゲームが多い、非常に珍しい「お作法」。
- 代表的なプチゲーム:アンテナ
- 二刀流(英名:The Diner)
- 作法棒とにぎり石(ヌンチャク)を繋ぎ、作法棒を右手でにぎり石を左手でしっかり握る。引っ張りすぎると危険で、冷静かつ大胆な踊りを心がける必要がある。
- この「お作法」のみ、ヌンチャクを接続することが必須である他、構え方の指定にA、B、Cの3パターンが存在する。
- 代表的なプチゲーム:ほうたい(B)
ステージ
[編集]- ワリオ
- 第一話 発見!謎の作法棒の巻
- 最初からプレイできる。
- お作法は正面のみ。極めて初心者向けのステージ。
- モナ
- 第二話 青春チアリーディングの巻
- ワリオをクリアするとプレイできる。本作ではチアリーディングの姿で登場する。
- 新たに出てくるお作法は滝登り、両握り。
- また、ここからどのお作法を使うかの表示が出てくるようになる。
- カット & アナ
- 第三話 鬼襲来!ダイヤモンド城の巻
- モナをクリアするとプレイできるようになる。
- 新たに出てくるお作法は達筆、まわりゃんせ、下段の構え。
- また、ここからスピードアップが2回に増える(ヤングクリケットも同様)。
- ヤングクリケット & マスターマンティス
- 第四話 やってきたカンフーボーイの巻
- 「ウィー拳」の使い手である師弟。
- モナをクリアするとプレイできるようになる。
- 新たに出てくるお作法は綱引き、手乗り、天狗。
- ジミーT.
- 第五話 伝説のネコナイトの巻
- カット、ヤングクリケットをクリアするとプレイできるようになる。
- 今回の彼のステージはミックスになっており、レベル2の状態でプレイする。
- なお、前作までの彼のステージでは、プチゲームのカウントダウン時の効果音が電話のプッシュ音とトーン信号であったが、今作からは他のステージ同様の時計の針が進む音に変更されている。
- アシュリー & レッド
- 第六話 おしゃべりな魔法の書の巻
- ジミーT.をクリアするとプレイできるようになる。
- 新たに出てくるお作法は指相撲、置き、大威張り。また、既に登場しているお作法に正面のほかに滝登りもある。
- ドリブル & スピッツ
- 第七話 明日に向かって走れの巻
- ジミーT.をクリアするとプレイできるようになる。
- 新たに出てくるお作法は鉄亜鈴、ちょんまげ、聖徳太子。また、アシュリーと同じく既に登場しているお作法に正面のほかに滝登りもある。
- このステージは歌詞付きのBGM(曲名「明日の昇る丘まで」)が使用されている。また、このステージだけレベル3のボスまでスピードアップなし。
- ペニー
- 第八話 エキサイティング!発明バトルの巻
- クライゴアの孫娘。
- ジミーT.をクリアするとプレイできるようになる。
- 新たに出てくるお作法はおつまみ、岡っ引き、小坊主。
- ナインボルト & エイティーンボルト
- 第九話 友情のマルチスクリーンの巻
- アシュリー、ドリブル、ペニーをクリアするとプレイできるようになる。
- ニンテンドーゲームが満載で、ほとんどのお作法が混じっている。このステージのみボス戦は1回スピードアップ状態。
- ジミーP.
- 第十話 イヌフィーバー2006の巻
- 今作初登場キャラ。ジミーに似ている男。
- ナインボルトをクリアするとプレイできるようになる。
- ジミーT.と同じくミックスステージで、レベル2の状態でプレイする。
- ちびワリオ
- 最終話 作法棒よ、永久に…の巻
- ジミーP.をクリアするとプレイできるようになる。
- オールジャンルでナンデモアリ。さらに全てのゲームにワリオ本人が何らかの形で登場する。
- なお、ステージクリアする前は?????と表示されており、ちびワリオの姿もシルエットで表示されている。
- ワリオのステージに登場したゲームのみレベル2の状態でプレイする。
- 最初からスピードが1段階速い状態になっている。
- オービュロン
- 特別編その1 にぎり石の秘密の巻
- ちびワリオをクリアするとプレイできるようになる。
- 二刀流という秘密らしいお作法を使う。
- Dr.クライゴア & マイク
- 特別編その2 やせる!? ダイエットマシーンの巻
- オービュロンをクリアするとプレイできるようになる。
- 自ら発明したダイエットマシーンでますます身体を若返らせている。
- ステージの最初と最後(結果画面)に登録したMiiが登場する(顔のみ)。
- このステージは各プチゲームのBGMの代わりに、ステージ専用のBGMが流れている。
- このステージはやらなくてもゲームの進行には影響がないが、このステージをプレイしないと登場しないサブゲームがある。
- エレファントグループ
- ストーリーをクリアするとプレイ可能な、いわゆるエンドレスモード。今回はエレファントグループのビルという設定。本作のみ、ぬきうちが存在する。
- ごちゃまぜ(青象)
- ずかんに収録された全てのプチゲームからランダムに選ばれる。少しずつスピードアップし、20ゲームクリアするとスピードがリセットされレベルが上がる(60ゲーム以降はスピードが変速する[2])。なお、今作では100ゲームずつでボスゲームが出現する(クリアするとレベルが1にリセットされる)。
- げきむず(赤象)
- レベル1で固定されるが、最初から高速で始まり、さらに7Fまではスピードアップする。
- スリリング(黄色象)
- スピード最低・レベル3で固定されるほか、ライフが1になり1度でも失敗したら終了となる。
- ぬきうち(緑象)
- 最初のお作法解説が省略されるため(プチゲーム開始までの間は「正面」で待機するよう指示される)、素早くプチゲームに合わせた作法に持ち替える必要がある。また、レベル2からのスタート。10ゲームクリアするとスピードアップする(50ゲーム以降はスピードが継続する)。
- マルチプレイ
- ストーリーをクリアするとステージ選択画面の駅から行ける「パールひろば」から出来るようになる。最大5人で(ザ・サバイバルのみ12人)プレイ可能。
- ザ・サバイバル
- 一回失敗すると負けの対戦モード。最後まで残ったプレイヤーの勝利。
- ザ・いのちづな
- 5回ずつプチゲームをプレイし、その後糸を切るパートに入る。プチゲームに成功するとポイントを獲得し、そのポイントの数によって順位が決定し糸の数が決まる。最後まで糸が切れなかったプレイヤーの勝利(5回目のプチゲームのポイントは5人プレイの時は30点、5人未満の時は35点)。
- ザ・ばくはつ
- Wiiリモコンが爆弾に変わり、プチゲームに失敗すると爆発して即座に負けとなる。クリアしたら次にWiiリモコンを回す相手とお作法を選ぶが、選択が間に合わなくても爆発して負けとなる。ゲームが続くにつれてスピードが徐々に速くなる。
- ザ・ふうせん
- プレイ中は風船が膨らんでいく(プチゲームの前に自分で膨らますこともできる)。
- 風船が割れた時にプレイしていたプレイヤーの負け。
- このモードは『あつまれ!!メイド イン ワリオ』の「ふうせんパーン」のルールに類似しており、プチゲーム開始のBGMも同作のアレンジである。
備考
[編集]- 本作では、『まわるメイドインワリオ』のようにスピードアップ状態では一部を除きプチゲームの効果音ごと音程が上がる。
- タイトル画面でWiiリモコンを縦持ちで左右に振ると、表示されている折鶴や棒人間などのイラストがパラパラマンガのように変化していく。また、ワリオのヒゲを引っ張ることができる。
- それまでのシリーズと同様にプチゲームの図鑑(さほうでん)は存在するが、本作ではプチゲームごとのハイスコア記録や合格点の存在がなくなった。
脚注
[編集]- ^ 2020CESAゲーム白書 (2020 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2020). ISBN 978-4-902346-42-8
- ^ 61から70までは高速と低速が混ざり、71から80は速度が1段階スピードアップした状態、81から99までは徐々に加速していく。