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「上柿芳龍」の版間の差分

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2024年6月25日 (火) 00:10時点における最新版

上柿 芳龍(うえがき ほうりゅう、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴

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師系・経歴不明。肉筆美人画を残す。『浮世絵師伝』は作画期を元禄の頃とし、作に「師宣風の風俗絵巻あり」と記すが、現在この絵巻の消息については不明である。『原色浮世絵大百科事典』第2巻は作画期を享保頃、「菱川系か」とする。懐月堂派に近い作風ともいわれるが、各作品の画風はマチマチで無派閥の町絵師とする見方が有力である[1]

作品

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作品名 技法 形状・員数 寸法(縦x横cm) 所有者 年代 落款 印章 備考
美人図 紙本着色 1幅 100.2x40.8 東京国立博物館 正徳-享保年間(1711-36年)
遊廓図 絹本着色 1幅 40.7x88.8 東京国立博物館 享保年間(1716年-36年)
羽祢津久美人図 紙本着色 1幅 102.0x42.8 ニューオータニ美術館 享保年間(1716年-36年) 日本繪芳龍圖之 印文不明(白文方印2顆) 左袖に「初春めてたさ」と読める書状文を柄にした振袖姿の女性が、羽子板を持って羽根つきをしている様子を描いており[2]熊本県立美術館所蔵の「追羽根美人図」とは着物の柄などが違うほかはほぼ同じ図様のもの。
舞姿役者図 紙本着色 1幅 98.1x48.8 出光美術館 日本繪師芳龍毫 印文不明白文方印[1]
美人物思図 紙本着色 1幅 103.5x39.5 摘水軒記念文化振興財団 日本繪 上柿芳龍毫之 印文不明(白文方印2顆)[3]
蚊帳美人図 絹本着色 1幅 36.8x56.1 奈良県立美術館 芳龍毫之[4]
追羽根美人図 絹本着色 1幅 84.1x30.5 熊本県立美術館 「日本繪師 上柿芳龍毫」
佳人読書図 絹本着色 1幅 75.4x29.2 熊本県立美術館

脚注

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  1. ^ a b 財団法人 出光美術館編集・発行 『肉筆浮世絵 ―出光コレクションのすべて―』 2007年4月28日、pp.84,223-224。
  2. ^ 小林忠監修 『大谷コレクション肉筆浮世絵』 株式会社ニューオータニ ニューオータニ美術館、pp.33,140。
  3. ^ 財団法人 摘水軒記念文化振興財団編集・デザイン・発行 『所蔵作品撰 摘水軒記念文化振興財団』 2009年3月31日、pp.45,332。
  4. ^ 奈良県立美術館編集・発行 『贓品図録 第二集 絵画1改訂版』 1994年3月31日、p.93。

参考文献

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  • 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※128頁
  • ニューオータニ美術館編 『幻の浮世絵美人たち -大谷コレクション肉筆浮世絵-』 ニューオータニ美術館、1991年 ※140頁
  • 『今西コレクション名品展 I 』 熊本県立美術館、1991年 ※168頁