THE MARROW OF A BONE
DIR EN GREYのアルバム
『THE MARROW OF A BONE』(ザ・マロウ・オブ・ア・ボーン)は、日本のバンドDIR EN GREYのメジャー6作目のアルバム。
『THE MARROW OF A BONE.』 | ||||
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DIR EN GREY の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
エクスペリメンタル・メタル オルタナティヴ・メタル メタルコア ゴシックメタル | |||
時間 | ||||
レーベル | FIREWALL DIV. | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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DIR EN GREY アルバム 年表 | ||||
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『THE MARROW OF A BONE』収録のシングル | ||||
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概要
編集- 前作『Withering to death.』から約2年ぶりとなるアルバム。世界11カ国でほぼ同時期に発売された。
- 初回生産限定盤と通常盤の2仕様で発売。ジャケットの仕様が異なり、初回生産限定盤には、本編の3曲をアレンジしたものを収録したボーナスCDが付属している。
- 実際のレコーディング日程は過酷であったらしく、ファンクラブ限定振替公演や、「THE FAMILY VALUES TOUR」「LOUD PARK 06」の参加、最終的には「TOUR06 INWARD SCREAM」と並行しての作業であり、マスタリングまで完成したのは、ツアー先でのことだった。海外ツアーでの経験が新鮮な刺激となり、レコーディングスタジオを一度離れ途中段階で楽曲群を冷静に見つめなおす機会が出来たことで精神的には過去の作品よりはむしろ楽に作れたとメンバーは語っている。[1][2]
- 本作に収録される楽曲のほとんどが、欧州・アメリカの単独公演や野外フェス参戦中にて生まれたものである。会場の直ぐ近くにツアーバスが止まっていることもあってDEFTONESやKORNの楽曲が常に演奏されている環境の中で作曲していたこともあり、その現地のバンドに影響された感は否定できないと語っている。[3]
- 制作にあたっては、間口を狭めて、聞き手に対して「やさしくない」印象を与えながらも、いざ聞いてみると振り幅が広く深い世界観を感じることが出来るような雰囲気を出したかったというイメージがあったらしいが、意外に楽曲を並べてみると聞きやすい印象も感じたとも語っている。[4]
- 『Withering to death.』までのアルバムの違いについて京は、「今までは作品は作品として作り上げていて、ライブはライブとして別物と考えていたが、このアルバムはその両面を合体させたような作品」と語っている。[5]喉のコンディションが良くないという過酷な状況の中、短期間でアルバム全曲通して録ったことが、結果的にこのアルバムのコンセプトに合致したとも言える。
- 意図的に歌詞カードを見難くしている。背景と色が同化し、文字が極小でかすれているため、発売当初、購入者から「印刷ミスではないか」との指摘を多数受けたという。
- 通常盤のジャケットのイメージ画像は、第二次世界大戦のクリミアでの戦場の写真[6]を加工したもの。この写真を展示しているニューヨーク近代美術館のWebサイト上で元の写真が閲覧可能[7]。
- アルバムの発売に伴い『VULGAR』以来となるアルバム限定コンテンツが展開された。楽曲の解説や、様々な関係者からのメッセージ、2007年2月に行なわれたアメリカでのヘッドラインツアーから国内ツアーを追ったブログやコンテスト、限定グッズの販売(現在は終了)、PREMIUM LIVEへの招待(現在は終了)といった様々な企画が催された。
収録曲
編集シングル曲は全てAlbum Version。
全作詞: 京、全作曲・編曲: DIR EN GREY。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「CONCEIVED SORROW」 | |
2. | 「LIE BURIED WITH A VENGEANCE」 | |
3. | 「THE FATAL BELIEVER」 | |
4. | 「AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS」 | |
5. | 「GRIEF」 | |
6. | 「凌辱の雨」 | |
7. | 「DISABLED COMPLEXES」 | |
8. | 「ROTTING ROOT」 | |
9. | 「艶かしき安息、躊躇いに微笑み」 | |
10. | 「THE PLEDGE」 | |
11. | 「REPETITION OF HATRED」 | |
12. | 「THE DEEPER VILENESS」 | |
13. | 「CLEVER SLEAZOID」 | |
合計時間: |
全作詞: 京、全作曲・編曲: DIR EN GREY。 | ||
# | タイトル | |
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1. | 「艶かしき安息、躊躇いに微笑み」 | |
2. | 「CONCEIVED SORROW」 | |
3. | 「THE PLEDGE」 |
曲解説
編集- CONCEIVED SORROW
- LIE BURIED WITH A VENGEANCE
- THE FATAL BELIEVER
- 2006年春に敢行した初のアメリカ公演「Showcase Tour」で初披露され、音源として発表される前から、その後のライブでも常にセットリストに組み込まれていた楽曲。音源発表前のツアーの過程で歌メロは幾度か変化していた。
- AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
- GRIEF
- アルバム収録の新曲中、PVも制作された楽曲。
- 凌辱の雨
- DISABLED COMPLEXES
- ファンク調である序盤とヘヴィ調である中盤以降の二極構成で成り立っている楽曲。「TOUR06 INWARD SCREAM」にて先行披露されていた。
- ROTTING ROOT
- 薫のギターリフから始まり、そのまま一定のルーズで低いテンションの中で進んでいくナンバー。
- 艶かしき安息、躊躇いに微笑み
- 今作の中でも静かな部類に入る、バラードテイストの楽曲。
- THE PLEDGE
- REPETITION OF HATRED
- リリース後のライブではよく演奏されていた曲であった。現在もライブの本編終盤からアンコールにかけてよく演奏される。
- THE DEEPER VILENESS
- 「TOUR06 INWARD SCREAM」で先行披露されていた曲。4曲目と同様全編英詞のみで構成されている。アウトロでは次の曲へと繋がっている。
- 後に2018年リリースのアルバム『The Insulated World』の完全生産限定盤に再構築されたバージョンが収録されている。
- CLEVER SLEAZOID
- 18thシングル。「凌辱の雨」と同じくアルバム収録にあたり再録されている。
- Disc 2(初回生産限定盤のみ)
参考文献・出典
編集- ^ “WHAT's IN? WEB”. web.archive.org (2007年2月18日). 2022年2月11日閲覧。
- ^ BARKS「THE MARROW OF A BONE」INTERVIEW記事より
- ^ 『BURRN! PRESENTS DIR EN GREY』シンコーミュージック・エンタテイメント、2017年10月19日、34頁。
- ^ 「音楽と人」インタビューより
- ^ 「DIR EN GREY PLAYERS BOOK」インタビューより
- ^ 旧ソビエト連邦のジャーナリスト、Dmitri Baltermantsが1942年に撮影した「Grief」というタイトルの写真作品。
- ^ Dmitri Baltermants. Grief. 1942 | MoMA(リンク先、遺体画像があるため注意)
- ^ TOUR07 DOZING GREEN TOUR BOOK 薫のインタビュー記事より