T・J・ウォーレン
T・J・ウォーレン(T. J. Warren)ことアンソニー・ウォーレン・ジュニア(Anthony Warren Jr. , 1993年9月5日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ダーラム出身のプロバスケットボール選手。NBAのミネソタ・ティンバーウルブズに所属している。ポジションはスモールフォワード。
ノースカロライナ州立大学でのウォーレン (2014年) | |
フリーエージェント | |
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ポジション | SF |
基本情報 | |
愛称 | T.J. |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1993年9月5日(31歳) |
出身地 | ノースカロライナ州ダーラム |
身長 | 203cm (6 ft 8 in) |
体重 | 100kg (220 lb) |
ウィングスパン | 209cm (6 ft 10 in)[1] |
キャリア情報 | |
高校 | ブルースター・アカデミー |
大学 | ノースカロライナ州立大学 |
NBAドラフト | 2014年 / 1巡目 / 全体14位[1] |
フェニックス・サンズから指名 | |
プロ選手期間 | 2014年–現在 |
経歴 | |
2014–2019 | フェニックス・サンズ |
2019–2022 | インディアナ・ペイサーズ |
2022–2023 | ブルックリン・ネッツ |
2023 | フェニックス・サンズ |
2024– | ミネソタ・ティンバーウルブズ |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
経歴
編集ニューハンプシャー州のブリュスター・アカデミー高校時代にマクドナルド・オール・アメリカンに選出されたウォーレンは、大学進学の際にジョージタウン大学やノースカロライナ大学といった強豪校からの誘いを受けたが、最終的にノースカロライナ州立大学に進学。2年生時の2013-14シーズンに平均24.9得点7.1リバウンドを記録し、ACCの最優秀選手と1stチームに選出された[2]。
フェニックス・サンズ
編集ウォーレンは2014年4月に2014年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明し、全体14位でフェニックス・サンズから指名された[3]。1年目の2014-15シーズンはプロの壁にぶつかり、Dリーグ行きを命じられる[4] など、40試合の出場で終了。翌2015-16シーズンは、2015年12月31日のオクラホマシティ・サンダー戦で自己最高の29得点を記録[5] するなど、ベンチからの得点源として活躍していたが、翌年2月の練習中に右足を骨折し、無念のシーズン終了となった[6]。
2016-17シーズン開幕戦のサクラメント・キングス戦で、ウォーレンは前シーズンまでのスターターだったP・J・タッカーが、負傷で欠場したのに伴い先発で起用され、右足骨折からの復活を果たした[7]。
2017年9月25日、サンズと4年5000万ドルの延長契約を締結[8]。11月1日のワシントン・ウィザーズ戦で、自身初の40得点を記録した[9]。
インディアナ・ペイサーズ
編集2019年のNBAドラフト当日に、金銭とのトレードでインディアナ・ペイサーズへ移籍した。
2020年2月12日のイースト1位のミルウォーキー・バックス相手にチームハイの35得点・7リバウンド・4スティールを記録し、チームは118-111で勝利した[10]。
2020年8月2日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で、キャリアハイの53得点を記録し、チームを127-121で勝利に導いた[11]。この記録は1992年のレジー・ミラーの57得点と2005年のジャーメイン・オニールの55得点に次ぐ、ペイサーズのフランチャイズ史上3番目の得点記録となった[12]。8月15日、ウォーレンはNBAバブルゲームの8試合の出場で平均31得点という高パフォーマンスを記録し、オールバブルファーストチームに選出された[13]。しかし、同年末に左足の疲労骨折をしていたことが判明[14]。手術するも回復が遅れ、2021-22シーズンは全休した[15]。
ブルックリン・ネッツ
編集2022年7月7日にブルックリン・ネッツと1年契約を結んだ[16]。
サンズ復帰
編集2023年2月9日にミカル・ブリッジズ、ジェイ・クラウダー、4つのドラフト1巡目指名権とのトレードで、ケビン・デュラントと共に古巣のサンズへ移籍した[17]。
個人成績
編集略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
NBA
編集レギュラーシーズン
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014–15 | PHX | 40 | 1 | 15.4 | .528 | .238 | .737 | 2.1 | .6 | .5 | .2 | 6.1 |
2015–16 | 47 | 4 | 22.8 | .501 | .400 | .703 | 3.1 | .9 | .8 | .3 | 11.0 | |
2016–17 | 66 | 59 | 31.0 | .495 | .263 | .773 | 5.1 | 1.1 | 1.2 | .6 | 14.4 | |
2017–18 | 65 | 65 | 33.0 | .498 | .222 | .757 | 5.1 | 1.3 | 1.0 | .6 | 19.6 | |
2018–19 | 43 | 36 | 31.6 | .486 | .428 | .815 | 4.0 | 1.5 | 1.2 | .7 | 18.0 | |
2019–20 | IND | 67 | 67 | 32.9 | .536 | .403 | .819 | 4.2 | 1.5 | 1.2 | .5 | 19.8 |
2020–21 | 4 | 4 | 29.3 | .529 | .000 | .800 | 3.5 | 1.3 | .5 | .0 | 15.5 | |
2022–23 | BKN | 26 | 0 | 18.8 | .510 | .333 | .818 | 2.8 | 1.1 | .6 | .3 | 9.5 |
PHX | 16 | 0 | 12.3 | .429 | .316 | .500 | 3.1 | .7 | .4 | .3 | 4.2 | |
2023–24 | MIN | 11 | 0 | 11.3 | .439 | .154 | .750 | 2.0 | .8 | .4 | .1 | 3.7 |
通算 | 385 | 236 | 26.9 | .505 | .351 | .780 | 3.9 | 1.2 | .9 | .5 | 14.3 |
プレーオフ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | IND | 4 | 4 | 39.0 | .471 | .368 | 1.000 | 6.3 | 3.0 | 2.3 | .3 | 20.0 |
2023 | PHX | 6 | 0 | 13.4 | .316 | .143 | .750 | 1.2 | .5 | .2 | .5 | 2.7 |
2024 | MIN | 3 | 0 | 3.8 | .000 | .000 | --- | 1.0 | .3 | .0 | .0 | .0 |
通算 | 13 | 4 | 19.1 | .427 | .296 | .923 | 2.7 | 1.2 | .8 | .3 | 7.4 |
カレッジ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012-13 | NCSU | 35 | 14 | 27.0 | .622 | .519 | .542 | 4.2 | .8 | 1.2 | .4 | 12.1 |
2013-14 | 35 | 35 | 35.4 | .525 | .267 | .690 | 7.1 | 1.1 | 1.8 | .6 | 24.9 | |
通算 | 70 | 49 | 31.2 | .555 | .315 | .654 | 5.7 | 1.0 | 1.5 | .5 | 18.5 |
脚注
編集- ^ “T.J.-Warren”. draftexpress.com (2014年). 2018年4月16日閲覧。
- ^ “T.J. Warren Named AP Second Team All-America” (英語). NC State University (March 31, 2014). 2018年4月16日閲覧。
- ^ Brooke, Tyler (JUNE 27, 2014). “NBA Draft 2014 Tracker: Full List of Results and Picks” (英語). Bleacher Report 2018年4月16日閲覧。
- ^ “All-Time NBA Assignments - NBA G League” (英語). NBA G League 2018年4月16日閲覧。
- ^ “Suns vs Thunder” (英語). NBA.com 2018年4月16日閲覧。
- ^ “Suns forward T.J. Warren out for rest of season” (英語). azcentral. (Feb. 2, 2016) 2018年4月16日閲覧。
- ^ “Phoenix Suns' Brandon Knight will come off the bench” (英語). azcentral. (Oct. 3, 2016) 2018年4月16日閲覧。
- ^ “Suns to sign TJ Warren to a four-year, $50 million contract extension” (英語). www.sportando.com (2017年9月26日). 2018年4月16日閲覧。
- ^ “Suns' TJ Warren has career-high 40 points” (英語). www.sportando.com (2017年11月2日). 2018年4月16日閲覧。
- ^ “Nightly Notable: T.J. Warren | Feb. 12” (英語). sports.yahoo.com. 2020年2月13日閲覧。
- ^ “Warren scores career-high 53 as Pacers beat 76ers 127-121” (英語). NBA.com (August 1, 2020). August 1, 2020閲覧。
- ^ “Game Rewind: Pacers 127, 76ers 121” (英語). NBA.com (August 1, 2020). August 3, 2020閲覧。
- ^ “Trail Blazers' Damian Lillard wins bubble MVP; Suns' Monty Williams named top coach” (英語). ESPN.com (2020年8月15日). 2020年8月18日閲覧。
- ^ “ペイサーズのスコアラー、TJ・ウォーレンが左足の疲労骨折のため無期限の離脱”. バスケットボールキング (2021年1月2日). 2021年12月7日閲覧。
- ^ “ペイサーズに大打撃、ケガからの回復が遅れTJ・ウォーレンが無期限離脱「できるだけ早くコートに戻りベストを尽くしたい」”. バスケットカウント (2021年9月3日). 2021年12月7日閲覧。
- ^ “Brooklyn Nets Sign T.J. Warren”. www.nba.com. 2022年7月10日閲覧。
- ^ “Suns acquire Kevin Durant from Nets in blockbuster trade” (英語). NBA.com. 2023年2月10日閲覧。