SUPERRACE CHAMPIONSHIP(スーパーレース・チャンピオンシップ)は、主に韓国を中心とした東アジア地域で行われているモータースポーツの一カテゴリー。

韓国のCJグループ冠スポンサーに就いており、これまでCJオーショッピングやCJハロービジョン(旧CJハローモバイル)がタイトルスポンサーに着いていた。2016年以降より現在はCJ大韓通運がタイトルスポンサーに着いており、2024年からはCJ大韓通運の配送サービスブランド「O-NE」が大会正式名称に付けられれ、『2024 O-NE SUPERRACE CHAMPIONSHIP』となっている。

概要

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2006年韓国GT選手権として発足。翌2007年に現在の名称に改められた[1]。2021年は全8戦で争われる。

韓国ではフォーミュラ・コリア2007年に休止されて以降フォーミュラカーのレースシリーズが存在していないため、ツーリングカーレースではあるが、2021年現在は本シリーズが韓国の自動車レースにおけるトップカテゴリーである[2]

韓国国外でも日本中国などでシリーズ戦を度々開催している。日本での開催歴は以下のとおり。

番場琢青木孝行阪口良平井出有治柳田真孝など、日本人ドライバーも多く参戦している。

クラスとマシン

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レースは基本的に国際自動車連盟(FIA)のグループA規格準拠のグランドツーリングカーで争われる。[4]2015年まではあくまでもFIAのグループA規定を参照したものに過ぎなかったが、2016年にFIAより当時のSUPER6000がインターナショナルシリーズとして公認を受け、現在に至る。 2023年は以下の5クラスで争われる。なおタイヤは2013年まではハンコックワンメイクだったが、2014年よりクムホネクセンも供給を開始、海外メーカーとしてはヨコハマがSUPER6000に供給していたこともあった。2023年からサイルンがGTクラスに、2024年からはブリヂストンがプリウスPHEVに供給する。 各レースタイトルについては、その時々によりタイトルスポンサーが変更され名称変更されるため、ここでは2024年現在のタイトルと各メディア等で使用されるレースタイトルを記述する。

現在のクラス

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슈퍼6000(SUPER6000)
 
SUPER6000(2020年)
本シリーズの最高峰クラス。460馬力のゼネラルモーターズ製の6.2L V型8気筒LS3エンジン、サデブ製6速シーケンシャル・トランスミッションを搭載したパイプフレームのカウルマシンで競われる。最低車重は1,270㎏と定められており、現在は順位とチャンピオンシップポイントランキングに応じたハンディキャップウェイトを搭載することがレギュレーションとして定められている。
カウルモチーフはオウリムモータース・スピラ(2008年)、キャデラック・CTS(2009年~2011年)ヒュンダイ・ジェネシス(2012年~2015年)キャデラック・ATS-V(2016年 - 2019年)と変更されており、2020年以降はトヨタ・GRスープラをモチーフにしたものを起用。なお、GRスープラはSUPERRACE初の海外車両モチーフとしているが、これはキャデラックの2車種が韓国GMからの車両提供扱いで韓国国内の法律上国産車として登録されているためである。
タイトル名称については、車両モチーフがトヨタ・GRスープラとなった2020年シーズンより5年振りにSUPER6000のタイトル名に戻ったが、2021年シーズン途中よりサムスン海上火災保険がタイトルスポンサーとなっていた。
2021年以降、2019年以来のArtisan Spirit Alloy(以下ASAと呼称)スポンサー復帰に伴い、ホイールのみASA製レーシングホイール指定ではあるが、SUPERRACE全体を通して国内外問わず指定タイヤメーカーがない唯一のクラスである。このため韓国国内にて各タイヤメーカーのワークスマシンが唯一混走するレースとなった。
GT(GT)
 
KUMHO GT(2020年)
BOP調整によるパワー制限がかけられているため、ほぼイコールコンディションによるレースとなっている。また、ハンディキャップウェイト制度を採用しており、各クラス共に順位とチャンピオンシップポイントランキングによってウェイト加算される。かつては2シーターの現行販売車両という規定があったが、2021年の改定により規定を満たしてない車両も運営側の判断にて参加が可能となった。
改造範囲が限定されているとはいえ、かなり自由な改造を施すことが可能で、とくに外装に関しては純正状態のままのチームから市販のエアロパーツ、更にはGTクラス専用にエアロパーツを作ってしまうチームまであるほどその幅は広い。
3800cc未満の自然吸気エンジンを搭載した後輪駆動車か、2000cc未満の過給機付きエンジンを搭載した前輪駆動車を使用する。韓国国内で購入可能なGTクラス規定ギリギリの3800cc未満・後輪駆動車両というのがジェネシスクーペのみだったため、かつては実質的なワンメイクレースとなっていた。
近年ではJS型ヴェロスターNシボレー・マリブ、Hyundai N Festivalで使用しているアバンテNカップカーを使用するチームも増えている。特にアバンテNカップカーは元々よりワンメイクレースで使用されることを想定されているため軽量化や専用ブレーキ・サスペンションチューニングが施されているため安価で高性能なマシンとして重宝されている。一部コースではこうした前輪駆動車勢がジェネシスクーペをコーナーで追い詰めるといった事が増えてきており、車両の老朽化等も相まってジェネシスクーペから前輪駆動車へ乗り換えるチームも増えてきた。
2023年まではGT2という1600cc未満の過給機付きエンジンを搭載した前輪駆動車を使用する下位クラスも存在したが、参加者不足で消滅した。主な車両はアバンテNラインヴェロスターだが、稀にキア・シードやような車両も参戦していた。2023年にサイルンタイヤワンメイクとなった。
GT4(GT4)
 SRO-GT4車両を用いたレースで、GT2クラス廃止の代わりに追加された。世界中のレーシングカーを走らせるという触れ込みで企画されているが、2024年現在は4L V8ターボ車のみ参加可能で、メルセデス AMG GT4が該当する。GTクラスの上位カテゴリという扱いで、予選/本戦はGTクラスと混走する。ハンコックタイヤワンメイク。
M클래스(M Challenge)
 
M challenge(2020年)
BMW・M4を使用したレース。ナンバーの付いたBMW・M4(F82)を使用。ドライバーの安全性を考慮した改造のみが有効とされているが、項目は全て指定されているためワンメイクレースとなる。2021年より指定タイヤメーカーとしてネクセンタイヤが採用された。
스포츠 프로토타입 컵 코리아(Sport Prototype cup Korea)
 
Sport Prototype cup Korea 旧:Radical Cup Korea(2020年)
ラディカル・SR1とラディカル・SR3を使用したレース。それぞれでクラス分けがされているため実質ワンメイクレースである。セッティング等は自由だが、純正採用されているスズキ製4気筒エンジンには手を付けない。最小重量はドライバーを合わせて580kg以上という規定がある。2021年より指定タイヤメーカーとしてハンコックタイヤが採用された。
PRIUS PHEV cup(PRIUS PHEV cup)
 キャデラックCT4クラスに代わる新たなアマチュアクラスとして新設された。韓国初のPHEV車によるレース。
 トヨタコリアでレース用の改造を施し、スーパーレースから供給を受ける5代目プリウスPHEVを用いたワンメイクレースを行う。
e-SUPERRACE
レーシングシミュレータであるアセットコルサ(PC版)を使用し、満16歳以上が参加可能のオンラインeモータースポーツイベント。2022年シーズンよりGR86を使用する。2021年まではSUPER6000仕様のトヨタ・GRスープラを使用していた。
韓国国内だけではなく世界各地のサーキットコースを舞台に行われる。
元々は2020年のCOVID-19によるSUPERRACE開催自粛に伴い、韓国で活躍するeスポーツ選手とSUPERRACEで活躍する選手で戦うというエキシビションマッチとしてiRacingを使用し開催したものだが、その後すぐにシリーズの1つとしてカテゴリーに組み込まれ現在に至る。2021年よりマニュファクチャラーシリーズが発足。本家SUPERRACEにて活動しているワークスチームやレースチーム、さらに韓国国内で活動しているeスポーツチームの参加が認められた。

過去に存在したクラス

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Hyundai Avante Cup
2017年・2018年まで開催されていたヒュンダイ・アバンテのワンメイクレース。後に独立リーグとなり現在のHyundai N Festivalとなる。
Mini challenge Korea
2019年にヒュンダイアバンテカップと代わる形で開催された、グローバルMINI60周年記念大会。JCWクラス/クーパーSクラス/レディースクラスの3つのクラスで争われる。使用する車両はJCWクラスがジョンクーパーワークス(F56)、クーパーSクラスとレディースクラスがクーパーS(F56)を使用する。無改造が条件ながら、上記の2車種を所有するものなら誰でも参加可能だった。
캐딜락CT4(Cadillac CT4)
 
CADILLAC CT4 Class
2021年と2022年に開催されたキャデラック・CT4を使用したレース。ナンバーの付いたキャデラック・CT4を使用。Mチャレンジ同様にドライバーの安全性を考慮した改造のみが有効とされているが、項目は全て指定されているためワンメイクレースとなる。また、規定ライセンスがSUPERRACEの中で最も低いアマチュアクラスという扱いである。指定タイヤメーカーとしてネクセンタイヤが採用されていた。
Asian Drifting Cup
2018年に開催されたドリフト大会。Korea Drift Leagueやフォーミュラ・ドリフトで優秀な成績だった選手、KARA(大韓カーレース教会)が選出した選手を招待して開催。日本からも川畑真人藤野秀之が招待され、それぞれ日産・180SXを使用した。その後大会としては独立したが、現在もサポートレースやパフォーマンスショーとして不定期ながらSUPER RACE Championship内で開催している。
ECSTA V720 CRUZE
ECSTA V720 ACCENT
2014年 - 2016年間で行われたシボレー・クルーズヒュンダイ・アクセント(ディーゼル仕様)を用いたワンメイクレース。タイトルスポンサーにある通り、タイヤもセミスリックのクムホ・ECSTA V720のワンメイクである。

脚注

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外部リンク

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