PINK (バンド)
日本のロックバンド (1983-1989)
PINK(ピンク)は日本のロックバンド。1983年結成、1989年凍結[2]。
PINK | |
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出身地 | 日本 |
ジャンル | |
活動期間 | 1983年 - 1989年 |
レーベル | |
事務所 | |
旧メンバー |
来歴
編集ビブラトーンズに在籍した福岡ユタカ、矢壁アツノブ、ホッピー神山を中心として前身バンドおPINK兄弟が結成される[2]。
当初メンバーは流動的だったが、やがて三人に加え、東京ブラボーの岡野ハジメ、爆風銃のスティーブ衛藤[注釈 1]、ショコラータの渋谷ヒデヒロというメンバーが固まり、1983年にPINKとしてデビューした[2]。その音楽性は「無国籍サウンド」と形容された[2]。
1986年には、『アドリブ』誌で「'85年ベスト・レコード日本のポップ・ソング部門」第1位(同率首位3組)となった[3]。同年にはイギリスのRIMEレコードからEPをリリースしている[2]。
3rdアルバム『PSYCHO-DELICIOUS』までは福岡がほとんどの作曲を担当していたが、4thアルバム『CYBER』からは岡野やホッピーも作曲を行うようになり、スティーブの脱退を経て、5th『RED & BLUE』ではほとんど各自のソロのような状態になり、その後まもなく活動を「凍結」した[2]。
メンバー
編集人名 | パート(ライブ) | パート(レコーディング) | 備考 |
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福岡ユタカ | ボーカル ギター |
ボーカル キーボード 作詞 作曲 |
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岡野ハジメ | ベース | ベース キーボード ボーカル(4thアルバム以降) 作詞 作曲 |
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矢壁アツノブ | ドラム | ドラム 作曲 |
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ホッピー神山 | キーボード | キーボード ボーカル(4thアルバム以降) 作詞 作曲 |
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渋谷ヒデヒロ | ギター | ギター 作詞 |
1987年脱退 |
スティーブ衛藤 | パーカッション | パーカッション コーラス |
1988年脱退 |
逆井オサム | ギター | ギター 作曲 |
1988年加入 |
サポートメンバー
編集レコーディングに参加したミュージシャン
編集- 布袋寅泰 - BOØWY・COMPLEX・AUTO-MOD・ソロミュージシャン
- BANANA(川島バナナ・川島裕二)
- 吉田美奈子 - ソロミュージシャン
- 窪田晴男 - 近田春夫&ビブラトーンズ・パール兄弟
- 斉藤ネコ - Sunset Kids・キリング・タイム・斉藤ネコカルテット
- 横山英規(キース) - 近田春夫&ビブラトーンズ・ショコラータ・人種熱
- 板倉文 - キリング・タイム・チャクラ
- 吉田仁 - サロンミュージック
- WORLD STANDARD - 鈴木惣一朗、三上昌晴、藤原真人、大内美貴子、山本かずお(ムーグ山本)<ノン・スタンダード>
- 屋敷豪太 (mix) - MUTE BEAT・Soul II Soul
- STEVE NYE (mix) - ブライアン・フェリー・XTC ・Japan・TM NETWORK
エピソード
編集- 福岡ユタカは「エンちゃん」、矢壁アツノブは「カメちゃん」と呼ばれていた[2][注釈 2]。
- 矢壁アツノブは学生時代王様と「ハートブレイカーズ」というバンドを結成していた。
- サザンオールスターズのアルバム『人気者で行こう』に収録された「開きっ放しのマシュルーム」はPINKを聴いて感動した桑田佳祐が彼らにリスペクトした曲。
- ショコラータ(岡野ハジメ、渋谷ヒデヒロが在籍)はPINKの兄弟バンドと福岡ユタカ談。
- 過去Apple Computer(現Apple)のホームページ上でTHE BOOMの宮沢和史が「PINKのファンでコピーしていた」と語っていた。
- ホッピー神山の「ホッピー」の由来はノンアルコール飲料の「ホッピー」。
- 大沢誉志幸のシンガー活動最後のライブでPINKのメンバーが集結。
- 「NAKED CHILD」のベースは左手にタオル巻いて演奏。
- TRAカセットマガジンに「Young Genius」の原型 (歌詞が違う。時間が短い。4ch録音) が収録されている。
- 「TRAVELLER」で夜のヒットスタジオDXに出演した際、「キョンキョンのファンです」と発言。
- 太田裕美が1985年に発表したライブアルバム「HIROMIC WORLD - FIRST LIVE ALBUM」でバックバンドを務めている。収録は1984年12月24日、東京郵便貯金ホール。
- 映画「AKIRA」の楽曲に「光の子」の使用が検討されていた。
ディスコグラフィ
編集シングル
編集日本
編集# | 発売日 | タイトル | B面 | 規格 | 規格品番 |
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EPIC・ソニー | |||||
1st | 1984年6月21日 | 砂の雫 | HINEMOSU | EP | 07・5H-206 |
2nd | 1984年10月21日 | PRIVATE STORY | Shadow dance(砂の雫/英語バージョン) | EP | 07・5H-221 |
アルファ・ムーン | |||||
3rd | 1985年7月25日 | YOUNG GENIUS-GIMMIX | SOUL FLIGHT | 12inch | MOON-13005 |
4th | 1986年2月10日 | DON'T STOP PASSENGERS | RAMON NIGHT | EP | MOON-724 |
5th | 1986年5月25日 | 光の子-REMIX | RUCCIA (REMIX) | 12inch | MOON-13006 |
6th | 1986年11月28日 | KEEP YOUR VIEW | ELECTRIC MESSAGE | EP | MOON-734 |
7th | 1987年3月25日 | TRAVELLER | SHADOW PARADISE | 12inch | MOON-13007 |
8th | 1987年11月28日 | CHRISTMAS ILLUSION | MACHINE GUN HEART | EP | MOON-754 |
イギリス
編集アルバム
編集オリジナルアルバム
編集発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | |
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アルファ・ムーン | ||||
1st | 1985年5月25日 | PINK | LP | MOON-28027 |
CD | 32XM-5 | |||
2nd | 1986年2月25日 | 光の子 | LP | MOON-28031 |
CD | 32XM-13 | |||
3rd | 1987年1月28日 | PSYCHO-DELICIOUS | LP | MOON-28038 |
CD | 32XM-32 | |||
4th | 1987年10月28日 | CYBER | LP | MOON-35001/2 |
CD | 35XM-59 | |||
5th | 1989年2月25日 | RED & BLUE | CD | 32XM-84 |
ベストアルバム
編集発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
EPIC・ソニー | ||||
1st | 1987年7月22日 | DAYDREAM TRACKS | LP | 20・3H-293 |
CD | 28・8H-127 | |||
east west japan | ||||
2nd | 2002年3月27日 | PINK THE BEST | CD | AMCM-10010 |
ワーナーミュージック・ジャパン | ||||
3rd | 2011年9月7日 | ゴールデン☆ベスト ULTIMATE | CD | WPCL-10987 |
リミックスアルバム
編集発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
アルファ・ムーン | ||||
1st | 1988年11月28日 | FINAL MIX | CD | 32XM-80 |
BOXセット
編集発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | 備考 | |
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ワーナーミュージック・ジャパン | |||||
1st | 2013年5月22日 | PINK BOX | CD | WPCL-11376/82 | オリジナルアルバム、リミックスアルバム、未発表音源「TRAVELLER」[注釈 3] を収録し、デジタルリマスタリングを施した7枚組。 |
プロモーションCD
編集- PLEASURE(未発売)
タイアップ
編集曲名 | タイアップ | 収録作品 |
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砂の雫 | FUJI CASSETTE 地獄でグッドサウンド イメージソング | シングル「砂の雫」 |
PRIVATE STORY | 映画『チ・ン・ピ・ラ』主題歌 | シングル「PRIVATE STORY」 |
KEEP YOUR VIEW | マクセル ビデオカセット CMイメージソング | シングル「KEEP YOUR VIEW」 |
MACHINE GUN HEART | 映画『ハワイアン・ドリーム』挿入歌 | シングル「CHRISTMAS ILLUSION」 |
ライブ
編集- 1983年
- ツバキ・ハウス
- LIVE−INN
- パルコ・パート3 etc.
- 1985年
- 1986年
- "RADICAL CHIC CIRCUIT"
- "ANN CALL" at 日比谷野音に参加。近田春夫と共演。(6月8日)
- LIVE at 亜細亜大 (6月29日)
- "The 3rd Summer Exciting" at 後楽園ホール(Opening Act. ちわきまゆみ 7月26日)
- "POP HILL" at 石川県森林公園に参加 (8月3日)
- PSYCHO−DELICIOUS ACT-0(LONDON・BUSBY’S 10月7日)
- イギリスのTV、ラジオのためのGIG(at 渋谷エピキュラス 10月17日)
- LIVE at 名古屋市立大学 (11月3日)
- LIVE at 明治大学 (11月4日)
- PSYCHO-DELICIOUS ACT-I(大阪厚生年金会館ホール 12月18日・渋谷公会堂 12月21日)
- 1987年
- 1988年
- PSYCHO-DELICIOUS ACT THE FINAL(渋谷公会堂 11月5日・大阪MODA HALL 11月7日 11月8日)
- MOONSTRUCK PARTY
- DANCE AWAY
- ILLUSION
- YOUNG GENIUS
- ZEAN ZEAN
- SOLAR ECLIPSE
- SOUL FLIGHT
- 人体星月夜 II
- SHADOW PARADISE
- PRIVATE STORY
- CLIMB,BABY CLIMB
- 二人の楽園
- FOREVER AND EVER
- DON'T STOP PASSENGERS
- SCANNER
- HIKARI−NO−KO
- ELECTRIC MESSAGE
- ENCORE
- TOKYO JOY
- ヒネモス
- 青い羊の夢
- 砂の雫
- YOUNG GENIUS (大阪のみ?)
- PSYCHO-DELICIOUS ACT THE FINAL(渋谷公会堂 11月5日・大阪MODA HALL 11月7日 11月8日)
関連グループ
編集PINK結成前のメンバー在籍グループ
編集- SPACE CIRCUS
- 人種熱 (ビブラトーンズの原型)
- 爆風銃 (爆風スランプの原型)
- ショコラータ
- 東京ブラボー
- 近田春夫&ビブラトーンズ
- HERO
- Gypsy(アレレのレ。後のスターダストレビュー)
- SPAZRO
- おピンク兄弟(PINKの原型)
- ルージュ(逆井オサム在籍)
PINK凍結後のメンバー在籍グループ
編集- HALO
- QUADRAPHONICS
- RAEL
- FLESH
- PUGS
- O.N.T.J
- DEMI SEMI QUAVER
- マダムピラニア
脚注
編集注釈
編集- ^ ホッピー神山もビブラトーンズの前に爆風銃に参加している。
- ^ ビブラトーンズ在籍中の両者の名義が「土肥座円陣」、「やかべカメオ」だったことにちなむ。
- ^ 「DAYDREAM TRACKS」に未発表のReflections、水の都、Solar Eclipse(ライヴ版)、Don't Stop Passengers(シングル版、初CD化)、Doctor-D Rock(リミックス、未発表)、Traveller(リミックス、初CD化)を追加。
出典
編集関連項目
編集外部リンク
編集- ワーナーミュージック・ジャパンによる紹介ページ