PAST < FUTURE
『PAST < FUTURE』(パスト・フューチャー)は、安室奈美恵の9枚目のオリジナル・アルバム。CD DVD、CDは2009年12月16日発売。PLAYBUTTONは2012年6月27日発売。
『PAST < FUTURE』 | ||||
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安室奈美恵 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2009年 | |||
ジャンル |
J-POP[1] エレクトロニック[2] ヒップホップ[2] R&B[2] テクノ[2] シンセポップ[2] | |||
時間 | ||||
レーベル | avex trax | |||
プロデュース | DSign Music, T.Kura & michico, Anthony Anderson & Steve Smith(SA TrackWorks), Hugo Lira & Thomas Gustafsson & lan-Paolo Lira, Jeff Miyahara, Nao'ymt, HIRO, U-Key zone | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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安室奈美恵 アルバム 年表 | ||||
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『PAST < FUTURE』収録のシングル | ||||
ミュージック・ビデオ | ||||
「WILD」 - YouTube 「Dr.」 - YouTube 「FAST CAR」 - YouTube 「LOVE GAME」 - YouTube 「The Meaning of Us」 - YouTube 「Defend Love」 - YouTube |
解説
編集前作『PLAY』より2年半ぶりとなるオリジナルアルバム。シングル「WILD/Dr.」の2曲に加え、リード曲「FAST CAR」、自身出演のCM『プレミアム ヴィダルサスーン』(Fashion×Music×VSキャンペーン)第4弾キャンペーンソング「MY LOVE」「COPY THAT」、DOUBLE(TAKAKO)の作詞による「LOVE GAME」、DOBERMAN INCをフィーチャリングに迎えた「FIRST TIMER」、久々のバラード曲「The Meaning Of Us」、「Dr.」の続編ソング「Defend Love」など全12曲を収録。
2012年6月27日にPLAYBUTTONが限定生産盤として発売された。
同年9月16日にデビュー20周年を記念して、CDが期間限定スペシャルプライス盤として再発売された(12月25日までの期間限定発売)。
コンセプト
編集本作は、安室の「全てを空にして新しいスタートを切りたい」という決意から、「自らの作品を自ら打ち壊すことによって新しい作品を生み、新しい時代に突入する」というコンセプトのもと制作され、前年リリースのベストアルバム『BEST FICTION』のビジュアルを自ら破るジャケットになっている[4]。発売が予告された11月上旬以降、『BEST FICTION』のジャケットビジュアルを持ち顔を隠す予約ポスターが配布され、様々な憶測を呼んでいた[4]。タイトルにも“過去より大きな未来”という意味が込められている[4]。
制作
編集「Bad Habit」は、クレイグ・デイヴィッド等海外大物アーティストから、w-inds.や倖田來未、谷村奈南、土屋アンナ、東方神起、中森明菜といった邦人アーティスト、またアジア圏で活躍するタイのアーティストタタ・ヤンに至るまで、ワールドワイドな楽曲提供・コラボを次々に実現させている多国籍コンポーザー・プロデューサー集団"Phrased Differently[5]"が制作。
DVDには新曲4曲を含む6曲のミュージック・ビデオを収録。「FAST CAR」のビデオは、『ヴィダルサスーン』第3弾のキャンペーンテーマでもある中世ブルジョワゴージャスの世界をモチーフに制作された[6]。また「Defend Love」のビデオでは、アニメ『機動戦士ガンダム』とのコラボレーションが実現し、「Dr.」に続きフルアニメーションで制作された[7]。楽曲は「守るべき愛(世界)」をテーマに制作されたもので、劇中では主人公アムロ・レイと共演している[7]。
リリースマーケティング、プロモーション
編集本作を引っさげて、翌2010年4月から11月までホールツアー『namie amuro PAST < FUTURE tour 2010』を開催。自身最多公演数かつ女性ソロアーティスト最多公演数の更新となる80公演を記録する、約8ヵ月にも及ぶロング・ツアーとなり約21万人を動員した。また、このツアーの東京公演の模様が収録されたライブDVD『namie amuro PAST < FUTURE tour 2010』も2作連続かつ通算4作目のミュージックDVDランキング首位となっている[8]。
チャート成績
編集本作の首位獲得により、10代・20代を経て30代の各年代でオリジナル・アルバムの首位を獲得したことになり、ソロアーティストとしては初の記録となった[9]。さらに日本を含むアジア5ヶ国・地域でも首位を獲得し、日本人女性アーティストとしては史上初の記録となった[10]。
累計出荷枚数は69.6万枚(2010年3月末現在)[11]。累計売上枚数は57.6万枚。
収録曲
編集CD・PLAYBUTTON
編集- FAST CAR - [3:19]
- 作詞:TIGER
作曲:Anne Judish Wik/Ronny Svendsen/Robin Jensen/Nermin Harambasic/Chris Young
編曲:DSign Music - 今作のリード曲
- 作詞:TIGER
- COPY THAT - [4:24]
- LOVE GAME - [3:38]
- 作詞:DOUBLE
作曲:Anthony Anderson/Joleen Belle/Jaden Michaels/Steve Smith
編曲:SA TrackWorks Productions
- 作詞:DOUBLE
- Bad Habit - [3:09]
- 作詞:TIGER
作曲:Hugo Lira/Thomas Gustafsson/Negin/lan-Paolo Lira
編曲:Hugo Lira, Thomas Gustafsson & lan-Paolo Lira
- 作詞:TIGER
- Steal my Night - [3:31]
- 作詞:Kanata Okajima/Jeff Miyahara
作曲・編曲:Jeff Miyahara
- 作詞:Kanata Okajima/Jeff Miyahara
- FIRST TIMER feat. DOBERMAN INC - [5:23]
- 作詞:michico/DOBERMAN INC
作曲:T.Kura & michico/DOBERMAN INC
編曲:T.Kura
- 作詞:michico/DOBERMAN INC
- WILD - [3:18]
- Dr. - [5:38]
- 作詞・作曲・編曲:Nao'ymt
- 35thシングル2曲目
- P&G『プレミアム ヴィダルサスーン』Fashion×Music×VSキャンペーン・ソング(「ブルジョワ・ゴージャス」篇)
- Shut Up - [4:07]
- 作詞・作曲・編曲:Nao'ymt
- MY LOVE - [4:03]
- 作詞・作曲・編曲:HIRO
- P&G『プレミアム ヴィダルサスーン』Fashion×Music×VSキャンペーン・ソング(「リボーン」篇)
- The Meaning Of Us - [4:27]
- 作詞:MOMO"mocha"N.
作曲:MOMO"mocha"N. & U-Key zone
編曲:U-Key zone - BeeTVドラマ『女たちは二度遊ぶ』主題歌
- 作詞:MOMO"mocha"N.
- Defend Love - [4:03]
- 作詞・作曲・編曲:Nao'ymt
DVD
編集- FAST CAR (Music Video) - [3:25]
- ディレクター:久保茂昭
振付:KAORU、SHUN
- ディレクター:久保茂昭
- LOVE GAME (Music Video) - [3:56]
- ディレクター:久保茂昭
振付:SHUN
- ディレクター:久保茂昭
- WILD (Music Video) - [3:22]
- ディレクター:Caviar
振付:TETSUHARU
- ディレクター:Caviar
- The Meaning Of Us (Music Video) - [4:35]
- ディレクター:久保茂昭
- Dr. (Music Video) - [5:54]
- Defend Love (Music Video) - [4:26]
- ディレクター:TANAKAZOO & 田中裕介
参加ミュージシャン
編集- Additional Musician
- T.KURA:All Instruments (#2,6,7)
- Nao'ymt:All Instruments (#8,12)
- DSign Music:Programmed & All Instruments (#1)
- SA Trackworks:Programmed & All Instruments (#3)
- Hugo Lira:Programmed & All Instruments (#4)
- イアン・パオロ・リラ:Programmed & All Instruments (#4)
- トーマス・グスタフソン:Programmed & All Instruments (#4)
- Jeff Miyahara:All Instruments (#5)
- HIRO:All Instruments (#10)
- U-Key zone:All Instruments (#11)
- 大村真司:Guitar (#9)
- T$UYO$HI:Bass (#9)
- DOBERMAN INC:Guest Vocals (#6)
- MICHICO:Backing Vocals (#6)
発売形態
編集形態 | 発売日 | 品番 | ジャケット | 備考 |
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CD DVD | 2009年12月16日 | AVCD-38010/B | ジャケットA | 初回限定デジパック仕様。予約者限定特典オリジナルポスター。 |
CD | AVCD-38011 | ジャケットB | ||
2012年9月16日 | AVCD-38611 | 期間限定スペシャルプライス盤。 | ||
PLAYBUTTON | 2012年6月27日 | AQZD-50741 | ジャケットA | 限定生産盤。 |
脚注
編集- ^ Past Future by Namie Amuro on iTunes iTunes. 2018年8月25日閲覧。
- ^ a b c d e Namie Amuro - PastFuture at Discogs Discogs. 2018年8月25日閲覧。
- ^ Amazon.co.jp: Best of 2010 ミュージック(2012年7月30日時点のアーカイブ)
- ^ a b c 安室奈美恵が“過去の安室”を破る!? 斬新アイデアの新譜アートワーク解禁 ニュース-ORICON STYLE-
- ^ Phrased Differently Official Website
- ^ 安室奈美恵、“あの大ヒットベストを引き裂く”新ヴィジュアルを発表 / BARKS ニュース
- ^ a b 安室奈美恵、ガンダムのアムロ・レイとの共演で夢叶う「安室、いきまーす!!」 ニュース-ORICON STYLE-
- ^ 安室奈美恵、最新ライブDVDが堂々の1位獲得!CDJournal.comニュース 2010年12月22日
- ^ 30代でもアルバム1位、安室奈美恵が女性初10~30代首位制覇 ニュース-ORICON STYLE-
- ^ 安室奈美恵、アジア5ヶ国・地域でアルバムNo.1 日本人女性アーティスト初の快挙 ニュース-ORICON STYLE-
- ^ “エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 2010年3月期連結業績説明資料” (PDF). エイベックス (2010年5月13日). 2010年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月28日閲覧。