MrBeast
MrBeast(ミスター・ビースト、1998年5月7日 - )は、アメリカ合衆国のYouTuberであり慈善家である。本名はジェームズ・ステファン・ドナルドソン(James Stephen Donaldson)。彼は高価なスタントを中心としたYouTube動画のジャンルを開拓したことで知られている[1]。2024年9月現在、メインチャンネルの登録者数は約3.3億人を超え、世界1位である。また、彼はメインチャンネル以外にもゲームチャンネルなどの複数のチャンネルを運営しており、それらを総計すると5億人を超える[2]。
MrBeast | ||||||||||||||||
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2023年のMrBeast | ||||||||||||||||
人物 | ||||||||||||||||
生誕 |
James Stephen Donaldson (ジェームズ・ステファン・ドナルドソン) 1998年5月7日(26歳) アメリカ合衆国 ノースカロライナ州グリーンビル | |||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | |||||||||||||||
身長 | 194 cm (6 ft 4 in) | |||||||||||||||
サイン | ||||||||||||||||
YouTube | ||||||||||||||||
チャンネル |
ミスタービースト MrBeast Gaming MrBeast 2 Beast Reacts Beast Philanthropy | |||||||||||||||
活動期間 | 2012年 - | |||||||||||||||
ジャンル |
エンターテインメント コメディ | |||||||||||||||
登録者数 |
3.16億人(ミスタービースト) 4530万人(MrBeast Gaming) 4590万人(MrBeast 2) 3460万人(Beast Reacts) 2540万人(Beast Philanthropy) | |||||||||||||||
総再生回数 |
592億7416万4746回(ミスタービースト) 82億1905万156回(MrBeast Gaming) 回(MrBeast 2) 63億1539万2709回(Beast Reacts) 9億3248万5537回(Beast Philanthropy) | |||||||||||||||
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チャンネル登録者数・総再生回数は 2024年9月23日時点。 |
ドナルドソンは、MrBeast Burger、Feastablesの創設者であり、Arbor Day Foundationの募金活動であるTeam Treesの共同創設者でもある。同団体は、キャンペーンのために2300万ドル以上を集めた[3]。また、Ocean ConservancyとThe Ocean Cleanupの募金活動であるTeam Seasの共同創設者でもあり、3000万ドル以上を集めている[4]。ドナルドソンは、2020年、2021年、2022年、2023年のストリーマー賞で4年連続でクリエイター・オブ・ザ・イヤー賞を受賞し、2022年と2023年のキッズ・チョイス・アワードでも2度、Favorite Male Creator賞を受賞した。2023年には、タイム誌によって世界で最も影響力のある100人の1人に選ばれた[5]。
フォーブスの公表した「2021年に最も稼いだYouTube Star」にて世界1位、約62億円を稼ぎ、YouTuber歴代世界1位の年間収入記録を保有している[6]。
生い立ち
編集1998年5月7日[7]、ノースカロライナ州グリーンビルで父スティーブン[8]と母スーの間に生まれた[9]。
2016年、ドナルドソンは、この地域の厳格な小さな福音主義キリスト教の私立高校であるグリーンビル・クリスチャン・アカデミーを卒業した。ドナルドソンは高校時代にクローン病と診断されたことを公言している[10][11]。イーストカロライナ大学に短期間通ったが中退した[12]。ドナルドソンの兄もYouTuberで、CjTheseDays(旧名MrBro)と名乗っており、2023年4月の時点で登録者数は434万人以上いる[13]。
経歴
編集初期のキャリア(2012年 - 2017年)
編集2012年2月、13歳の時に「MrBeast6000」というハンドルネームで初めてYouTube動画をアップロードした[14]。初期のコンテンツは、主にMinecraftとCall of Duty:Black Ops 2に焦点を当てており、他のYouTuberの財産を推定する動画[15]、これからYouTubeを始めるクリエイターへのヒントとなる動画、YouTubeドラマに関するコメントなど多岐にわたっている。このチャンネルの初期には、ドナルドソン自身はほとんど動画に出演していない[14]。
2013年7月時点で、当時「That-dude」と名付けられていた彼のチャンネルの登録者数は約240人であった[16]。
2015年から2016年にかけて、同サイトで発見したYouTuberの紹介文を丸めてからかう「最悪のイントロ」シリーズの動画で、同プラットフォームでの人気を獲得し始め[17]、2016年半ばまでに、ドナルドソンの登録者数は約3万人に達した。その年の秋には、YouTuberとしてフルタイムのキャリアを追求するためにイーストカロライナ大学を中退した[18]が、母親はこれを認めなかった為、実家から追い出される。
チャンネルが成長するにつれて、ドナルドソンは4人の幼なじみ (クリス・タイソン、チャンドラー・ハロウ、ギャレット・ロナルズ、ジェイク・フランクリン) を雇った[12]。
人気の上昇(2017年 - 2020年)
編集2017年1月、口で10万まで数えるほぼ1日がかりの動画を公開した。このスタントには40時間かかり、「24時間以内に収める」ために一部を早めた[19]。翌月、「Counting to 200,000 (Road to a Mil)」と題した後続動画がアップされたが、これも55時間フルカウントしたためにYouTubeのアップロード制限を超えたために早める必要があったと言う。この時期、100個のメガホンを使ってガラスを割ろうとしたり、1時間ペンキが乾くのを見たり[20]、24時間水中に滞在しようとしたり(結局健康問題で失敗)、ハンドスピナーを1日回そうとしたが失敗するなど、スタントでも人気を集めた[21]。2018年までに奇抜なスタントを通して100万ドルを寄付し、「YouTubeの慈善家」という称号を得ている[12]。
2018年に起きた大登録者戦争の間、ドナルドソンはピューディパイがT-Seriesよりも多くの登録者を獲得できるように、看板や多数のテレビやラジオの広告を購入した[22]。スーパーボウルLIIIでは、彼は自分とチームのために複数の席を購入し、彼らのシャツには「Sub 2 PewDiePie」と書かれていた[23]。
2019年3月、ロサンゼルスでエーペックスレジェンズと共同で賞金20万ドル(2試合行われ、1試合10万ドルのゲーム収益を上げる)のリアルバトルロイヤル大会を企画・撮影した。イベントと賞金プールは、Apex Legends発行元のエレクトロニック・アーツのスポンサーになった[24]。
2019年11月の動画では、偽札を使ったとして非難された。彼は後に、無料のお金を手に入れようと殺到する人々によって引き起こされる潜在的な安全性とセキュリティリスクを軽減するために偽札を使用したと説明し、その後、偽札を全員のための本物の小切手に交換したと主張した[12]。
2020年4月、32人のインフルエンサーと25万ドルの大賞をかけたジャンケン大会ストリームを作成し、当時、同時視聴者数662,000人のYouTubeで最も見られたオリジナルライブイベントとなった。このイベントは最終的にナデショットが勝利した[25]。
YouTubeでの成功(2021年 - 現在)
編集2021年1月1日、動画「Youtube Rewind 2020, Thank God It's Over」を公開した[26]。彼は2020年11月にYouTubeがRewindを作らないと発表した数日後に、Rewindを作ると発表していた。動画では、YouTuberは「Rewindでもっと発言権を得るべき」と考えていたと説明し[26]、その思いから、"数百人のYouTuber"を呼ぶことにしたという。動画の最後でドナルドソンはピューディパイにエールを送り、彼と彼の2018年のRewindがドナルドソンのRewind(いずれもエディターのFlyingKitty、Dolan Dark、Grandayyが出演するRewindで、Party in Backyardの楽曲を使用)のインスピレーションになったことを挙げている[26]。
2021年3月、Jellysmackと契約を結び、同社がSnapchatとFacebookでの彼のビデオコンテンツの配信を独占的に管理することになった[27][28]。
2021年11月、Netflixのテレビシリーズ『イカゲーム』を実際に再現した動画『イカゲームを現実世界で再現してみた!』をアップロードした。この動画は2024年6月10日の時点で6億1000万回以上の視聴を集め[29]、ドナルドソンの最も見られたYouTube動画となり、2021年に最も見られたYouTube動画にもなっている[30]。
さらにこの動画の影響で登録者を1か月で約1000万人増やし、4つのチャンネルを越して世界5位、個人YouTuberでは世界第二位まで成り上がった。そして2021年で3700万人も登録者を獲得して1年で最も登録者が増加したチャンネルとなった。
2021年12月、15人の競技者を集め、100万ドルの大賞をかけた第3回インフルエンサートーナメントを作成した。トーナメントはカリフォルニア州ロサンゼルスにあるイングルウッドのSofiスタジアムで直接行われ、課題は2ラウンドで構成されていた。トーナメントの第1ラウンドでは、15人の競技者が10種類のチャレンジを行い、第2ラウンドでは、第1ラウンドのチャレンジを勝ち抜いた10人の競技者が、極限のかくれんぼを行い、トーナメントは最終的にザック・キングが優勝した[31][32][33]。
2022年1月、フォーブスはMrBeastをYouTube高収入クリエイターとしてランク付けし、2021年の推定収入額は5400万ドル(約54億円)とした。フォーブスはまた、2021年の収入は2020年のフォーブスセレブリティ100の40位で、2020年のヴィン・ディーゼルやルイス・ハミルトンと同額を稼いでいると述べている[34][35]。
2022年7月28日、保有するメインチャンネルの登録者数が1億人を超え[36][37]、さらに同年11月15日、ドナルドソンはPewDiePieの登録者を越して個人経営のYouTuberとしては1番目のYouTubeチャンネルとなった[38]。
2022年12月4日、ゲームフォートナイトのワンタイムイベント終了後、チャプター4シーズン1のトレーラーにてドナルドソンが映り込み、コラボが確定された[39]。その後、2022年12月18日にフォートナイト内にて賞金100万ドル(約1億円)のクリエイティブ大会(MrBeastのエクストリームサバイバルチャレンジ)が開催。内容は、大会の優勝者には100万ドル、上位10万位のプレイヤーにはゲーム内アイテムであるBeastブレラが贈られるというものであった[39]。
2022年でも3820万人の登録者を獲得して去年と同様1年で最も登録者が増加したチャンネルとなり、2023年6月3日、SET-indiaの登録者を超えて世界3位、さらに同月15日にCocomelonの登録者を超えて世界2位に到達した。
同年8月には日本を訪れた際の動画が公開された。動画内では、彼らが街中でマリオカート風のゴーカートに乗り、全日本戸山流居合道連盟の道場で「サムライの流儀」を学び、チームラボプラネッツ TOKYO DMM.comを貸切にする様子が写された。最後に富士急ハイランドを貸切にした際にはかつての世界一の登録者を誇ったピューディパイと初めて相対し、一緒に絶叫マシンを楽しんだ[40]。
同年10月15日、登録者がT-Seriesに次ぐ2番目に2億人を超えた[41]。
2023年は過去2年を遥かに上回る9930万人の登録者を獲得し、1年で最も登録者が増加したチャンネルの世界記録を更新した。
2024年6月2日、登録者が2.67億人に到達し、T-Seriesを超えて世界1位のチャンネルとなった[42]。同年7月10日には、世界で初めて登録者が3億人を超えた[43]。
ビジネス
編集Finger on the App
編集2020年6月、ドナルドソンはブルックリンを拠点とするアート集団MSCHFと共同で、「フィンガー・オン・ザ・アプリ」と題した1回限りのマルチプレイヤーモバイルゲームをリリースし、アプリ内でスマホ画面に指をかざし、最後に指を離した人が25000ドルを獲得するという課題を出した[44]。結局、70時間以上アプリに指をかけ続けた4人が2万ドルずつ獲得した[45]。このゲームの成功が伝えられる中、当初、「フィンガー・オン・ザ・アプリ2」という続編が2020年の12月に開始予定であったという。しかし、ダウンロードが殺到してゲームがクラッシュし、ゲームの開発者がサーバーをアップグレードする必要が生じたため、2月に延期され、さらに2021年3月に延期された。今回のゲームでは、10万ドルの大賞が用意されていた[46]。最終的に、約51時間の競争の末、Twitterでユーザー名Swagbacon123と名乗った19歳の男性が優勝した。2位にも賞金2万ドルが贈られた[47]。
Feastables
編集2022年1月、ドナルドソンはFeastablesと呼ばれる新しい食品会社の設立を発表した。この会社は、「MrBeastBars」と呼ばれる賞品付きのチョコレートバーのブランドで立ち上げた。現在、これらのチョコレートバーには3つの味がある。この発売と同時に、100万ドル以上の賞金をかけた懸賞を実施し、そのうちの10人の大賞受賞者には、将来ビデオでチョコレート工場を競う機会が与えられることになった[48]。このビデオは 2022 年 6 月に公開され、ゴードン・ラムゼイがケーキの審査員を務め、50 万ドルの賞金が授与された。2022年2月2日、Feastablesは、懸賞に賞品を提供するためにTurtle BeachCorporationおよびRoccatとのパートナーシップを発表した。
MrBeast Burger
編集2020年12月19日 Virtual Dining Concepts, LLCと提携して設立、開発したアメリカの配達専用 ファーストフードレストラン[49]。
最初の店舗は、2020年11月10日にノースカロライナ州ウィルソンに正式にオープンした。さまざまなハンバーガー、フライド ポテト、デザート、および飲み物で構成されるメニューを特徴としている。
Lunchly
編集2024年9月、スナックキットの「Lunchly」ブランドを発表した。このブランドは、YouTuberのKSIとローガン・ポールとの合弁事業として設立された[50]。
Lunchlyは、ランチキットのマーケティング戦略と栄養価に疑問を呈する人から、さまざまなソーシャルメディアプラットフォームでかなりの批判に直面した。特に、YouTuberのDanTDMは、X(旧Twitter)プロフィールに「これは、販売している人々を信頼することしか知らない子供たちに、くだらないものを売っている」と投稿して、Lunchlyへの不満を表明した[51]。
Mr. Beast
編集2023年、MrBeastの以前のYouTube動画を放送するFASTチャンネル「Mr. Beast」がRoku Channelサービスで放送を開始した。
ビースト・ゲームズ
編集2024年3月、ドナルドソンとアマゾンMGMスタジオは、Amazon Prime Videoで独占放送される新しいリアリティ番組「ビースト・ゲームズ」を制作する計画を発表した。これは、1000人の出場者が500万ドルの賞金を競うというもの[52]。
告発と訴訟
編集クリス・タイソンに対する告発
編集2024年7月24日、ドナルドソンは、メンバーの1人であるクリス・タイソンへの複数の未成年者に対する不適切な行為や元従業員への性的行為の圧力の疑惑が浮上した後、タイソンをメンバーから外した[53]。しかし、タイソンは自らの声明を発表し、自ら脱退し、脱退の決定は双方の合意によるものだと述べた[54][55]。被害者とされる人物の1人は当初、この疑惑に対して、自分が調教されたことを否定し、「大規模な嘘と真実のねじ曲げ」と呼び、タイソンは「いくつかの過激なジョークを言った」だけだと主張した[56][57]。彼は後に声明を撤回し、会話は年齢にふさわしくなかったと述べ、当時は自分が未成年で不正行為を認識していなかったことを認めた[58]。ドナルドソンは声明を発表し、「このような容認できない行為に嫌悪感と反対」を表明し、さらに調査するために独立調査員を雇っていると述べた[59]。その後、この問題に関係する人々が参加しているタイソンのDiscordサーバーから、露骨な会話が含まれているとされる50万件のメッセージがGitHubに流出した。その後、GitHubは規約違反を理由にメッセージを削除した[53]。
ドナルドソンに対する告発
編集2024年7月24日、MrBeastスタジオの元従業員の1人が、ドナルドソンが不正なコンテストを行い、違法な宝くじを運営し、ファンを騙していると非難するYouTube動画を公開した[60]。2つ目の動画では、投稿者は別の元従業員にインタビューし、劣悪な労働環境や、未成年者への暴行で起訴された性犯罪者をドナルドソンが雇用したことを語った。投稿者はまた、ドナルドソンのカメラマンが複数の女性に性的嫌がらせをしたと主張した[61]。 2本目のビデオが公開される前、ドナルドソンは最高人事責任者、最高財務責任者、法務顧問を雇用し、従業員に感受性トレーニングを実施することを約束していた。
ビースト・ゲームズ訴訟
編集2024年9月、ビースト・ゲームの元出場者を代表する集団訴訟が、ドナルドソン、アマゾン、および関連制作会社に対してロサンゼルス上級裁判所に提起された。訴訟では、ビースト・ゲームの出場者が広範囲にわたる虐待、セクハラ、未払いの経費や賃金を経験したと主張した[62][63]。また、これらの違反はネバダ州の税額控除を得る目的で行われたと主張した[64]。
慈善活動
編集Team Trees
編集2019年10月25日、ドナルドソンと元NASAのエンジニアでYouTuberのマーク・ローバーは、YouTubeで「#TeamTrees」という共同募金チャレンジイベントを開催した。2020年1月1日までにアーバーデイ財団に2000万ドルを集め、"遅くとも2022年12月までに "木を植えることを目標としている。寄付金はすべてアーバーデイ財団に送られ、財団は寄付金1ドルにつき1本の木を植えることになっている。Rhett & Link、マシュメロ、iJustine、Marques Brownlee、The Slow Mo Guys、ニンジャ、Simone Giertz、Jacksepticeye、Smarter Every Dayなどの著名なYouTuberがこのアイデアに注目した。2019年10月にアメリカの国立公園で木が植えられ始めた[65][66]。
同年12月19日に、$20,000,000の目標が突破された[67]。これまでチーム・ツリーは世界中で900万本の木を植え、2022年に終了する予定である。また、このプロジェクトは企業幹部のジャック・ドーシー、スーザン・ウォシッキー、イーロン・マスク、Tobias Lütkeから多額の寄付を受けている[68]。ディスカバリー、ベライゾン、Plants vs. Zombiesなどの企業も支援に乗り出した。
Beast Philanthropy
編集2020年9月17日、慈善活動を目的としたYouTubeチャンネル「Beast Philanthropy」が開設された[69]。チャンネルの最初の動画で、ドナルドソンは慈善団体とフードバンクを発表し、以前の動画に出演していたダレン・マーゴリアスをエグゼクティブディレクターに任命した[70]。チャンネルの説明によると、広告収入、ブランド取引、商品販売の100%が慈善団体に寄付されているという[71]。
Beast Philanthropyの注目すべき取り組みとしては、故郷のグリーンビルに七面鳥1万羽を寄贈したこと[72]、アフリカの子供たちに靴2万足寄付したこと[73]、きれいな水へのアクセスが限られているアフリカの村のために井戸100基を建設したこと[74]、さまざまな学校に30万ドル相当の技術を寄贈したこと[75]などがある。
Team Seas
編集2021年10月29日、ドナルドソンとロバーは、「#TeamSeas」と題した別の共同チャレンジイベントをYouTubeで開催した。このプロジェクトの目標は、2022年1月1日までに海洋汚染を減らすために3000万ドルを集めることだった。この3000万ドルの目標は、海、川、ビーチから3000万ポンドのプラスチックやその他の廃棄物を除去するための資金となる。ドナルドソンとロバーは、AzzyLand、DanTDM、TommyInnit、LinusTechTips、TierZoo、LEMMiNO、The Infographics Show、Hannah Stocking、Dhar Mann、Marques Brownleeなど数千人のコンテンツ制作者を巻き込み、さらにBENとTubeBuddyのイニシアチブで全世界800万のクリエーターと提携して資金調達を促進した[76][77]。
世間のイメージ
編集2024年7月現在、MrBeastはYouTubeで最も登録者数の多いチャンネルであり、インドのT-Seriesを上回っている[78]。2021年2月にInsiderが実施した世論調査では、回答者の70%が彼に対して好意的な見方をしており、12%が否定的な見方をしていることがわかった[79]。また、ドナルドソンが慈善活動を娯楽の一形態として示す方法は、彼に対して非常に肯定的なイメージを構築している。
しかし、一部の批評家はドナルドソンの動機と倫理に疑問を呈している。ソーシャルメディアのユーザーはドナルドソンが貧困を利用して再生回数を得ていると非難し、彼のコンテンツを「チャリティーポルノ」とみなした[80]。彼の慈善活動は、社会の不平等の根本原因に対処していないと批判されている[81]。これに対してドナルドソンは、Beast Philanthropyやその動画から利益を得ておらず、収益はすべて慈善活動に寄付されると主張した。彼はまた、体系的な問題を解決する上での政府の役割の重要性を強調した[82][83]。
2023年、タイム誌は彼をタイム100リストに掲載し、YouTuber仲間で元NASAエンジニアのマーク・ローバーはそのエントリについて「彼はイカゲームを現実に再現したり1000人の盲人の目の手術費用を負担したりして、常にクリエーターのハードルを上げています」と書いた[84]。
2022年9月のポッドキャストで、ドナルドソンは20年後くらいにアメリカ大統領選への出馬を検討するとコメントしている。彼は、米国は「若い大統領のための期限」だと付け加えた[85][86]
フィルモグラフィ
編集公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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2023 | ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック! Teenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem |
タイムズクエア・ガイ | 声の出演 |
2024 | カンフー・パンダ4(原題) Kung Fu Panda 4 |
パンダ・ピッグ | 声の出演 |
受賞・ノミネート
編集- その他
年 | 賞 | カテゴリー | 結果 | 参照 |
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2019 | 9th Streamy Awards | ブレイクアウト・クリエイター | 受賞 | [87] |
アンサンブル・キャスト | ノミネート | |||
クリエイター・オブ・ザ・イヤー | ノミネート | |||
2020 | 12th Annual Shorty Awards | ユーチューバー・オブ・ザ・イヤー | 受賞 | |
10th Streamy Awards | クリエイター・オブ・ザ・イヤー | 受賞 | [88][89] | |
ライブ・スペシャル | 受賞 | |||
ソーシャルグット クリエイター | 受賞 | |||
ソーシャルグット | 受賞 | |||
2021 | 2021 Kids' Choice Awards | 好きな男性YouTuber | ノミネート | [90] |
11th Streamy Awards | クリエイター・オブ・ザ・イヤー | 受賞 | [91] | |
2022 | 2022 Kids' Choice Awards | 好きな男性クリエイター | 受賞 | [92] |
12th Streamy Awards | クリエイター・オブ・ザ・イヤー | 受賞 | [93][94] | |
コラボレーション賞 | ノミネート | |||
ソーシャルグット クリエイター | 受賞 | |||
クリエイター・プロダクト | ノミネート | |||
エディット賞 | ノミネート | |||
ブランド・エンゲージメント | 受賞 | |||
ソーシャル・インパクト・キャンペーン | ノミネート | |||
2023 | 2023 Kids' Choice Awards | 好きな男性クリエイター | 受賞 | [95] |
脚注
編集- ^ Alexander, Julia (2019年10月25日). “MrBeast changed YouTube and launched an entire genre of expensive stunt content” (英語). The Verge. 2023年6月12日閲覧。
- ^ Gairola, Ananya. “MrBeast Hits 150M Subscribers On YouTube: Here's How Much He Makes - Alphabet (NASDAQ:GOOG), Alphabet (NASDAQ:GOOGL)” (English). Benzinga. 2023年6月12日閲覧。
- ^ “Help Us Plant 24 Million Trees - Join #TeamTrees” (英語). teamtrees.org. 2024年6月2日閲覧。
- ^ “Help us remove 30 million pounds of trash by January 1st, 2022 - Join #TeamSeas” (英語). teamseas.org. 2024年6月2日閲覧。
- ^ “The 100 Most Influential People of 2023” (英語). Time. 2024年6月2日閲覧。
- ^ “世界で最も稼ぐユーチューバーは25歳で年収62億円のMrBeast”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) (2022年1月18日). 2022年5月15日閲覧。
- ^ “MrBeast makes a name for himself with expensive stunts and philanthropy” (英語). www.yahoo.com (2020年10月23日). 2023年6月12日閲覧。
- ^ MyNewsGH (2023年5月26日). “MrBeast Parents: Meet Stephen Donaldson and Mrs. Donaldson” (英語). MyNewsGh. 2023年6月12日閲覧。
- ^ Stokel-Walker, Chris (2022年11月18日). “New YouTube king MrBeast: amateur poster who became $54m-a-year pro” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2023年6月12日閲覧。
- ^ 『#1788 - Mr. Beast』2022年3月7日 。2023年6月12日閲覧。
- ^ “What Disease Does YouTuber MrBeast Have?” (英語). Distractify (2020年12月18日). 2023年6月12日閲覧。
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- ^ a b “21-year-old YouTuber MrBeast was one of the most-viewed YouTube creators in 2019 - check out how he got his start and found success with elaborate stunts and giveaways”. Business Insider. 2023年6月12日閲覧。
- ^ “The North Carolina Kid Who Cracked YouTube’s Secret Code” (英語). Bloomberg.com. (2020年12月22日) 2023年6月12日閲覧。
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- ^ Asarch, Steven (2019年4月2日). “YouTuber Mr. Beast Pulled off a Real Battle Royale” (英語). Newsweek. 2023年6月12日閲覧。
- ^ “Millions of people watched YouTuber 'MrBeast' count to 100,000”. Business Insider (2017年1月12日). 2019年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月12日閲覧。
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- ^ Grasso, Samantha (2017年5月27日). “Watch these dudes attempt to set a new fidget spinner record” (英語). The Daily Dot. 2023年6月12日閲覧。
- ^ “YouTuber 'MrBeast' Buys Smorgasbord Of Advertising To Help PewDiePie Stay Ahead Of T-Series” (英語). Tubefilter (2018年10月29日). 2024年6月2日閲覧。
- ^ Report, Staff (2019年2月5日). “YouTubers MrBeast, Jake Paul spotted at Sup Dogs” (英語). The East Carolinian. 2024年6月2日閲覧。
- ^ “MrBeast Hosts Real-life Battle Royale Tournament” (英語). AP NEWS (2021年12月16日). 2023年6月12日閲覧。
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- ^ a b c “MrBeast's "YouTube Rewind 2020, Thank God It’s Over”” (英語). Exclusive Hollywood. 2023年6月12日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Spangler, Todd (2021年4月7日). “MrBeast Signs Exclusive Snapchat, Facebook Video Distribution Pact With Jellysmack” (英語). Variety. 2023年6月12日閲覧。
- ^ “MrBeast Signs Exclusive Facebook, Snapchat Distribution Deal With Jellysmack” (英語). Tubefilter (2021年4月7日). 2023年6月12日閲覧。
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- ^ “MrBeast’s Third 'Creator Games' To Host Bella Poarch, Logan Paul, With $1 Million Prize” (英語). Tubefilter (2021年12月14日). 2023年6月12日閲覧。
- ^ “MrBeast Hosts Stunning Million-Dollar Tournament Featuring Some of YouTube's Biggest Stars”. EssentiallySports (2021年12月17日). 2023年6月12日閲覧。
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