LANDSALE
1980年に発売したP-MODELのアルバム
LANDSALE(ランドセル)は、日本の音楽グループであるP-MODELの2枚目のスタジオ・アルバム。1980年4月25日、ワーナー・パイオニアより発売。
『LANDSALE』 | ||||
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P-MODEL の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1980年2月[1] Aoi Studio 1st | |||
ジャンル |
ロック テクノポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・パイオニア | |||
プロデュース | P-MODEL | |||
P-MODEL アルバム 年表 | ||||
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『LANDSALE』収録のシングル | ||||
概要
編集- 前作『IN A MODEL ROOM』より9ヶ月ぶりの作品。
- タイトルはランドセルと売国奴(Landsale)のダブル・ミーニング。
- 1曲目の「オハヨウ」を除けば、基本的には前作を踏襲したテクノポップ・パンクロック的な曲調で構成されている。今作はベースの秋山勝彦が制作した楽曲も収録されている。
- 1999年に発売されたアルバム『VIRTUAL LIVE-2』でフルリメイクされたが、「タッチミー」や「地球儀」のみ収録されなかった。
楽曲解説
編集- オハヨウ
- ULTRAVOXの楽曲「My Sex」のオマージュ。後にリアレンジされ、「オハヨウⅡ」として『SCUBA』に収録される。
- タッチ ミー
- ボーカルは秋山。解凍期にもリアレンジされて披露されていた。
- ナ・カ・ヨ・シ
- 当時メンバー間の不仲説が流れていた事に対する皮肉を歌った曲。
- ミサイル
- 本アルバム発売1ヶ月後の1980年5月25日に3rdシングルとしてリカットされている。
- 解凍期にリアレンジされて披露されており、2010年には『突弦変異』で平沢によるセルフカバーがされている。
- 2003年にはTHE SWITCH TROUTがカバーしており、POLYSICSのハヤシヒロユキがボーカルとして参加している。(アルバム「隼エレクトリック」収録)
- I AM ONLY YOUR MODEL
- 間奏に「サンシャイン・シティー」のイントロのフレーズが使用されている。
- 1982年のライブでは、やぎさんゆうびんの替え歌を歌詞に用いた「クロシロクロシロクロシロクロシ」という曲が演奏された。
- 異邦人
- P-MODELの前身バンドであるMANDRAKE時代から存在する曲。
当初は前作『IN A MODEL ROOM』に収録される予定だったものの「ハード過ぎる」としてボツになり、再アレンジの上本作に収録された。 - 地球儀
- 曲数が足りず急遽作った曲。P-MODELのライブでは1回しか披露されていない。
後にP-MODELメンバーとなる高橋芳一が、2013年に秋山の許可を得てカバーしている[※ 1]。
収録曲
編集- 全編曲:P-MODEL
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「オハヨウ(Ohayō)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
2. | 「ダイジョブ(Daijob)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
3. | 「「ラヴ」ストーリー(「Love」Story)」 | 田中靖美 | 田中靖美 | |
4. | 「ドクター・ストップ(Doctor Stop)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
5. | 「タッチ ミー(Touch Me)」 | 秋山勝彦 | 秋山勝彦 | |
6. | 「ナ・カ・ヨ・シ(Na-Ka-Yo-Shi)」 | 秋山勝彦 | 秋山勝彦 | |
7. | 「ミサイル(Missile)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
8. | 「リトル ボーイ(Little Boy)」 | 田中靖美 | 田中靖美 | |
9. | 「I AM ONLY YOUR MODEL」 | 平沢進 | 平沢進 | |
10. | 「ワン ウェイ ラヴ(One Way Love)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
11. | 「異邦人(Ihōjin)」 | 平沢進 | 平沢進、田中靖美 | |
12. | 「地球儀(Chikyūgi)」 | 秋山勝彦 | 秋山勝彦 | |
合計時間: |
リリース履歴
編集リリース日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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1980年4月25日 | ワーナー・パイオニア | LP | K-10020W | |
カセットテープ | LKF-5038 | |||
1992年1月25日 | ワーナーミュージック・ジャパン | CD | WPCL-604 | |
2003年10月20日 | SS RECORDS | SS-102 | デジタルリマスタリング、紙ジャケット仕様[2] | |
2017年7月25日 | SS RECORDINGS | SS-102A | W紙ジャケット仕様(2017年EDITION)[3] | |
2021年1月20日 | SHM-CD | SS-1002A | W紙ジャケット仕様[4] |
参加ミュージシャン
編集- P-MODEL
- 平沢進 - ボーカル(#5以外)、ギター、シンセサイザー
- 秋山勝彦 - ベース、シンセサイザー、コーラス、ボーカル(#5)、ピアノ(#6)
- 田中靖美 - キーボード、シンセサイザー、コーラス、ピアノ(#1)
- 田井中貞利 - ドラムス
- ゲストメンバー
- 天野紀子グループ - ストリングス(#1)
脚注・出典
編集脚注
編集- ^ この曲がカバーされたライブには高橋から秋山へ共演の誘いがかかっていたが、秋山は「ソロライブに注力したい」として断っている。
出典
編集- ^ 『ロッキンf』 No.49 1980年5月号 p88、立東社。
- ^ ランドセル/P-MODEL - ウェイバックマシン(2009年11月24日アーカイブ分)
- ^ “ランドセル/P-MODEL”. SS RECORDINGS WEB. 2021年10月22日閲覧。
- ^ “ランドセル (SHM-CD EDITION)/P-MODEL”. SS RECORDINGS WEB. 2021年10月22日閲覧。