日本トップリーグ連携機構
(JTLから転送)
一般社団法人日本トップリーグ連携機構(にほんトップリーグれんけいきこう、略称JTL)は、日本の団体球技リーグによる組織である。各リーグが集い強化活動の充実及び運営の活性化を図る目的により結成された。結成当初はアマチュア(セミプロ含む)団体球技のトップカテゴリとなるリーグが対象であったが、2016年3月28日を以ってプロリーグであるサッカーJリーグの加盟が承認された。森喜朗日本体育協会会長(当時)が初代会長に就任し、現会長は2015年5月29日より川淵三郎[1]。2021年4月1日現在10競技12リーグが加盟。
事務局が入居するトヨタ東京ビル (2017年9月25日撮影) | |
略称 | JTL |
---|---|
設立 | 2005年5月24日 |
種類 | 一般社団法人 |
法人番号 | 1011005003473 |
本部 |
東京都文京区後楽1-4-18 トヨタ東京ビル4F |
会員数 | 12 |
公用語 | 日本語 |
会長 | 川淵三郎 |
重要人物 | 森喜朗(名誉会長) |
ウェブサイト | www.japantopleague.jp |
トップリーグ間の連携を深めることで国際競技力を向上させることを最大の目的とする。
沿革
編集- 2005年5月24日 - 8競技9リーグで発足。
- 2007年6月18日 - 第1回(平成18年度)日本トップリーグトロフィー授賞式を開催。
- 2010年4月1日 - Fリーグが新規加盟。
- 2010年12月1日 - Xリーグが新規加盟。
- 2011年12月1日 - JFLが新規加盟[2]。
- 2015年5月29日 - 森喜朗会長が退任し、川淵三郎副会長が後任として会長に就任[1]。
- 2016年3月28日 - Jリーグの新規加盟を承認[3]。
- 2019年5月9日 - コンサートプロモーターズ協会と合同で一般社団法人Entertainment Committee for STADIUM・ARENAを設立[4][5]。
- 2020年10月7日 - 女子7リーグで「Woman Athletes Project(WAP)」を発足[6]。
- 2021年4月1日 - WEリーグが新規加盟[7]。
- 2021年5月14日 - インターネット配信サービス「SPOZONE」(現・SPOTV NOW)とWAP参加4リーグの独占配信契約を締結[8][9]。
現在の参加競技
編集参加組織
編集組織名 | リーグ | 競技種目 | 性別 | チーム数 | 加盟年月日 | 公式配信 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一般社団法人SVリーグ | SVリーグ | バレーボール | 男子 | 31 | 2005年5月24日 | J SPORTS | [注 1] |
女子 | 26 | ||||||
一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ | Wリーグ | バスケットボール | 女子 | 14 | バスケットLIVE | ||
一般社団法人日本ハンドボールリーグ機構 | リーグH | ハンドボール | 男子 | 13 | HANDBALL NET | ||
女子 | 11 | ||||||
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン | リーグワン | ラグビーユニオン | 男子 | 23 | J SPORTS | [注 2] | |
アジアリーグアイスホッケー実行委員会 | アジアリーグ | アイスホッケー | 5 | アジアリーグアイスホッケーTV | |||
一般社団法人ホッケージャパンリーグ | HJL | フィールドホッケー | 男子 | 16 | - | ||
女子 | 10 | ||||||
一般社団法人日本女子ソフトボールリーグ機構 | JDリーグ | ソフトボール | 女子 | 16 | スポーツナビ | [注 3] | |
一般社団法人日本フットサルトップリーグ | Fリーグ | フットサル | 男子 | 21 | 2010年4月1日 | FリーグTV | [注 4] |
ウィメンズFリーグ | 女子 | 11 | 2022年4月1日 | [注 4][注 5] | |||
一般社団法人日本社会人アメリカンフットボールリーグ協会 | Xリーグ | アメリカンフットボール | 男子 | 55 | 2010年12月1日 | rtv | |
公益社団法人日本プロサッカーリーグ | Jリーグ | サッカー | 60 | 2016年3月28日 | DAZN | [注 6] | |
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ | Bリーグ | バスケットボール | 38 | バスケットLIVE | [注 7] | ||
公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ | WEリーグ | サッカー | 女子 | 12 | 2021年4月1日 | DAZN | [注 8] |
- ^ 2024年6月までは一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ。
- ^ 2021年9月までは一般社団法人ジャパンラグビートップリーグ。
- ^ 2021年12月までは日本女子ソフトボールリーグ。
- ^ a b 2022年3月まで一般社団法人日本フットサル連盟が運営(2010年4月11日加盟)。
- ^ 運営法人統合とともに参加。なおWAPには2020年10月7日の発足とともに参加[6]。
- ^ Jリーグ加盟前は下部組織たる一般社団法人日本フットボールリーグ(JFL)が加盟していた(2011年12月1日加盟、2016年末まで)。
- ^ Bリーグ発足前は前身たるバスケットボール日本リーグ機構(JBLスーパーリーグ)→一般社団法人日本バスケットボールリーグ(JBL→NBL)が加盟していた。
- ^ WEリーグ発足前はなでしこリーグが加盟していた。
役員
編集名誉会長 | 森喜朗 | |
会長 | 川淵三郎 | 日本サッカー協会相談役 |
副会長 | 張富士夫 | 日本スポーツ協会名誉会長 |
麻生太郎 | バスケットボール女子日本リーグ名誉会長 | |
専務理事 | 市原則之 | 日本ハンドボールリーグ機構スーパーバイザー |
副専務理事 | 真下昇 | 日本ラグビーフットボール協会顧問 |
常務理事 | 嶋岡健治 | 日本バレーボールリーグ機構代表理事会長 |
西井歳晴 | バスケットボール女子日本リーグ専務理事 | |
宇津木妙子 | 日本ソフトボール協会副会長 | |
間野義之 | 早稲田大学スポーツ科学学術院教授 | |
理事 | 奥田泰久 | 日本女子サッカーリーグ専務理事 |
島田慎二 | ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ | |
吉田實 | 日本ハンドボールリーグ機構会長 | |
太田治 | 日本ラグビーフットボール協会トップリーグ部長 | |
百束英二 | 日本アイスホッケー連盟常務理事 | |
内藤貴詞 | ホッケージャパンリーグ理事 | |
寺村健人 | 日本女子ソフトボールリーグ機構リーグ委員長 | |
大立目佳久 | 日本フットサル連盟会長 | |
深堀理一郎 | 日本社会人アメリカンフットボール協会理事長 | |
原博実 | 日本プロサッカーリーグ副理事長 | |
中村和彦 | 山梨大学教育学部長・大学院教育学研究科長 | |
田口禎則 | 日本トップリーグ連携機構事務局長 | |
稲垣純一 | 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会Venue General Manager | |
監事 | 辻居幸一 | 弁護士 |
飯坂紳治 | 日本オリンピック委員会監事 | |
泉正文 | 日本スポーツ協会副会長兼専務理事 |
主なイベント
編集- SOMPOボールゲームフェスタ
- あそビバ!
- スポーツマンシップ講習会
トップリーグトロフィー
編集各リーグにおいて、当該年度において優秀な成績を収めたゼネラルマネージャーなどを表彰する目的により2006年度より創設された。
- 2006年 黒田和則(岡山湯郷Belleゼネラルマネージャー)
- 2007年 小野俊介(東京電力女子サッカー部マリーゼGM)
- 2009年 早乙女秀雄(ASエルフェン狭山FC代表)
- 2010年 榎本恵子(アルビレックス新潟レディース強化育成担当)
- 2011年 文弘宣(INAC神戸レオネッサ会長)
- 2012年 白幡洋一(ベガルタ仙台レディース代表取締役社長)
- 2013年 柘植満博(伊賀フットボールクラブくノ一チーム副代表)
- 2015年 山内渉(ノジマステラ神奈川相模原代表取締役)
- 2016年 森栄次(日テレ・ベレーザ監督)
- 日本バレーボールリーグ機構
- 優秀GM賞として表彰されている。
- 2006年
- 山下仁(JTサンダーズ部長)
- 田中俊文(久光製薬スプリングス部長)
- 2007年
- 2008年
- 2009年
- 平田逸夫(熊本県バレーボール協会理事長)
- 林孝彦(NECレッドロケッツ副部長)
- 2011年
- 春田政幸(パナソニック・パンサーズ部長)
- 内山晃(東レ・アローズ副部長)
- 2012年
- 早野容司(ジェイテクトSTINGSゼネラルマネージャー)
- 萱嶋章(久光製薬スプリングス部長)
- 2013年
- 2014年
- 河野克己(サントリーサンバーズGM)
- 肥留川正弘(上尾メディックス副部長)
- 2015年
- 窪田隆一(富士通カワサキレッドスピリッツ部長)
- 中村貴司(NECレッドロケッツゼネラルマネージャ)
- 2016年
- 横井俊広(豊田合成トレフェルサシニアゼネラルマネジャー)
- 丹羽康雄(JTマーヴェラス部長)
- 2017年
- 山野春夫(東レ・アローズ部長)
- 永田將人(デンソー・エアリービーズ部長)
- ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(旧バスケットボール日本リーグ機構→日本バスケットボールリーグ)
- 2006年 大沢茂樹(オーエスジーフェニックス顧問)
- 2007年 水澤佳寿子(レラカムイ北海道代表取締役社長)
- 2008年 山谷拓志(リンク栃木ブレックス代表)
- 2009年 山谷拓志
- 2011年 山田竜一郎(アイシンシーホース部長)
- 2013年 鎌田眞吾(リンク栃木ブレックス代表)
- 2014年 大江田孝幸(日立サンロッカーズ東京アシスタントGM)
- 2016年 鎌田眞吾
- 2017年 折茂武彦(レバンガ北海道代表取締役社長)
- 2006年 横小路喜代信(JOMOサンフラワーズ広報担当部長)
- 2007年 弓場英明(富士通レッドウェーブ部長)
- 2008年 島立登志和(山梨クィーンビーズ部長兼GM)
- 2009年 久世裕正(トヨタ自動車アンテロープス部長)
- 2011年 長崎俊也(新潟アルビレックスBBラビッツ理事統括担当)
- 2016年 髙野稔(東京羽田ヴィッキーズ代表理事)
- 2006年
- 2007年
- 山本伸二(湧永レオリックGM)
- 石黒聡(ソニーセミコンダクタ九州ブルーサクヤGM)
- 2008年
- 佐々木静夫(北陸電力ブルーサンダーGM)
- 高西宏昌(広島メイプルレッズGM)
- 2009年
- 秋田康明(大同特殊鋼フェニックスGM)
- 清長鐘治(三重バイオレットアイリスGM)
- 2010年
- 村上良平(北國銀行ハニービーGM)
- 壹岐修士(トヨタ車体BRAVEKINGSGM)
- 2011年 原田孝幸(トヨタ紡織九州Red TornadoGM)
- 2012年
- 梯広幸(ソニーセミコンダクタ BLUE SAKUYAGM)
- 水野裕矢(琉球コラソンGM)
- 2013年 秋田康明(大同特殊鋼フェニックスGM)
- 2014年 湧永寛仁(湧永レオリックオーナー)
- 2015年 藤瀬輝(トヨタ紡織九州Red TornadoGM)
- 2016年 半田信吾(豊田合成Blue FalconGM)
- 2006年 金本徹(東芝ブレイブルーパス部長)
- 2007年 武田三郎(サントリーサンゴリアスGM)
- 2008年 駿田和彦(三洋電機ワイルドナイツチーム部長)
- 2009年 座古隆教(東芝ブレイブルーパスチーム部長)
- 2010年 佐野精一郎(パナソニック ワイルドナイツチーム代表兼部長)
- 2011年 坂田正彰(サントリーサンゴリアスチームディレクター)
- 2012年 坂田正彰
- 2013年 飯島均(パナソニック ワイルドナイツチーム部長)
- 2014年 飯島均
- 2015年 飯島均
- 2016年 尾関弘樹(サントリーサンゴリアスGM)
- 2006年 セルジオ越後(日光神戸アイスバックスシニアディレクター)
- 2015年 土田英二(H.C.栃木日光アイスバックス取締役チームディレクター)
- 2016年 川村一彦(アジアリーグアイスホッケー)
- 2006年 永井東一(名古屋フラーテルホッケーチーム専務理事)
- 2007年 永井祐司(ソニー一宮BRAVIA Ladies監督)
- 2008年 田村洋二(コカ・コーラウエストレッドスパークスGM)
- 2009年 田辺俊成(セルリオ島根GM)
- 2010年 栗原実(ALDER飯能GM)
- 2011年 飛田昌広(小矢部RED OX代表)
- 2016年 山本由佳理(ソニーHC BRAVIA Ladiesコーチ)
- 2017年 長屋恭一(岐阜朝日クラブBLUE DEVILS監督)
- 2006年 大久保孝司(豊田自動織機ソフトボール部女子部長)
- 2007年 武田芳信(太陽誘電女子ソフトボール部副部長)
- 2008年 下野禎彦(ルネサステクノロジ高崎事業所副部長)
- 2009年 浦田満(トヨタ自動車女子ソフトボール部部長)
- 2010年 迫田雷蔵(日立ソフトウェア部長)
- 2011年 松原龍夫(シオノギ製薬部長)
- 2012年 青波宏一(Honda部長)
- 2013年 狩野正人(トヨタ自動車ソフトボール部部長)
- 2014年 髙本昌樹(日立部長)
- 2015年 西湯二(太陽誘電ソルフィーユ副部長)
- 2016年 深川博志(豊田自動織機シャイニングベガ部長)
- 2010年 水谷尚人(湘南ベルマーレフットサルクラブ実行委員)
- 2012年 福村景樹(エスポラーダ北海道代表)
- 2013年 桜井嘉人(名古屋オーシャンズ代表取締役GM)
- 2014年 中村恭平(府中アスレティックFC強化GM)
- 2015年 大立目佳久(日本フットサル連盟副会長)
- 2016年 大森洋(シュライカー大阪GM)
- 2010年 並河研(オービックシーガルズGM)
- 2012年 阿部敏彰(アサヒビールシルバースター監督)
- 2013年 義政孝夫(アズワンブラックイーグルス監督)
- 2014年 常盤真也(富士通フロンティアーズGM)
- 2015年 四方哲郎(パナソニック インパルス部長)
- 2016年 梅田一夫(明治安田PentaOceanパイレーツ監督)
- 2017年 鍛次茂(アサヒ飲料チャレンジャーズGM)
- 2012年 岩本文昭(V・ファーレン長崎常務取締役)
- 2013年 藤井義雄(横河武蔵野フットボールクラブ監事)
- 2014年 田中克季(SP京都FC総監督)
- 2015年 岩原克彦(栃木ウーヴァフットボールクラブ代表)
- 2016年 庄子春男(川崎フロンターレ取締役強化本部長)
備考
編集- 卓球のトップリーグであるTリーグは(団体球技ではないため)当機構には加盟していないが、当機構が主導する「『無観客試合を変えよう』プロジェクト」に賛同しており[10]、そこで採用された「リモートマッチ」の名称を当機構加盟リーグと共有する形で使用している。
- 自転車競技のトップリーグであるジャパンサイクルリーグも(球技ではないため)当機構には加盟していないが、2022年3月4日に当機構の川淵会長が名誉顧問に就任した[11]。
脚注
編集- ^ a b “川淵氏が会長就任=トップリーグ機構”. 時事ドットコム. (2015年5月29日)
- ^ 一般社団法人日本トップリーグ連携機構 加盟のお知らせ - 日本フットボールリーグ 2011年12月9日
- ^ “Jリーグが新加盟=トップリーグ連携機構”. 時事ドットコム. (2016年3月28日)
- ^ 一般社団法人Entertainment Committee for STADIUM・ARENAの概要 全国法人データバンク
- ^ 「スポーツ界」×「ライブ・エンタテインメント界」のタッグによる新組織「ECSA」始動
- ^ a b “女子スポーツの価値向上へサッカー、バレー、バスケなど7団体が「WAP」設立”. デイリースポーツ. (2020年10月7日) 2021年4月26日閲覧。
- ^ 日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)が加盟いたしました 2021年4月1日
- ^ 『「LIVE SPORTS MEDIA」と「JTL」は、Woman Athletes Project参加リーグの独占的配信契約を締結しました』(プレスリリース)一般社団法人日本トップリーグ連携機構、2021年4月14日 。2021年5月15日閲覧。
- ^ “ソフトボール ホッケーなど女子の4リーグ 合同で全試合中継へ”. NHKニュース. (2021年5月14日) 2021年5月15日閲覧。
- ^ 一般社団法人TリーグFacebook
- ^ 『川淵 三郎名誉顧問 就任挨拶 *日本のスポーツ界を変える可能性がある*』(PDF)(プレスリリース)2022年3月7日 。2022年4月7日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 日本トップリーグ連携機構
- 日本トップリーグ連携機構 (@japantopleague) - X(旧Twitter)
- 日本トップリーグ連携機構 (1747001465518044) - Facebook
- 日本トップリーグ連携機構 (@japan_top_league) - Instagram
- 日本トップリーグ連携機構 - YouTubeチャンネル
- Woman Athletes Project