Honda エコ マイレッジ チャレンジ
Honda エコ マイレッジ チャレンジ(ホンダ-)は、ホンダが開催している低燃費競技会で、走行前後の計測にもとづいて1リットルのガソリンあたりでどれだけ走れるかを競う。通称エコラン。かつての大会名は本田宗一郎杯Hondaエコノパワー燃費競技全国大会であったが、2010年の開催30周年を機に現名称へ変更された。
概要
編集ホンダの50cc4ストロークエンジンを搭載したオリジナルの車両を製作、大会では一定の距離を平均時速25kmを満たす制限時間内に走行し、消費したガソリンの量から燃費を算出する。スーパーカブを使った市販車クラスも存在し、また、タイや中国など海外のチームも参戦し好成績を残すなど大会のグローバル化が進められる。近年はGr.1クラスに出場する中学生チームも多い。燃費の良さだけを競うだけでなく、クラシックカーや観光バスのミニチュアなどデザインに力を注ぐチームも多く参加している。表彰に関しても、最優秀賞から新人賞、デザイン賞など様々な部門ある。例年400台以上が参加している。
沿革
編集クラス分け
編集ニューチャレンジクラス以外は全て50ccエンジンがベースとなる。なお、エンジンはHonda製エンジンをベースにすることが必須である。
- Gr.1(中学校クラス)
- Gr.2(高等学校クラス)
- Gr.3(大学.短大.高専.専門学校クラス)
- Gr.4(一般クラス)
- 2人乗りクラス
- ニューチャレンジクラス(150cc以下)
- 市販車クラス(50cc。基本構造はスーパーカブ市販車の状態)
過去の記録
編集全国大会で最優秀賞を受賞したチームのみ記載する
回数 | 日時 | 場所 | 記録 | 勝者 |
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第1回 | 1981年(昭和56年)6月21日 | 鈴鹿 | 292.50km/L | 成蹊大学 |
同年10月11日 | 桶川 | 621.80km/L | 破速車 | |
第2回 | 1982年(昭和57年)6月20日 | 鈴鹿 | 427.06km/L | インフェルノ |
同年11月21日 | 桶川 | 904.88km/L | インフェルノ | |
第3回 | 1983年(昭和58年)10月9日 | 桶川 | 973.68km/L | クライスコルベンモーター |
第4回 | 1984年(昭和59年)10月21日 | 桶川 | 932.77km/L | 青山学院大学熱工学研究 |
第5回 | 1985年(昭和60年)10月27日 | 桶川 | 1,140.00km/L | 爽風会&SRT |
第6回 | 1986年(昭和61年)11月9日 | 桶川 | 999.10km/L | 爽風会&タクIVY NO! |
第7回 | 1987年(昭和62年)10月25日 | 桶川 | 832.40km/L | EVOLITON-III |
第8回 | 1988年(昭和63年)10月23日 | 桶川 | 1,396.64km/L | 再輝 |
第9回 | 1989年(平成元年)9月24日 | 桶川 | 1,253.73km/L | 再輝 |
第10回 | 1990年(平成2年)11月4日 | 桶川 | 1,194.67km/L | 再輝 |
第11回 | 1991年(平成3年)9月23日 | 日本自動車研究所 | 1,461.05km/L | 再輝 |
第12回 | 1992年(平成4年)9月20日 | 日本自動車研究所 | 1,503.06km/L | SECONO |
第13回 | 1993年(平成5年)9月19日 | 日本自動車研究所 | 1,498.25km/L | ツアンラート |
第14回 | 1994年(平成6年)9月18日 | 日本自動車研究所 | 3,014.71km/L | TEAM1200 |
第15回 | 1995年(平成7年)9月16日 | 日本自動車研究所 | 1,289.47km/L | ゲトリーベ |
第16回 | 1996年(平成8年)10月20日 | 日本自動車研究所 | 1,899.62km/L | TEAM1200 |
第17回 | 1997年(平成9年)10月19日 | ツインリンクもてぎ | 1,766.56km/L | TEAM200 |
第18回 | 1998年(平成10年)10月11日 | ツインリンクもてぎ | 2,325.36km/L | ゲトリーベ |
第19回 | 1999年(平成11年)10月10日 | ツインリンクもてぎ | 2,741.78km/L | TEAM1200 |
第20回 | 2000年(平成12年)10月1日 | ツインリンクもてぎ | 3,165.99km/L | チーム・ベィント |
第21回 | 2001年(平成13年)9月24日 | ツインリンクもてぎ | 3,435.33km/L | 富士エコラン・チーム白糸 |
第22回 | 2002年(平成14年)9月23日 | ツインリンクもてぎ | 2,433.18km/L | 富士エコラン・チーム白糸 |
第23回 | 2003年(平成15年)9月21日 | ツインリンクもてぎ | 2,410.51km/L | 小松原高校自動車部C |
第24回 | 2004年(平成16年)10月3日 | ツインリンクもてぎ | 1,917.746km/L | A.T.E SCHOOL |
第25回 | 2005年(平成17年)10月2日 | ツインリンクもてぎ | 2,979.580km/L | A.T.E SCHOOL |
第26回 | 2006年(平成18年)10月1日 | ツインリンクもてぎ | 2,537.866km/L | 水曜クラブ |
第27回 | 2007年(平成19年)10月7日 | ツインリンクもてぎ | 2,851.501km/L | 水曜クラブ |
第28回 | 2008年(平成20年)10月19日 | ツインリンクもてぎ | 2,881.236km/L | 水曜クラブ |
第29回 | 2009年(平成21年)10月11日 | ツインリンクもてぎ | 2,474.742km/L | チームファイアボール |
第30回[1] | 2010年(平成22年)10月10日 | ツインリンクもてぎ | 3,021.720km/L | ATP |
第31回[2] | 2011年(平成23年)10月9日 | ツインリンクもてぎ | 3,644.869km/L | チームファイアボール |
第32回[3] | 2012年(平成24年)9月16日 | ツインリンクもてぎ | 3,242.784km/L | 水曜クラブ |
第33回[4] | 2013年(平成25年)10月6日 | ツインリンクもてぎ | 2,563.250km/L | TEAM10xKUMAMOTO |
第34回[5] | 2014年(平成26年)9月28日 | ツインリンクもてぎ | 2,503.332km/L | 水曜クラブ |
第35回[6] | 2015年(平成27年)9月20日 | ツインリンクもてぎ | 2,614.544km/L | チームファイアボール |
第36回[7] | 2016年(平成28年)10月2日 | ツインリンクもてぎ | 2,578.504km/L | 水曜クラブ |
第37回[8] | 2017年(平成29年)10月1日 | ツインリンクもてぎ | 2,791.897km/L | 富士エコラン・チーム白糸 |
第38回[9] | 2018年(平成30年)9月30日 | ツインリンクもてぎ | 3,056.121km/L | PANJAVIDHYA |
脚注
編集- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2010/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2011/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2012/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2013/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2014/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2015/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2016/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2017/
- ^ https://www.honda.co.jp/Racing/emc/history/national/result2018/
関連項目
編集- シェル エコマラソン ‐ 同じ趣旨の競技。日本でも鈴鹿サーキットにて「マイレッジマラソン」の名前で2000年まで行われていた。こちらの方はエンジンの制約が少ないので記録が上回る。
- ワールド・エコノ・ムーブ - 1995年より行われている、こちらはバッテリーあるいは燃料電池から得られる電気を動力としたう省エネルギーレース。車両の規格が似ているためそちらに参加しているチームも多い。
- 6ストローク機関