Apple A8は、Appleによって設計された64ビットARM SoCである。2014年9月9日に発表されたiPhone 6に搭載。Appleの発表によれば、CPUが25%、GPUが50%性能が向上(A7と比較してエネルギー効率は最大50%向上)したとされている。このチップを搭載したiPhone 6/6 PlusiPod touch (第6世代)が2018年リリースのiOS 12でサポート終了となったが、同チップを搭載するiPad mini 4など一部のデバイスのみ2021年リリースのiPadOS 15までサポートしていた。

Apple A8
Apple A8
生産時期 2014年9月9日から2022年10月19日まで
設計者 Apple
生産者 TSMC[1][2]
CPU周波数 1.1 GHz (iPod touch (第6世代)) から 1.4 GHz (iPhone 6, iPhone 6 Plus)と1.5 GHz (iPad mini 4 & Apple TV (第4世代))[3]
プロセスルール 20 nm
アーキテクチャ ARMv8-A
マイクロアーキテクチャ Typhoon
コア数 2[4]
コードネーム APL1011
前世代プロセッサ Apple A7
次世代プロセッサ Apple A9
L1キャッシュ 1コアあたり : 64 KB(命令) 64 KB(データ)
L2キャッシュ 1 MB(共有)
L3キャッシュ 4 MB
GPU カスタム PowerVR Series 6XT (4コア)
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採用製品

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設計

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前世代SoCA7製造元であった韓国サムスンの離脱により、A8は台湾のTSMCによって20nmプロセスで製造された。20億個のトランジスタを搭載している。A7と比較して2倍の量のトランジスタにもかかわらず、その物理的なサイズは13%減少し89mm²となっている。RAMはA8の場合1GBのLPDDR3がパッケージ内に収まっている。iPhone 6に搭載されているA8はギークベンチ(Geekbench)では2コアで1.4GHzと表示され、A7より25%早いというAppleの発表と合致する。ただし、iPod touch (第6世代)に搭載されているA8は、1.1GHzへダウンクロックされている[5]。また、iPad mini 4に搭載されているA8は1.5GHzとクロックアップされ、RAMが2GBに変更されている[6]

性能

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Apple A8チップを搭載したiPod touch 6(1.1GHz),iPhone 6(1.4GHz),iPad mini 4(1.5GHz)をそれぞれAntutuベンチマークテスト(ver8)を行なった。

その結果が以下の表である。

モデル スコア
iPod touch 6 (1.1GHz) 69105 100%( 0%)
iPhone 6 (1.4GHz) 80655 116.7%( 16.7%)
iPad mini 4 (1.5GHz) 90843 131.5%( 31.5%)

脚注

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