2018 FIFAワールドカップ・グループF

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2018 FIFAワールドカップ・グループFリーグ戦6月17日から6月27日にかけて6試合が行われる[1]。グループFには、ドイツメキシコスウェーデン韓国の4カ国が入っており、試合の勝敗による勝ち点などでグループ内での順位が決まり、上位2チームが決勝トーナメントに進出する[2]

出場チーム

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組番 チーム ポット 連盟 予選成績 出場決定日 出場回数 前回出場 最高成績 FIFAランキング
2017年10月[3] 2018年6月[4]
F1   ドイツ 1 UEFA 欧州予選グループC1位 2017年3月28日 19回目[nb 1] 2014 優勝 (1954), (1974), (1990), (2014) 1 1
F2   メキシコ 2 CONCACAF 5次予選1位 2017年9月1日 16回目 2014 ベスト8 (1970), (1986) 16 15
F3   スウェーデン 3 UEFA 欧州予選プレーオフ勝者 2017年11月13日 12回目 2006 準優勝 (1958) 25 24
F4   韓国 4 AFC 3次予選グループA2位 2017年9月5日 10回目 2014 4位 (2002) 62 57
Notes
  1. ^ ドイツとしては9回目。西ドイツ時代の10回の出場も含まれる。

順位表

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チーム 出場権
1   スウェーデン 3 2 0 1 5 2 3 6 決勝トーナメントに進出
2   メキシコ 3 2 0 1 3 4 −1 6
3   韓国 3 1 0 2 3 3 0 3
4   ドイツ 3 1 0 2 2 4 −2 3

試合結果

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ドイツ vs メキシコ

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ドイツ[6]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
メキシコ[6]
 
ドイツ
GK 1 マヌエル・ノイアー  
RB 18 ヨシュア・キミッヒ
CB 17 ジェローム・ボアテング
CB 5 マッツ・フンメルス   84分
LB 2 マルヴィン・プラッテンハルト   79分
CM 8 トニ・クロース
CM 6 サミ・ケディラ   60分
RW 13 トーマス・ミュラー   83分
AM 10 メスト・エジル
LW 7 ユリアン・ドラクスラー
CF 9 ティモ・ヴェルナー   86分
控え
DF 4 マティアス・ギンター
FW 11 マルコ・ロイス   60分
GK 12 ケヴィン・トラップ
MF 14 レオン・ゴレツカ
DF 15 ニクラス・ジューレ
DF 16 アントニオ・リュディガー
MF 19 セバスティアン・ルディ
MF 20 ユリアン・ブラント   86分
MF 21 イルカイ・ギュンドアン
GK 22 マルクアンドレ・テア・シュテーゲン
FW 23 マリオ・ゴメス   79分
DF 3 ヨナス・ヘクター (欠席)
監督
  ヨアヒム・レーヴ
 
 
メキシコ
GK 13 ギジェルモ・オチョア
RB 3 カルロス・サルセド
CB 2 ウーゴ・アヤラ
CB 15 エクトル・モレノ   40分
LB 23 ヘスス・ガジャルド
CM 16 エクトル・エレーラ   90分
CM 18 アンドレス・グアルダード     74分
RW 7 ミゲル・ラジュン
AM 11 カルロス・ベラ   58分
LW 22 イルビング・ロサノ   66分
CF 14 ハビエル・エルナンデス
控え
GK 1 ホセ・コロナ
DF 4 ラファエル・マルケス   74分
MF 5 エリック・グティエレス
MF 6 ジョナタン・ドス・サントス
FW 8 マルコ・ファビアン
FW 9 ラウル・ヒメネス   66分
MF 10 ジョバニ・ドス・サントス
GK 12 アルフレド・タラベラ
MF 17 ヘスス・コロナ
FW 19 オリベ・ペラルタ
MF 20 ハビエル・アキーノ
DF 21 エドソン・アルバレス   58分
監督
  フアン・カルロス・オソリオ

Man of the Match:
イルビング・ロサノ (メキシコ)[5]

副審:[5]
レザ・ソハンダン (イラン)
モハメドレザ・マンソウリ (イラン)
第4の審判:
モハメド・アブドゥラ・ハッサン・モハメド (アラブ首長国連邦)
予備副審:
モハメド・アル=ハンマーディー (アラブ首長国連邦)
ビデオ副審:
マッシミリアーノ・イラッティ (イタリア)
アシスタントビデオ副審:
ウィルトン・サンパイオ (ブラジル)
カルロス・アストローサ (チリ)
マーク・ガイガー (米国)

スウェーデン vs 韓国

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スウェーデン[8]
 
 
 
 
 
 
 
 
韓国[8]
 
スウェーデン
GK 1 ロビン・オルセン
RB 6 ルドビク・アウグスティンソン
CB 4 アンドレアス・グランクヴィスト  
CB 18 ポントゥス・ヤンソン
LB 2 ミカエル・ルスティグ
RM 17 ヴィクトル・クラエソン   61分
CM 7 セバスティアン・ラーション   81分
CM 8 アルビン・エクダル   71分
LM 10 エミル・フォルスベリ
CF 9 マルクス・ベリ
CF 20 オラ・トイヴォネン   77分
控え
DF 5 マルティン・オルソン
FW 11 ヨン・グイデッティ
GK 12 カール=ヨハン・ヨンソン
MF 13 グスタフ・スヴェンソン   81分
DF 14 フィリップ・ヘランデル
MF 15 オスカル・ヒリェマルク   71分
DF 16 エミル・クラフト
MF 19 マルクス・ローデン
MF 21 ジミー・ドゥルマズ
FW 22 イサーク・キーセ・テリン   77分
GK 23 クリストファー・ノルフェルト
DF 3 ビクトル・リンデロフ (欠席)
監督
  ヤンネ・アンデション
 
 
韓国
GK 23 チョ・ヒョヌ
RB 2 イ・ヨン
CB 20 チャン・ヒョンス
CB 19 キム・ヨングォン
LB 6 パク・チュホ   28分
CM 17 イ・ジェソン
CM 16 キ・ソンヨン  
CM 13 ク・ジャチョル   73分
RF 11 ファン・ヒチャン   55分
CF 9 キム・シヌク   13分   66分
LF 7 ソン・フンミン
控え
GK 1 キム・スンギュ
DF 3 チョン・スンヒョン
DF 4 オ・バンソク
DF 5 ユン・ヨンソン
MF 8 チュ・セジョン
MF 10 イ・スンウ   73分
DF 12 キム・ミヌ   28分
DF 14 ホン・チョル
MF 15 チョン・ウヨン   66分
MF 18 ムン・ソンミン
GK 21 キム・ジニョン
DF 22 コ・ヨハン
監督
  シン・テヨン

Man of the Match:
アンドレアス・グランクヴィスト (スウェーデン)[7]

副審:[7]
フアン・スンバ (エルサルバドル)
フアン・カルロス・モラ (コスタリカ)
第4の審判:
ノルベール・アウアタ (タヒチ)
予備副審:
ベルトラン・ブリアル (ニューカレドニア)
ビデオ副審:
マウロ・ヴィリャーノ (アルゼンチン)
アシスタントビデオ副審:
アブドゥルラフマン・アル=ジャシム (カタール)
タレブ・アル=マーリ (カタール)
ダニエレ・オルサート (イタリア)

韓国 vs メキシコ

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韓国  1 - 2  メキシコ
ソン・フンミン   90 3分 レポート ベラ   26分 (pen.)
エルナンデス   66分
観客数: 43,472人[9]
主審: ミロラド・マジッチ (セルビア)[9]
 
 
 
 
 
 
 
 
韓国[10]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
メキシコ[10]
 
韓国
GK 23 チョ・ヒョヌ
RB 2 イ・ヨン   63分
CB 20 チャン・ヒョンス
CB 19 キム・ヨングォン   58分
LB 12 キム・ミヌ   84分
RM 18 ムン・ソンミン   77分
CM 8 チュ・セジョン   64分
CM 16 キ・ソンヨン  
LM 11 ファン・ヒチャン
CF 17 イ・ジェソン
CF 7 ソン・フンミン
控え
GK 1 キム・スンギュ
DF 3 チョン・スンヒョン
DF 4 オ・バンソク
DF 5 ユン・ヨンソン
FW 9 キム・シヌク
MF 10 イ・スンウ   72分   64分
MF 13 ク・ジャチョル
DF 14 ホン・チョル   84分
MF 15 チョン・ウヨン   80分   77分
GK 21 キム・ジニョン
DF 22 コ・ヨハン
DF 6 パク・チュホ (怪我)
監督
  シン・テヨン
 
 
メキシコ
GK 13 ギジェルモ・オチョア
RB 21 エドソン・アルバレス
CB 3 カルロス・サルセド
CB 15 エクトル・モレノ
LB 23 ヘスス・ガジャルド
CM 7 ミゲル・ラユン
CM 16 エクトル・エレーラ
CM 18 アンドレス・グアルダード     68分
RF 11 カルロス・ベラ   77分
CF 14 ハビエル・エルナンデス
LF 22 イルビング・ロサノ   71分
控え
GK 1 ホセ・コロナ
DF 2 ウーゴ・アヤラ
DF 4 ラファエル・マルケス   68分
MF 5 エリック・グティエレス
MF 6 ジョナタン・ドス・サントス
FW 8 マルコ・ファビアン
FW 9 ラウル・ヒメネス
MF 10 ジョバニ・ドス・サントス   77分
GK 12 アルフレド・タラベラ
MF 17 ヘスス・コロナ   71分
FW 19 オリベ・ペラルタ
MF 20 ハビエル・アキーノ
監督
  フアン・カルロス・オソリオ

Man of the Match:
ハビエル・エルナンデス (メキシコ)[9]

副審:[9]
ミロヴァン・リスティッチ (セルビア)
ダリボル・ジュルジェヴィッチ (セルビア)
第4の審判:
ジョン・ピッティ (パナマ)
予備副審:
ガブリエル・ヴィクトリア (パナマ)
ビデオ副審:
ダニエレ・オルサート (イタリア)
アシスタントビデオ副審:
アルトゥル・ソアレス・ジアス (ポルトガル)
カルロス・アストローサ (チリ)
チアゴ・マルティンス (ポルトガル)

ドイツ vs スウェーデン

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ドイツ[12]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スウェーデン[12]
 
ドイツ
GK 1 マヌエル・ノイアー  
RB 18 ヨシュア・キミッヒ
CB 16 アントニオ・リュディガー
CB 17 ジェローム・ボアテング   71分   82分
LB 3 ヨナス・ヘクター   87分
CM 19 セバスティアン・ルディ   31分
CM 8 トニ・クロース
RW 13 トーマス・ミュラー
AM 7 ユリアン・ドラクスラー   46分
LW 11 マルコ・ロイス
CF 9 ティモ・ヴェルナー
控え
DF 2 マルヴィン・プラッテンハルト
DF 4 マティアス・ギンター
DF 5 マッツ・フンメルス
MF 6 サミ・ケディラ
MF 10 メスト・エジル
GK 12 ケヴィン・トラップ
MF 14 レオン・ゴレツカ
DF 15 ニクラス・ジューレ
MF 20 ユリアン・ブラント   87分
MF 21 イルカイ・ギュンドアン   31分
GK 22 マルクアンドレ・テア・シュテーゲン
FW 23 マリオ・ゴメス   46分
監督
  ヨアヒム・レーヴ
 
 
スウェーデン
GK 1 ロビン・オルセン
RB 2 ミカエル・ルスティグ
CB 3 ビクトル・リンデロフ
CB 4 アンドレアス・グランクヴィスト  
LB 6 ルドビク・アウグスティンソン
RM 17 ヴィクトル・クラエソン   74分
CM 7 セバスティアン・ラーション   90 7分
CM 8 アルビン・エクダル   52分
LM 10 エミル・フォルスベリ
CF 9 マルクス・ベリ   90分
CF 20 オラ・トイヴォネン   78分
控え
DF 5 マルティン・オルソン
FW 11 ヨン・グイデッティ   78分
GK 12 カール=ヨハン・ヨンソン
MF 13 グスタフ・スヴェンソン
DF 14 フィリップ・ヘランデル
MF 15 オスカル・ヒリェマルク
DF 16 エミル・クラフト
DF 18 ポントゥス・ヤンソン
MF 19 マルクス・ローデン
MF 21 ジミー・ドゥルマズ   74分
FW 22 イサーク・キーセ・テリン   90分
GK 23 クリストファー・ノルフェルト
監督
  ヤンネ・アンデション

Man of the Match:
マルコ・ロイス (ドイツ)[11]

副審:[11]
パヴェウ・ソコルニキ (ポーランド)
トマシュ・リストキエヴィツ (ポーランド)
第4の審判:
佐藤隆治 (日本)
予備副審:
相楽亨 (日本)
ビデオ副審:
クレマン・テュルパン (フランス)
アシスタントビデオ副審:
パヴェウ・ギル (ポーランド)
シリル・グランゴル (フランス)
パオロ・ヴァレーリ (イタリア)

韓国 vs ドイツ

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韓国  2 - 0  ドイツ
キム・ヨングォン   90 3分
ソン・フンミン   90 6分
レポート
観客数: 41,385人[13]
主審: マーク・ガイガー (米国)[13]
 
 
 
 
 
 
 
 
韓国[14]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ドイツ[14]
 
韓国
GK 23 チョ・ヒョヌ
RB 2 イ・ヨン
CB 5 ユン・ヨンソン
CB 19 キム・ヨングォン
LB 14 ホン・チョル
RM 17 イ・ジェソン   23分
CM 15 チョン・ウヨン   9分
CM 20 チャン・ヒョンス
LM 18 ムン・ソンミン   48分   69分
CF 13 ク・ジャチョル   56分
CF 7 ソン・フンミン     65分
控え
GK 1 キム・スンギュ
DF 3 チョン・スンヒョン
DF 4 オ・バンソク
DF 6 パク・チュホ
MF 8 チュ・セジョン   69分
FW 9 キム・シヌク
MF 10 イ・スンウ
FW 11 ファン・ヒチャン   56分   79分
DF 12 キム・ミヌ
MF 16 キ・ソンヨン
GK 21 キム・ジニョン
DF 22 コ・ヨハン   79分
監督
  シン・テヨン
 
 
ドイツ
GK 1 マヌエル・ノイアー  
RB 18 ヨシュア・キミッヒ
CB 5 マッツ・フンメルス
CB 15 ニクラス・ジューレ
LB 3 ヨナス・ヘクター   78分
CM 6 サミ・ケディラ   56分
CM 8 トニ・クロース
RW 14 レオン・ゴレツカ   63分
AM 10 メスト・エジル
LW 11 マルコ・ロイス
CF 9 ティモ・ヴェルナー
控え
DF 2 マルヴィン・プラッテンハルト
DF 4 マティアス・ギンター
MF 7 ユリアン・ドラクスラー
GK 12 ケヴィン・トラップ
FW 13 トーマス・ミュラー   63分
DF 16 アントニオ・リュディガー
MF 19 セバスティアン・ルディ
MF 20 ユリアン・ブラント   78分
MF 21 イルカイ・ギュンドアン
GK 22 マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
FW 23 マリオ・ゴメス   58分
DF 17 ジェローム・ボアテング (出場停止)
監督
  ヨアヒム・レーヴ

Man of the Match:
チョ・ヒョヌ (韓国)[13]

副審:[13]
ジョー・フレッチャー (カナダ)
フランク・アンダーソン (米国)
第4の審判:
フリオ・バスクニャン (チリ)
予備副審:
クリスチャン・シーマン (チリ)
ビデオ副審:
ダニー・マッケリ (オランダ)
アシスタントビデオ副審:
チアゴ・マルティンス (ポルトガル)
コーリー・ロックウェル (米国)
アルトゥル・ソアレス・ジアス (ポルトガル)

メキシコ vs スウェーデン

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メキシコ[16]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スウェーデン[16]
 
メキシコ
GK 13 ギジェルモ・オチョア
RB 21 エドソン・アルバレス
CB 3 カルロス・サルセド
CB 15 エクトル・モレノ   61分
LB 23 ヘスス・ガジャルド   1分   65分
CM 18 アンドレス・グアルダード     75分
CM 16 エクトル・エレーラ
RW 7 ミゲル・ラユン   86分   89分
AM 11 カルロス・ベラ
LW 22 イルビング・ロサノ
CF 14 ハビエル・エルナンデス
控え
GK 1 ホセ・コロナ
DF 2 ウーゴ・アヤラ
DF 4 ラファエル・マルケス
MF 5 エリック・グティエレス
MF 6 ジョナタン・ドス・サントス
FW 8 マルコ・ファビアン   65分
FW 9 ラウル・ヒメネス
MF 10 ジョバニ・ドス・サントス
GK 12 アルフレド・タラベラ
MF 17 ヘスス・コロナ   75分
FW 19 オリベ・ペラルタ   89分
MF 20 ハビエル・アキーノ
監督
  フアン・カルロス・オソリオ
 
 
スウェーデン
GK 1 ロビン・オルセン
RB 2 ミカエル・ルスティグ   88分
CB 3 ビクトル・リンデロフ
CB 4 アンドレアス・グランクヴィスト  
LB 6 ルドビク・アウグスティンソン
RM 17 ヴィクトル・クラエソン
CM 7 セバスティアン・ラーション   26分   57分
CM 8 アルビン・エクダル   80分
LM 10 エミル・フォルスベリ
CF 9 マルクス・ベリ   68分
CF 20 オラ・トイヴォネン
控え
DF 5 マルティン・オルソン
FW 11 ヨン・グイデッティ
GK 12 カール=ヨハン・ヨンソン
MF 13 グスタフ・スヴェンソン   57分
DF 14 フィリップ・ヘランデル
MF 15 オスカル・ヒリェマルク   80分
DF 16 エミル・クラフト
DF 18 ポントゥス・ヤンソン
MF 19 マルクス・ローデン
MF 21 ジミー・ドゥルマズ
FW 22 イサーク・キーセ・テリン   68分
GK 23 クリストファー・ノルフェルト
監督
  ヤンネ・アンデション

Man of the Match:
ルドビク・アウグスティンソン (スウェーデン)[15]

副審:[15]
エルナン・マイダナ (アルゼンチン)
フアン・パブロ・ベラッティ (アルゼンチン)
第4の審判:
アンドレス・クーニャ (ウルグアイ)
予備副審:
マウリシオ・エスピノーサ (ウルグアイ)
ビデオ副審:
マウロ・ヴィリャーノ (イタリア)
アシスタントビデオ副審:
ゲリー・ヴァルガス (ボリビア)
カルロス・アストローサ (チリ)
ウィルトン・サンパイオ (ブラジル)

ドイツの敗退

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優勝候補ドイツ

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ドイツは前大会の2014年FIFAワールドカップの優勝国であり、FIFAランキングは世界1位であった。同チームには様々な国家にルーツを持つ選手や様々な宗教的背景を持つ選手が所属し、多様性ある社会を作る上での模範例とされてきた[17]。欧州予選では全チーム最多の43得点をあげて失点はわずかに4であり、圧巻の10戦全勝を飾った。ドイツは優勝候補の筆頭と目されていた[18]

ドイツ代表内の亀裂

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しかし、大会前にトルコ系ドイツ人のメスト・エジルイルカイ・ギュンドアンが、トルコ大統領レジェップ・タイイップ・エルドアンと面会して一緒に写真を撮影していたことが物議を醸した。エルドアンは言論弾圧や人権侵害を続ける独裁者だとして、ドイツを含む欧州で強く批判されていた[19][20]。ドイツの高級新聞ターゲスシュピーゲル紙はエジルとギュンドアンを批判し、アンケート調査では回答者の70%以上が「彼らを代表チームに招集するべきでない」と答えるなど、団結に亀裂が入ったまま大会を迎えた[17]

グループリーグ第2戦目まで

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ドイツの状況

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本戦グループリーグ初戦のメキシコ戦では、監督のフアン・カルロス・オソリオが半年かけて作り上げた対策に屈して敗戦した[21] が、第二戦のスウェーデン戦では先制されたのち同点に追いつき、後半アディショナルタイム内にトニ・クロースが決勝ゴールを放って勝利した[22]

リーグ各国の状況

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この時点でグループリーグ各国は3戦中2戦を終えた。メキシコが2勝0敗で勝ち点6、得失点差 2と暫定首位であり、ドイツとスウェーデンがそれぞれ1勝 1敗で勝ち点3と得失点差0でともに並び、総得点の基準によって暫定的に2位はドイツ、3位はスウェーデンとなっていた。一方、韓国は0勝2敗で勝ち点0と暫定4位であった。

それぞれが残す最終試合の結果により、グループリーグを第2位以内として通過し、決勝トーナメントへ進出できるかどうかが決まる。本リーグは混戦を呈しており、各国ともに、同時刻に行われる別会場での第3国同士の試合結果に依存して条件は複雑に異なった。暫定首位のメキシコも敗北すれば敗退の可能性が残されており、暫定2位と3位のドイツとスウェーデンは確実な進出のためには自国の勝利が必要となった。また最下位の韓国にも自国が勝利しつつ他の試合の結果によっては進出の可能性が残されていた。

決勝トーナメント進出のために各国が達成すべき条件は以下であった。

第2戦終了時点での各国の暫定順位および決勝トーナメント進出条件(太字が実際の結果)
順位 国名 勝ち点 得失点差 総得点 第3試合の対戦国 別会場での試合の結果 進出のために自国が達成すべき条件
1   メキシコ 6 2 3   スウェーデン 無条件 スウェーデンに勝利または引き分けで第1位進出
引き分け

韓国が勝利

無条件に進出が確定
ドイツが勝利 スウェーデンに勝利または引き分け

スウェーデンに敗北し、得失点差でスウェーデンまたはドイツを上回る

2   ドイツ 3 0 2   韓国 スウェーデンが勝利 韓国に勝利し、得失点差でスウェーデンまたはメキシコを上回る
引き分け 韓国に勝利または引き分け
メキシコが勝利 韓国に勝利または引き分け

韓国に敗北し、得失点差でメキシコまたはスウェーデンを上回る

3   スウェーデン 3 2   メキシコ ドイツが勝利

引き分け

メキシコに勝利
韓国が勝利 メキシコに勝利または引き分け
4   韓国 0 −2 1   ドイツ メキシコが勝利 ドイツに2点差以上で勝利

ドイツに1点差で勝利し、総得点でスウェーデンより上

グループリーグ第3戦

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このような状況下でドイツは第三試合の韓国戦を迎えた。一方、韓国は連敗で勝ち点0のまま前大会王者でFIFAランク世界1位のドイツ戦を迎えることに諦観の雰囲気もあったが、シン・デヨン監督は「1%の希望も捨てず、最後まで逆転のチャンスを作る」と試合に臨んだ[23]

前半戦では本試合および同刻の別試合(スウェーデン対メキシコ)ともに両者無得点であり、膠着状態のままハーフタイムを迎えた。

スウェーデンの優勢

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しかし、後半戦が始まってすぐに別会場でスウェーデンが得点してリードし、暫定的にスウェーデンとメキシコが勝ち点6で首位・第2位と並んだ。スウェーデンは後半62分、後半74分とさらに得点し、最終的に3−0の大差でメキシコを破ることとなった[24]

ドイツの危機

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このため、後半74分時点でいまだ無得点のドイツは暫定3位に転落し、残りわずかな時間で韓国へ大量得点しなければグループリーグの通過がきわめて厳しい状況に陥った。得点を求めてボールを支配し(支配率は全体の74%に達し、コーナーキックは韓国の3倍を得た)、26本のシュートを浴びせたものの、後半90分終了時点で無得点であった[25]

アディショナルタイムでの連続2失点

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決勝トーナメント進出へわずかな希望を託すアディショナルタイムには、左CKからのこぼれ球を金英權にゴールへ押し込まれた。これは主審のマーク・ガイガーにより一度はオフサイドと判定されてゴールを認められなかったものの、本大会から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリーによって判定は取り消され、決定的となる失点が認められた[26]。ドイツは勝利どころか0-1とリードされ、いっそう絶望的な状況となった。

さらに、捨て身の反撃に出るためにゴールキーパーのマヌエル・ノイアーまでもが前進して11人全員で攻撃したことが裏目に出て、韓国の高速なカウンターを受けて孫興ミンにゴールを奪われ、絶望的な追加失点を喫した。直後に試合終了が宣告され、ドイツは0-2で敗れた[27]

ドイツ史上初の敗退

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この結果により、ドイツは史上初めてグループリーグで敗退することとなった(西ドイツ時代から統一ドイツを通じて初めて)[28]。この波乱には大きな反響があり、元イングランド代表のゲーリー・リネカーは「サッカーはシンプルだ。22人がボールを争い、最後はドイツが勝つ」という自身の有名な格言を「サッカーはシンプルだ。22人がボールを争い、最後はドイツが勝つとは限らない」と改変したジョークをSNS上に投稿した[29]

大会後、ドイツ国内からの批判に晒されていたエジルは「私は勝てばドイツ人、負ければ移民として扱われた」などと述べ、ドイツサッカー連盟の会長ラインハルト・グリンデルを批判するとともに、人種差別を理由として代表引退を表明した[19][30]。一方でFCバイエルン・ミュンヘン会長のウリ・ヘーネスが「クソみたいなプレーだった」とエジルを酷評するなど、混乱が続いた[31]

なお、今回の結果で3大会連続で前回大会の優勝国がグループステージ敗退に追い込まれることとなった。

出典

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  1. ^ 2018 FIFA World Cup Russia™ - Match Schedule” (PDF). FIFA.com. 2017年12月2日閲覧。
  2. ^ 2018 FIFA World Cup Russia™ - Regulations” (PDF). FIFA.com. 2017年12月2日閲覧。
  3. ^ Men's Ranking 16 October 2017” (英語). FIFA (2017年10月16日). 2017年12月2日閲覧。
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外部リンク

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