2017/2018 ISUグランプリシリーズ
2017/2018 ISUグランプリシリーズ(英語: 2017/2018 ISU Grand Prix of Figure Skating)は、2017年にロシア、カナダ、中国、日本、フランス、アメリカで開催される一連のフィギュアスケート競技大会の総称。
2017/2018 ISUグランプリシリーズ | |
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大会概要 | |
大会種 | ISUグランプリシリーズ |
シーズン | 2017-2018 |
日程 | 10月20日 - 12月10日 |
主催 | 国際スケート連盟 |
開催地 | |
賞金総額 | 180,000米ドル |
関連大会 | |
前回大会 | 2016/2017 ISUグランプリシリーズ |
次回大会 | 2018/2019 ISUグランプリシリーズ |
■テンプレート ■競技会 ■ポータル ■プロジェクト |
概要
編集2017-2018シーズンのISUグランプリシリーズ。ロシア、カナダ、中国、日本、フランス、アメリカ各国開催の6大会、及び決勝大会であるISUグランプリファイナルで構成される。国際スケート連盟が企画し、各国のフィギュアスケート競技統括団体が運営に当たる。前シーズンの国際競技会成績などにより選抜された選手が出場し、男女シングル、ペア、アイスダンス競技が行われる。
大会日程
編集大会名 | 開催都市 | 日程 |
---|---|---|
2017年ロステレコム杯 | モスクワ | 2017年10月20日-22日 |
2017年スケートカナダ | レジャイナ | 2017年10月27日-29日 |
2017年中国杯 | 北京 | 2017年11月3日-5日 |
2017年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会 | 大阪 | 2017年11月10日-12日 |
2017年フランス国際 | グルノーブル | 2017年11月17日-19日 |
2017年スケートアメリカ | レークプラシッド | 2017年11月24日-26日 |
2017/2018 ISUグランプリファイナル | 名古屋 | 2017年12月7日-10日 |
グランプリファイナルは、ISUジュニアグランプリファイナルと同時開催される。
出場資格
編集シリーズ出場資格
編集ロステレコム杯、 スケートカナダ、中国杯、NHK杯国際フィギュアスケート競技大会、フランス杯、スケートアメリカ、の6大会については、前年度の世界選手権の上位者、ISU世界ランキングやシーズンベストスコアの上位選手などが出場資格を獲得する。
出場のためのミニマムスコアが設定されており、2017年世界選手権の優勝者の3/5のスコア、もしくは設定された最低技術点のどちらかをクリアしている必要がある。
カテゴリー | スコア |
---|---|
女子 | 140.05 |
男子 | 192.95 |
ペア | 139.23 |
アイスダンス | 119.17 |
カテゴリー | ショート(SP/SD) | フリー(FS/FD) |
---|---|---|
女子 | 25.26 | 46.96 |
男子 | 36.47 | 75.67 |
ペア | 26.64 | 46.06 |
アイスダンス | 26.24 | 36.47 |
ファイナル出場資格
編集ロステレコム杯からスケートアメリカまでの6試合の順位に応じて選手に得点が与えられ、合計得点上位6選手(組)が決勝大会であるISUグランプリファイナルの出場資格を得る。複数の選手(組)が同点で並んだ場合は最高順位の高い選手(組)が、さらに最高順位も同じだった場合はスコア合計の高い選手(組)が出場資格を得る。上位6選手(組)の中に辞退者が出た場合は獲得ポイント7位以下の選手(組)が繰り上がる。 各大会の順位に応じて与えられる得点は以下のとおり。
順位 | 男女シングル | ペア アイスダンス |
---|---|---|
1位 | 15点 | 15点 |
2位 | 13点 | 13点 |
3位 | 11点 | 11点 |
4位 | 9点 | 9点 |
5位 | 7点 | 7点 |
6位 | 5点 | 5点 |
7位 | 4点 | - |
8位 | 3点 | - |
競技結果
編集決勝成績
編集シリーズ成績
編集男子シングル
編集順位 | 名前 | 大会ごとの得点 | 得点 合計 |
最高 順位 |
スコア 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RUS | CAN | CHN | JPN | FRA | USA | |||||
1 | ネイサン・チェン | 15 | 15 | 30 | 1 | 569.67 | ||||
2 | 宇野昌磨 | 15 | 13 | 28 | 1 | 574.42 | ||||
3 | ミハイル・コリヤダ | 11 | 15 | 26 | 1 | 550.44 | ||||
4 | セルゲイ・ボロノフ | 15 | 11 | 26 | 1 | 528.61 | ||||
5 | アダム・リッポン | 13 | 13 | 26 | 2 | 528.44 | ||||
棄権 | |
13 | 9 | 22 | 2 | 510.51 | ||||
7 | ジェイソン・ブラウン | 13 | 9 | 22 | 2 | 507.09 | ||||
以上決勝進出 | ||||||||||
8 | ハビエル・フェルナンデス | 5 | 15 | 20 | 1 | 536.77 | ||||
9 | ミーシャ・ジー | 9 | 11 | 20 | 3 | 513.67 | ||||
以上補欠 | ||||||||||
以下省略 |
女子シングル
編集順位 | 名前 | 大会ごとの得点 | 得点 合計 |
最高 順位 |
スコア 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RUS | CAN | CHN | JPN | FRA | USA | |||||
棄権 | |
15 | 15 | 30 | 1 | 455.60 | ||||
2 | アリーナ・ザギトワ | 15 | 15 | 30 | 1 | 427.68 | ||||
3 | ケイトリン・オズモンド | 15 | 11 | 26 | 1 | 419.68 | ||||
4 | カロリーナ・コストナー | 13 | 13 | 26 | 2 | 428.22 | ||||
5 | マリア・ソツコワ | 13 | 13 | 26 | 2 | 401.30 | ||||
6 | 樋口新葉 | 11 | 13 | 24 | 2 | 419.69 | ||||
7 | 宮原知子 | 7 | 15 | 22 | 1 | 405.83 | ||||
以上決勝進出 | ||||||||||
8 | 坂本花織 | 7 | 13 | 20 | 2 | 404.59 | ||||
9 | ポリーナ・ツルスカヤ | 11 | 9 | 20 | 3 | 405.75 | ||||
以上補欠 | ||||||||||
以下省略 |
ペア
編集順位 | 名前 | 大会ごとの得点 | 得点 合計 |
最高 順位 |
スコア 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RUS | CAN | CHN | JPN | FRA | USA | |||||
1 | 隋文静 and 韓聰 |
15 | 15 | 30 | 1 | 465.60 | ||||
2 | エフゲーニヤ・タラソワ and ウラジミール・モロゾフ |
15 | 15 | 30 | 1 | 442.45 | ||||
3 | アリオナ・サフチェンコ and ブリュノ・マッソ |
13 | 15 | 28 | 1 | 438.79 | ||||
4 | メーガン・デュハメル and エリック・ラドフォード |
15 | 11 | 26 | 1 | 437.90 | ||||
5 | クセニヤ・ストルボワ and ヒョードル・クリモフ |
13 | 13 | 26 | 2 | 427.17 | ||||
6 | 于小雨 and 張昊 |
13 | 13 | 26 | 2 | 424.74 | ||||
以上決勝進出 | ||||||||||
7 | ヴァネッサ・ジェームス and モルガン・シプレ |
11 | 13 | 24 | 2 | 428.69 | ||||
8 | クリスティーナ・アスタホワ and アレクセイ・ロゴノフ |
11 | 11 | 22 | 3 | 402.75 | ||||
9 | ニコーレ・デラ・モニカ and マッテオ・グアリーゼ |
9 | 11 | 20 | 3 | 387.84 | ||||
以上補欠 | ||||||||||
以下省略 |
アイスダンス
編集順位 | 名前 | 大会ごとの得点 | 得点 合計 |
最高 順位 |
スコア 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RUS | CAN | CHN | JPN | FRA | USA | |||||
1 | ガブリエラ・パパダキス and ギヨーム・シゼロン |
15 | 15 | 30 | 1 | 402.41 | ||||
2 | テッサ・ヴァーチュ and スコット・モイア |
15 | 15 | 30 | 1 | 398.50 | ||||
3 | マイア・シブタニ and アレックス・シブタニ |
15 | 15 | 30 | 1 | 383.49 | ||||
4 | マディソン・チョック and エヴァン・ベイツ |
13 | 13 | 26 | 2 | 366.35 | ||||
5 | マディソン・ハベル and ザカリー・ダナヒュー |
11 | 13 | 24 | 2 | 377.78 | ||||
6 | アンナ・カッペリーニ and ルカ・ラノッテ |
11 | 13 | 24 | 2 | 368.19 | ||||
以上決勝進出 | ||||||||||
7 | エカテリーナ・ボブロワ and ドミトリー・ソロビエフ |
13 | 11 | 24 | 2 | 367.58 | ||||
8 | ケイトリン・ウィーバー and アンドリュー・ポジェ |
13 | 9 | 22 | 2 | 366.98 | ||||
9 | アレクサンドラ・ステパノワ and イワン・ブキン |
11 | 11 | 22 | 3 | 356.59 | ||||
以上補欠 | ||||||||||
以下省略 |
各大会成績
編集男子シングル
編集大会名 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
ロステレコム杯 | ネイサン・チェン | 羽生結弦 | ミハイル・コリヤダ |
スケートカナダ | 宇野昌磨 | ジェイソン・ブラウン | アレクサンドル・サマリン |
中国杯 | ミハイル・コリヤダ | 金博洋 | マックス・アーロン |
NHK杯 | セルゲイ・ボロノフ | アダム・リッポン | オレクシイ・ビチェンコ |
フランス杯 | ハビエル・フェルナンデス | 宇野昌磨 | ミーシャ・ジー |
スケートアメリカ | ネイサン・チェン | アダム・リッポン | セルゲイ・ボロノフ |
GPファイナル | ネイサン・チェン | 宇野昌磨 | ミハイル・コリヤダ |
女子シングル
編集大会名 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
ロステレコム杯 | エフゲニア・メドベージェワ | カロリーナ・コストナー | 樋口新葉 |
スケートカナダ | ケイトリン・オズモンド | マリア・ソツコワ | アシュリー・ワグナー |
中国杯 | アリーナ・ザギトワ | 樋口新葉 | エレーナ・ラジオノワ |
NHK杯 | エフゲニア・メドベージェワ | カロリーナ・コストナー | ポリーナ・ツルスカヤ |
フランス杯 | アリーナ・ザギトワ | マリア・ソツコワ | ケイトリン・オズモンド |
スケートアメリカ | 宮原知子 | 坂本花織 | ブレイディ・テネル |
GPファイナル | アリーナ・ザギトワ | マリア・ソツコワ | ケイトリン・オズモンド |
ペア
編集大会名 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
ロステレコム杯 | エフゲーニヤ・タラソワ and ウラジミール・モロゾフ |
クセニヤ・ストルボワ and ヒョードル・クリモフ |
クリスティーナ・アスタホワ and アレクセイ・ロゴノフ |
スケートカナダ | メーガン・デュハメル and エリック・ラドフォード |
アリオナ・サフチェンコ and ブリュノ・マッソ |
ヴァネッサ・ジェームス and モルガン・シプレ |
中国杯 | 隋文静 and 韓聰 |
于小雨 and 張昊 |
カーステン・ムーア=タワーズ and マイケル・マリナロ |
NHK杯 | 隋文静 and 韓聰 |
クセニヤ・ストルボワ and ヒョードル・クリモフ |
クリスティーナ・アスタホワ and アレクセイ・ロゴノフ |
フランス杯 | エフゲーニヤ・タラソワ and ウラジミール・モロゾフ |
ヴァネッサ・ジェームス and モルガン・シプレ |
ニコーレ・デラ・モニカ and マッテオ・グアリーゼ |
スケートアメリカ | アリオナ・サフチェンコ and ブリュノ・マッソ |
于小雨 and 張昊 |
メーガン・デュハメル and エリック・ラドフォード |
GPファイナル | アリオナ・サフチェンコ and ブリュノ・マッソ |
隋文静 and 韓聰 |
メーガン・デュハメル and エリック・ラドフォード |
アイスダンス
編集大会名 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
ロステレコム杯 | マイア・シブタニ and アレックス・シブタニ |
エカテリーナ・ボブロワ and ドミトリー・ソロビエフ |
アレクサンドラ・ステパノワ and イワン・ブキン |
スケートカナダ | テッサ・ヴァーチュ and スコット・モイア |
ケイトリン・ウィーバー and アンドリュー・ポジェ |
マディソン・ハベル and ザカリー・ダナヒュー |
中国杯 | ガブリエラ・パパダキス and ギヨーム・シゼロン |
マディソン・チョック and エヴァン・ベイツ |
エカテリーナ・ボブロワ and ドミトリー・ソロビエフ |
NHK杯 | テッサ・ヴァーチュ スコット・モイア |
マディソン・ハベル ザカリー・ダナヒュー |
アンナ・カッペリーニ ルカ・ラノッテ |
フランス杯 | ガブリエラ・パパダキス and ギヨーム・シゼロン |
マディソン・チョック and エヴァン・ベイツ |
アレクサンドラ・ステパノワ and イワン・ブキン |
スケートアメリカ | マイア・シブタニ and アレックス・シブタニ |
アンナ・カッペリーニ ルカ・ラノッテ |
ヴィクトリヤ・シニツィナ and ニキータ・カツァラポフ |
GPファイナル | ガブリエラ・パパダキス and ギヨーム・シゼロン |
テッサ・ヴァーチュ スコット・モイア |
マイア・シブタニ and アレックス・シブタニ |
賞金
編集各大会での成績に応じ、以下の賞金が与えられる。
順位 | ファイナル以外の各大会 | ファイナル |
---|---|---|
1位 | 18,000米ドル | 25,000米ドル |
2位 | 13,000米ドル | 18,000米ドル |
3位 | 9,000米ドル | 12,000米ドル |
4位 | 3,000米ドル | 6,000米ドル |
5位 | 2,000米ドル | 4,000米ドル |
6位 | - | 3,000米ドル |
引退
編集- 3月16日 - 無良崇人(2014年四大陸選手権優勝等)[1]。
- 4月16日 - パトリック・チャン(ソチオリンピックの団体戦とシングルで銀メダル、平昌オリンピックの団体戦で金メダル、世界フィギュアスケート選手権で優勝3回、ISUグランプリファイナルで優勝2回等)[2]。
脚注
編集- ^ “フィギュアスケートの無良が現役引退=14年四大陸選手権覇者”. 時事通信社 (2018年3月16日). 2018年5月26日閲覧。
- ^ “パトリック・チャンが現役引退を表明、カナダを代表するフィギュア界の王者”. フランス通信社 (2018年4月16日). 2018年5月26日閲覧。