2010年のJリーグ ディビジョン2
この項目では、2010年シーズンのJリーグ ディビジョン2(J2)について述べる。
シーズン | 2010 |
---|---|
優勝 | 柏レイソル |
昇格 |
柏レイソル ヴァンフォーレ甲府 アビスパ福岡 |
試合数 | 342 |
ゴール数 | 835 (1試合平均2.44) |
得点王 | ハーフナー・マイク (甲府・20得点) |
最大差勝利ホーム試合 | |
柏 6-0 徳島(第13節・5月16日) 甲府 6-0 北九州(第33節・11月7日) | |
最大差勝利アウェー試合 | |
水戸 0-4 東京V(第9節・4月29日) 岡山 0-4 甲府(第28節・9月26日) 草津 0-4 柏(第38節・12月4日) | |
最多得点試合 | |
徳島 4-4 北九州(第23節・8月22日) 鳥栖 4-4 横浜FC(第30節・10月17日) | |
最多連勝記録 | |
6 - 柏(第12節-第17節) | |
最多連続負け無し記録 | |
19 - 柏(第1節-第20節)[注釈 1] | |
最多連続勝ち無し記録 | |
33 - 北九州(第4節-第37節)[注釈 2] | |
最多連敗記録 | |
8 - 北九州(第30節-第37節) | |
最多観客動員 | |
26,875人 - 札幌 vs 横浜FC (第19節・7月25日) | |
最少観客動員 | |
1,456人 - 水戸 vs 岡山 (第27節・9月23日) | |
平均観客動員 | 6,696人 |
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2010年シーズンのJ2のクラブ
編集2010年シーズンのJ2のクラブ数は19。このうちジェフユナイテッド千葉、柏レイソル、大分トリニータが前シーズンのJ1からの降格クラブである。JFLからはギラヴァンツ北九州(ニューウェーブ北九州から改称)が加盟した。北九州の昇格に伴い、チーム数が奇数となった為2年ぶりに各節1クラブに休養節が与えられた。
- ※前年度成績=特記なきものは2009年J2のもの
チーム名 | 監督 | 所在 都道府県 |
ホームスタジアム | 前年成績 |
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コンサドーレ札幌 | 石崎信弘 | 北海道 | 札幌ドーム 札幌厚別公園競技場 |
J2 6位 |
水戸ホーリーホック | 木山隆之 | 茨城県 | ケーズデンキスタジアム水戸 | J2 8位 |
栃木SC | 松田浩 | 栃木県 | 栃木県グリーンスタジアム | J2 17位 |
ザスパ草津 | 副島博志 | 群馬県 | 正田醤油スタジアム群馬 | J2 10位 |
ジェフユナイテッド千葉 | 江尻篤彦 | 千葉県 | フクダ電子アリーナ | J1 18位 |
柏レイソル | ネルシーニョ | 日立柏サッカー場 | J1 16位 | |
東京ヴェルディ | 川勝良一 | 東京都 | 味の素スタジアム | J2 7位 |
横浜FC | 岸野靖之 | 神奈川県 | ニッパツ三ツ沢球技場 | J2 16位 |
ヴァンフォーレ甲府 | 内田一夫 | 山梨県 | 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場 | J2 4位 |
カターレ富山 | 楚輪博 | 富山県 | 富山県総合運動公園陸上競技場 | J2 13位 |
FC岐阜 | 倉田安治 | 岐阜県 | 岐阜メモリアルセンター長良川競技場 | J2 12位 |
ファジアーノ岡山 | 影山雅永 | 岡山県 | kankoスタジアム | J2 18位 |
徳島ヴォルティス | 美濃部直彦 | 徳島県 | 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム | J2 9位 |
愛媛FC | イヴィッツァ・バルバリッチ | 愛媛県 | ニンジニアスタジアム | J2 15位 |
アビスパ福岡 | 篠田善之 | 福岡県 | レベルファイブスタジアム | J2 11位 |
ギラヴァンツ北九州 | 与那城ジョージ | 北九州市立本城陸上競技場 | JFL 4位 | |
サガン鳥栖 | 松本育夫 | 佐賀県 | ベストアメニティスタジアム | J2 5位 |
ロアッソ熊本 | 高木琢也 | 熊本県 | 熊本県民総合運動公園陸上競技場(KKWING) | J2 14位 |
大分トリニータ | 皇甫官 | 大分県 | 大分銀行ドーム | J1 17位 |
監督交代
編集チーム名 | 前監督 | 退任日 | 新監督 | 就任日 |
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カターレ富山 | 楚輪博 | 9月29日[1] | 安間貴義 | 9月29日[1] |
レギュレーションの変更点
編集この年は、J1・JFL同様の「ホーム・アンド・アウェー」2回戦総当たりに変更。各クラブの試合数が前年の51節51試合から38節36試合(クラブ数が奇数であるため、前・後半各1節試合を行わない節が発生する)と15試合減少する。また、ベンチ登録選手が5人から7人に変更。3位チームにも賞金(500万円)が贈られる。
スケジュール
編集3月6日に開幕し、第17節(6月12・13日)からFIFAワールドカップ開催のため1ヶ月の中断[注釈 3]。第18節(7月17・18・19日)より再開し、第38節(12月4日)まで342試合が行われた。
リーグ概要
編集2回戦制への移行により試合数が減少。JリーグカップがあるJ1勢よりも少ない年間36試合となった。
2度目のJ2降格となった柏が圧倒的な強さを見せた。ネルシーニョ体制の戦術が浸透し、Jリーグ新記録となる開幕19試合連続無敗(13勝6分)を記録。結局年間を通じて敗れたのはホームでの東京V戦(20節)とアウェーでの大分戦(30節)のみ[2] で、序盤こそ福岡や横浜FCに首位を明け渡したものの、第5節に首位に立ってからは、一度も首位を譲ることはなく、第33節の岐阜戦に勝利して、4試合を残してJ1昇格を決めた。
また、前年のJ2であと1歩のところで昇格を逃した甲府は、得点源となるハーフナー・マイクを中心に第9節で3位に浮上すると、そこから12節まで昇格圏となる3位をキープ。第13節に2位に浮上[3] してからは、そこから1度も落ちることはなく、3試合を残した第34節にJ1昇格を決めた。また、ハーフナーは、20得点を挙げてJ2得点王にもなった[4]。
もう一枠は、前年低迷した福岡が、第10節の14位から徐々に盛り返し、第16節で4位、第25節の天王山となった千葉との対決を逆転で破り3位に浮上[3]。そこから千葉を引き離して2試合を残した第36節に昇格を決めた。一方の千葉は開幕から一桁順位をキープしつづけ、第6節から第12節まで(第7節を除く)2位になる[3] もののじわりじわりと失速、福岡との直接対決に敗れて4位に転落した後は、2連敗を一度、3連敗を一度喫するなどし、福岡に追いつくことはできず、第36節の草津戦に敗れて4位以下が確定し、1年でのJ1復帰を逃した。
中位以下では、前半戦は低迷しながらも後半戦に入って猛追した東京V・横浜FCが、それぞれ5位・6位の成績を収めたほか[3]、前年では、17位に低迷していた栃木が10位へ上昇するなどの躍進を見せた[3]。
下位では、前年のJ1からJ2降格となった大分が後半戦の失速が響いて15位にとどまったほか、前年中位だった水戸や富山がそれぞれ16位・18位に沈んだ。J2参入1年目の北九州は、開幕から大苦戦し、第18節で最下位に転落した後は1度も脱出できず、リーグ終盤で8連敗を喫するなど年間わずか1勝と33試合連続未勝利となるJリーグワースト記録を更新した。
順位表
編集順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権または降格 |
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1 | 柏レイソル (C) (P) | 36 | 23 | 11 | 2 | 71 | 24 | 47 | 80 | J1 2011へ昇格 1 |
2 | ヴァンフォーレ甲府 (P) | 36 | 19 | 13 | 4 | 71 | 40 | 31 | 70 | |
3 | アビスパ福岡 (P) | 36 | 21 | 6 | 9 | 63 | 34 | 29 | 69 | |
4 | ジェフユナイテッド千葉 | 36 | 18 | 7 | 11 | 58 | 37 | 21 | 61 | |
5 | 東京ヴェルディ | 36 | 17 | 7 | 12 | 47 | 34 | 13 | 58 | |
6 | 横浜FC | 36 | 16 | 6 | 14 | 54 | 47 | 7 | 54 | |
7 | ロアッソ熊本 | 36 | 14 | 12 | 10 | 39 | 43 | −4 | 54 | |
8 | 徳島ヴォルティス | 36 | 15 | 6 | 15 | 51 | 47 | 4 | 51 | |
9 | サガン鳥栖 | 36 | 13 | 12 | 11 | 42 | 41 | 1 | 51 | |
10 | 栃木SC | 36 | 14 | 8 | 14 | 46 | 42 | 4 | 50 | |
11 | 愛媛FC | 36 | 12 | 12 | 12 | 34 | 34 | 0 | 48 | |
12 | ザスパ草津 | 36 | 14 | 6 | 16 | 36 | 48 | −12 | 48 | |
13 | コンサドーレ札幌 | 36 | 11 | 13 | 12 | 37 | 38 | −1 | 46 | |
14 | FC岐阜 | 36 | 13 | 6 | 17 | 32 | 45 | −13 | 45 | |
15 | 大分トリニータ | 36 | 10 | 11 | 15 | 39 | 49 | −10 | 41 | |
16 | 水戸ホーリーホック | 36 | 8 | 14 | 14 | 29 | 45 | −16 | 38 | |
17 | ファジアーノ岡山 | 36 | 8 | 8 | 20 | 27 | 51 | −24 | 32 | |
18 | カターレ富山 | 36 | 8 | 4 | 24 | 39 | 71 | −32 | 28 | |
19 | ギラヴァンツ北九州 | 36 | 1 | 12 | 23 | 20 | 65 | −45 | 15 |
最終更新はDecember 4, 2010の試合終了時
出典: J.League Division 2
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
得点ランキング
編集順位 | 選手 | 所属 | 得点 |
---|---|---|---|
得点王 | ハーフナー・マイク | ヴァンフォーレ甲府 | 20 |
T2 | リカルド・ロボ | 栃木SC | 16 |
津田知宏 | 徳島ヴォルティス | ||
4 | 永里源気 | アビスパ福岡 | 15 |
5 | パウリーニョ | ヴァンフォーレ甲府 | 14 |
T6 | レアンドロ・ドミンゲス | 柏レイソル | 13 |
豊田陽平 | サガン鳥栖 | ||
8 | 大黒将志 | 横浜FC[注釈 4] | 12 |
T9 | ネット | ジェフユナイテッド千葉 | 10 |
林陵平 | 柏レイソル | ||
工藤壮人 | |||
平本一樹 | 東京ヴェルディ | ||
大久保哲哉 | アビスパ福岡 |
2010年12月4日
出典: J. League Data
観客動員
編集順 | チーム | 合計 | 最多 | 最小 | 平均 | 推移 |
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1 | ヴァンフォーレ甲府 | 223,309 | 16,431 | 10,316 | 12,406 | 12.1% |
2 | ジェフユナイテッド千葉 | 210,394 | 18,031 | 8,381 | 11,689 | −20.6%† |
3 | コンサドーレ札幌 | 193,280 | 26,875 | 5,429 | 10,738 | 5.2% |
4 | 大分トリニータ | 188,340 | 14,518 | 4,863 | 10,463 | −43.2%† |
5 | アビスパ福岡 | 158,777 | 14,713 | 5,012 | 8,821 | 13.6% |
6 | 柏レイソル | 145,766 | 10,768 | 6,844 | 8,098 | −31.0%† |
7 | ファジアーノ岡山 | 128,900 | 11,290 | 4,025 | 7,161 | 16.2% |
8 | ロアッソ熊本 | 124,317 | 16,098 | 2,803 | 6,907 | 15.0% |
9 | サガン鳥栖 | 119,392 | 12,301 | 3,658 | 6,633 | 11.6% |
10 | 横浜FC | 104,230 | 10,809 | 3,553 | 5,791 | 63.8% |
11 | 東京ヴェルディ | 100,297 | 25,110 | 2,512 | 5,639 | 1.2% |
12 | 徳島ヴォルティス | 83,057 | 11,115 | 2,117 | 4,614 | 13.2% |
13 | カターレ富山 | 80,327 | 10,726 | 2,542 | 4,463 | 19.3% |
14 | ザスパ草津 | 79,638 | 9,382 | 2,232 | 4,424 | 2.1% |
15 | 愛媛FC | 78,945 | 10,630 | 2,787 | 4,386 | 18.7% |
16 | ギラヴァンツ北九州 | 75,393 | 7,470 | 2,389 | 4,189 | 22.8%‡ |
17 | 栃木SC | 74,821 | 6,933 | 1,913 | 4,157 | −11.6% |
18 | 水戸ホーリーホック | 64,949 | 10,181 | 1,456 | 3,608 | 34.9% |
19 | FC岐阜 | 55,950 | 5,133 | 2,006 | 3,108 | −27.7% |
リーグ合計 | 2,290,082 | 26,875 | 1,456 | 6,696 | 5.8% |
最終更新:2010年12月4日
出典: Jリーグデータ・入場者数 - Jリーグ公式サイト内
註記:
† 昨シーズンはJ1でプレー。
‡ 昨シーズンはJFLでプレー。
脚注
編集注記
編集出典
編集- ^ a b http://www.jsgoal.jp/official/toyama/00107640.html
- ^ “日程・結果(2010年J2・柏全試合)”. J.League Data Site. 2017年1月7日閲覧。
- ^ a b c d e “2010Jリーグ ディビジョン1 順位推移グラフ【第38節】”. J.League Data Site. 2017年1月7日閲覧。
- ^ “2010Jリーグ ディビジョン1 得点順位表【第38節】”. J.League Data Site. 2017年1月7日閲覧。
- ^ 「FW大黒将志選手期限付き移籍期間終了について」『J's GOALアーカイブ』、横浜FC、2010年6月22日 。2020年2月28日閲覧。