1983年のJSL
1983年のJSL(第19回日本サッカーリーグ1部および第12回日本サッカーリーグ2部)は、1部が1983年4月3日から11月6日まで、2部が1983年4月3日から12月10日まで行われた。
優勝は、1部が読売サッカークラブで2部が日本鋼管サッカー部であった。
JSL1部は11月27日、等々力陸上競技場での最終節において読売クラブがフジタ工業を3-1で下し初優勝を達成した。読売は1969年に創設されて以来初のリーグ制覇、またクラブチームとして初制覇となり日本サッカー界に新たな時代の到来をもたらした。
JSL1部
編集シーズン | 1983(第19回) |
---|---|
優勝 | 読売クラブ |
降格 | マツダ(JSL2部) |
試合数 | 90 |
ゴール数 | 193 (1試合平均2.14) |
1試合平均 ゴール数 | 2.14[1] |
得点王 | ラモス(読売クラブ) |
合計観客動員 | 248,870人 |
平均観客動員 | 2,765人[1] |
← 1982 1984 → |
大会概要
編集参加クラブ
編集- 三菱重工業サッカー部
- ヤンマーディーゼルサッカー部
- 古河電気工業サッカー部
- フジタ工業クラブサッカー部
- 読売サッカークラブ
- 日立製作所サッカー部
- マツダスポーツクラブ東洋工業サッカー部
- 日産自動車サッカー部
- 本田技研工業サッカー部
- ヤマハ発動機サッカー部
成績
編集年間順位
編集順位 | クラブ | 勝点 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 | 得失差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 読売クラブ | 27 | 12 | 3 | 3 | 27 | 13 | 14 |
2位 | 日産自動車 | 25 | 11 | 3 | 4 | 28 | 17 | 11 |
3位 | フジタ工業 | 21 | 7 | 7 | 4 | 18 | 15 | 3 |
4位 | ヤマハ発動機 | 19 | 7 | 5 | 6 | 25 | 20 | 5 |
5位 | ヤンマー | 19 | 6 | 7 | 5 | 19 | 21 | -2 |
6位 | 三菱重工 | 16 | 6 | 4 | 8 | 17 | 16 | 1 |
7位 | 古河電工 | 15 | 6 | 3 | 9 | 13 | 15 | -2 |
8位 | 本田技研工業 | 14 | 4 | 6 | 8 | 17 | 23 | -6 |
9位 | 日立製作所 | 12 | 3 | 6 | 9 | 14 | 22 | -8 |
10位 | マツダ | 12 | 5 | 2 | 11 | 15 | 31 | -16 |
優勝 |
JSL2部との入替戦 |
自動降格 |
得点ランキング
編集順位 | 選手名 | 所属クラブ | 得点数 |
---|---|---|---|
1 | ラモス | 読売クラブ | 10 |
2 | 長谷川治久 | ヤンマー | 7 |
柱谷幸一 | 日産自動車 | ||
3 | 三輪昌弘 | ヤマハ発動機 | 6 |
戸塚哲也 | 読売クラブ | ||
吉浦茂和 | フジタ工業 | ||
望月一仁 | ヤマハ発動機 | ||
8 | 草木克洋 | ヤンマー | 5 |
木村和司 | 日産自動車 | ||
マリーニョ | |||
マルドニー | 本田技研 | ||
マラカジャ |
アシストランキング
編集順位 | 選手名 | 所属クラブ | アシスト数 |
---|---|---|---|
1 | ジョージ与那城 | 読売クラブ | 10 |
2 | 木村和司 | 日産自動車 | 8 |
3 | 戸塚哲也 | 読売クラブ | 5 |
大友正人 | |||
猿沢茂 | マツダ | ||
柱谷幸一 | 日産自動車 | ||
伊藤直司 | 本田技研 | ||
8 | 辻谷浩幸 | 三菱重工 | 4 |
楚輪博 | ヤンマー | ||
今村博治 | |||
後藤元昭 | フジタ工業 | ||
久米一全 | 日立製作所 | ||
瀬津慶治 | |||
ミゲル | 本田技研 | ||
内山篤 | ヤマハ発動機 |
表彰
編集賞 | 選手名 | 所属クラブ | 受賞回数 |
---|---|---|---|
得点王 | ラモス | 読売クラブ | 2 |
アシスト王 | ジョージ与那城 | 3 | |
得点王 ゴールデンボール賞 | ラモス | 2 | |
アシスト王 シルバーボール賞 | ジョージ与那城 | ||
新人王 | 柱谷幸一 | 日産自動車 | _ |
年間優秀11人賞 | 田口光久 | 三菱重工 | 8 |
松木安太郎 | 読売クラブ | 初 | |
越田剛史 | ヤンマー | ||
加藤久 | 読売クラブ | 3 | |
都並敏史 | 2 | ||
ジョージ与那城 | 4 | ||
金田喜稔 | 日産自動車 | 初 | |
木村和司 | |||
ラモス | 読売クラブ | 2 | |
戸塚哲也 | |||
柱谷幸一 | 日産自動車 | 初 |
JSL2部
編集シーズン | 1983(第12回) |
---|---|
優勝 | 日本鋼管 |
昇格 | 日本鋼管(JSL1部) |
降格 |
東邦チタニウム(関東リーグ) 埼玉教員(関東リーグ) |
試合数 | 90 |
ゴール数 | 279 (1試合平均3.1) |
得点王 | 松浦敏夫(日本鋼管) |
← 1982 1984 → |
JSL2部大会概要
編集JSL2部参加クラブ
編集- 日本鋼管サッカー部
- 東芝サッカー部
- 住友金属工業蹴球団
- 田辺製薬サッカー部
- 新日本製鐵サッカー部
- トヨタ自動車サッカー部
- 富士通サッカー部
- 甲府サッカークラブ
- 埼玉県教員サッカークラブ
- 東邦チタニウムサッカー部
JSL2部成績
編集JSL2部年間順位
編集順位 | クラブ | 勝点 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 | 得失差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本鋼管 | 30 | 13 | 4 | 1 | 39 | 12 | 27 |
2 | 住友金属 | 24 | 8 | 8 | 2 | 33 | 27 | 6 |
3 | 東芝 | 20 | 8 | 4 | 6 | 38 | 23 | 15 |
4 | 新日本製鐵 | 19 | 7 | 5 | 6 | 29 | 21 | 8 |
5 | トヨタ自動車 | 19 | 7 | 5 | 6 | 23 | 30 | -7 |
6 | 田辺製薬 | 18 | 7 | 4 | 7 | 29 | 29 | ±0 |
7 | 富士通 | 15 | 6 | 3 | 9 | 24 | 27 | -3 |
8 | 甲府クラブ | 14 | 4 | 6 | 8 | 29 | 40 | -11 |
9 | 東邦チタニウム | 12 | 5 | 2 | 11 | 21 | 42 | -21 |
10 | 埼玉教員 | 9 | 4 | 1 | 13 | 14 | 28 | -14 |
自動昇格 |
JSL1部との入替戦 |
JSL2部との入替戦 |
自動降格 |
JSL2部表彰
編集賞 | 選手名 | 所属クラブ | 備考 |
---|---|---|---|
得点王 | 松浦敏夫 | 日本鋼管 | 18得点 |
アシスト王 | 山本欣也 | 6アシスト | |
松浦敏夫 |
JSL1部・2部入替戦
編集参加クラブ
- 日立製作所(JSL1部9位)
- 住友金属(JSL2部準優勝)
JSL1部 | 第1戦 | 第2戦 | JSL2部 |
---|---|---|---|
日立製作所 | 3-2 | 1-0 | 住友金属 |
- 日立製作所はJSL1部残留
- マツダ(JSL1部10位)は自動降格
- 日本鋼管(JSL2部優勝)は自動昇格
JSL2部・地域リーグ入替戦
編集[4]参加クラブ
- 東邦チタニウム(JSL2部9位)
- 松下電器産業サッカー部(地域リーグ準優勝)
JSL2部 | 第1戦 | 第2戦 | 地域リーグ |
---|---|---|---|
東邦チタニウム | 1-2 | 0-0 | 松下電器 |
昇格 |
降格 |
- 東邦チタニウムは地域リーグ降格
- 松下電器はJSL2部昇格
- 埼玉教員は自動降格
- 横浜トライスターサッカークラブ(地域リーグ優勝)は自動昇格
出典
編集参考文献
編集- 『日本サッカーリーグ全史』日本サッカーリーグ、1993