高砂駅 (国鉄)
日本の兵庫県高砂市にあった日本国有鉄道の駅(廃駅)
高砂駅(たかさごえき)は、かつて兵庫県高砂市高砂町鍛冶屋町に存在した、日本国有鉄道(国鉄)高砂線の駅(廃駅)である。
高砂駅 | |
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営業最終日の高砂駅 | |
たかさご Takasago | |
◄高砂北口 (0.6 km) (1.7 km) 高砂港► | |
所在地 | 兵庫県高砂市高砂町鍛冶屋町 |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 高砂線 |
キロ程 | 6.3 km(加古川起点) |
電報略号 | タコ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1914年(大正3年)9月25日[1] |
廃止年月日 | 1984年(昭和59年)12月1日[1] |
歴史
編集駅構造
編集1面1線の単式ホームを有していた地上駅。駅員が配置されていたが、貨物扱いのためであり旅客駅としては無人駅であった。ホームに接する線路の他に、5本の側線があった。
無人化は1970年(昭和45年)で、木造駅舎の出札口は閉鎖され壁となっていた。高砂線の廃止が決定した後、当駅発行の記念乗車券が発売されたが、当駅では駅入口で臨時に記念乗車券のみを販売していた。
駅構内北端で、東側へ向かい高砂北口駅へ続く本線から、西側へ向かい国鉄高砂工場方面へ続く構内側線が分岐していた。その工場線から、東播磨港高砂地区に面するキッコーマン高砂工場やタクマ播磨工場、黒崎播磨高砂不定形工場、三菱重工業高砂製作所、神戸製鋼所高砂製作所へ続く専用線がそれぞれ分岐していた。また本線と工場線の分岐点近くから東側へ分岐し、三菱製紙高砂工場へ至る専用線も存在した。
路線廃止後、鉄道施設が撤去された跡地に代替バス通行・転回用のロータリーが作られ、中央部に駅跡であることを紹介するための車輪を用いたオブジェと石碑が設置された。このロータリーそばには「高砂南バス停留所」が設置されていたが、のちにルート移設によってバス停が移転して以降は、単なる行き止まりの道路となっている(オブジェと石碑は現存)。
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駅跡に設置されたロータリーとオブジェ(2024年8月)
駅周辺
編集周囲には住宅地が多い。
隣の駅
編集駅から接続していた専用線
編集- タクマ汽缶製造専用線[7]
- 専用者 田熊汽缶製造株式会社播磨工場
- 通運事業者 日本通運
- 作業キロ 1.2 km
- 総延長キロ 0.6 km
- 作業方法 日通機
- 播磨耐火煉瓦専用線[7]
- 専用者 播磨耐火煉瓦株式会社
- 通運事業者 日本通運
- 作業キロ 1.2 km
- 総延長キロ 0.8 km
- 作業方法 日通機
- キッコーマン専用線[7]
- 専用者 キッコーマン醤油株式会社関西工場
- 通運事業者 日本通運
- 作業キロ 1.9 km
- 総延長キロ 2.7 km
- 作業方法 日通機
- 三菱製紙専用線[7]
- 専用者 三菱製紙株式会社高砂工場
- 通運事業者 日本通運
- 作業キロ 0.5 km
- 総延長キロ 0.6 km
- 作業方法 日通機
- 神戸製鋼所専用線[7]
- 専用者 株式会社神戸製鋼所高砂工場
- 通運事業者 日本通運
- 作業キロ 2.5 km
- 総延長キロ 3.2 km
- 作業方法 日通機
- 備考 国鉄高砂工場線から分岐
- 三菱重工業専用線[7]
- 専用者 三菱重工業株式会社高砂製作所
- 通運事業者 日本通運
- 作業キロ 1.1 km
- 総延長キロ 1.4 km
- 作業方法 日通機
- 備考 国鉄高砂工場線から分岐
脚注
編集- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、242頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 三菱製紙 1999, p. 227.
- ^ 「日本国有鉄道公示第394号」『官報』1970年9月28日。
- ^ 「通報 ●高砂線尾上、高砂北口及び高砂駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月28日、16面。
- ^ a b キッコーマン 2000, p. 699.
- ^ 三菱製紙 1999, p. 264.
- ^ a b c d e f 名取紀之、滝澤隆久 編『トワイライトゾーンマニュアル』 12巻、ネコ・パブリッシング〈Neko mook〉、2003年9月、228頁(専用線一覧表のページ)。ISBN 4-7770-0048-6。